世界乾癬デー2020を振り返って vol.2 言えなかったな「私もっとよくなりたいんです」って | きっと夢はかなう ~乾癬で苦しむ人がいない世界を~

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私たちのビジョンは『乾癬で苦しむ人がいない世界』を実現させること。
乾癬という病気を広く一般の人たちに知ってもらい、
乾癬でも暮らしやすい社会をめざし、
たとえ病気でも日々の生活を楽しめるように
乾癬の啓発と患者さんの未来のために活動している団体です。

コロナ禍でもできること、コロナ禍でも伝えられることがある!!

そんな思いで企画した「患者と医師によるオンライントーク」

 

リアルでは開催できないけれど、「オンライン配信」というカタチで

10月29日世界乾癬デーに「患者と医師によるトークセッション

を配信することができました。

 

どんなテーマで話すかを決める話し合いで、雑談の中から全員一致でこれだよね!と意気投合したのが

「患者と医師とのコミュニケーション」

 

乾癬って…

長く付き合っていく病気だから

長いおつき合いになる「医師」との関係がどうあるかで治療のモチベーションも治療の選択も効果も変わってきます。

患者と医師が普段どんな気持ちで診察しているのか…

ということを話してみました。

 

「患者と医師のコミュニケーション」

聞こえはいい言葉ですが、

実際に診察室でどれだけコミュニケーションがとれているのかな?

インスパイアメンバーで話してみました。

 

「主治医とコミュニケーションってできている?と聞かれたら、意外に言えてないこともあるよね」

とみんなで同意^^;

 

お互いに言いたいこと言ってわかり合えたら悩むことはないけど

短い時間の中で、診察室で一対一になると意外に難しい…

 

そもそも先生とのコミュニケーションってなんだ?

なにを言えばいいか、どんなことを伝えたらいいかわからなかったり

そこに遠慮があったり

緊張があったり

または医師への不信感があったり

過去の辛い経験からの諦めがあったり…

 

いろいろな理由と状況が重なって

なかなか話ができないままあっという間に診察が終わってしまう…

そんな経験は誰にでもあるのかもしれません。

 

「コミュニケーション」という言葉は

「分かち合う」とか「共有する」という意味のラテン語が語源となっているそうです。

 

従って、「コミュニケーション」というのは

お互いの意思の疎通を図ることで、何かを共有するということなのかもしれません。

また、自分と相手がいて初めて成立するものなので

どちらか一方だけが頑張ってもうまくはいかないと思うんです。

 

それならば、患者と医師の両者が日頃どんな気持ちで向き合っているか?

ということを、お互いの立場で話してみることにしました。

 

ファシリテーターにINSPIRE JAPAN WPD乾癬啓発普及協会メンバーの奥瀬

患者代表として添川・角田

医師に衛藤光先生と日野亮介先生をお迎えして本音で語ってみました。

 

・医師は患者さんからどんなことをお聞きしているか?

 患者は医師にどんなことを言っているか? 言えないか?

・患者はどうして先生に「言いたいこと」が言えないか?

 医師は患者さんにどうして欲しいと思っているか?

・患者が医師にちゃんとお話しにくい要因にはどのようなものがあるのか?

・患者と医師が思う「良くなっている」というとらえ方の違いはある?

・患者と医師では治療の満足度も違うのかも?

・医師の前だと患者はウソつき? 

・治療の目標って考えたことある? 

 

それぞれの立場から、それぞれの経験も含めてのトークを展開し

それをファシリテーターがうまく纏めてくれて

時折脱線しながらも本音で語ることができました。

 

実は登壇した衛藤先生と添川、日野先生と角田は

かつてお互い“主治医と患者”という関係だった時期がありました。

「信頼」という絆でつながっているからこそ出来たトークだったのかもしれません。

 

トークセッションの最後には

衛藤先生、日野先生から患者さんに向けての心のこもったメッセージもいただきました。

 

オンライン配信の後に雑談している中で、メンバーの山下が言ったひとことが胸に刺さりました。

 

「そういえば… 必死に遠いところから情報を得ようとしたり、ドクターショッピングしていた時の気持ちを思い出しました。

何を信じていいのか、どっちを向いていいのか分からなくなって。

でもふと思いました。そういえば先生に言ってなかったな

私もっと良くなりたいんです” って…」

 

言えなかったことに気づく…

 

そこから変わっていけるのかもしれません。

 

「コミュニケーション」が、主治医と二人三脚で治療し寛解につながるための1つのツールになったらいいですね。

 

まだまだ言い足りない感もあり、もっともっと深掘りしていきたい欲求もあり…

「コミュニケーション」については、これからも本音トークを届けていきたいと思っています。

 

世界乾癬デー・オンライントーク

「患者と医師のすれ違い~あなたの思い伝わってる?」

こちらからご覧になれます。