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インスタではアメリカでの試合や練習の様子をアップしています!

 

日本はまだまだ寒さが厳しいようですが、1月2月のテキサス州北部も冷え込みます。しかし寒さ以上にやっかいなのがこの土地特有の寒暖差。数日前は日中最高気温が30℃を超えたと思ったら、翌日の最低気温が氷点下近くまで一気に下がりました。ここまで激しい寒暖差はやはり体へのダメージも大きいのか、我が家の3兄妹たちもここ数週間順番に体調を崩していました。幸い誰一人インフルエンザのようなおおごとにはならなかったのですが、息子も後期リーグ戦初戦の3日前に発熱。食欲は落ちず試合前日には熱も下がったので、本人の要望もあって試合に行くことにしました。幸先よく先制点を決めてましたが最後はフィールド脇で吐いて退場。結果は1点差負け。

 

翌週は体調も戻りトレーニングも問題なし。先週末組まれた2試合では、1試合目に3得点、2試合目には5得点決めチームも2連勝。チーム成績も順位を15チーム中7位まで上げることができました。息子は最近このランキングの上下が楽しいらしく、月曜日の下校後に順位表をチェックするのが日課になりそうです。

 

年明け早々に行った遠征トーナメントから直近の試合まで、この1か月7試合で14ゴール。もともと私は息子のことをゴールを量産するような性格やプレースタイルではないと思っていました。私自身も現役時代シュートを決める力がイマイチで、中学時代、父が唯一観戦していた試合でゴールキーパーをかわし無人のゴールにいれるだけの状態で大きく上にポカしてしたのは今でも笑い種です。そんな自分を親父に持ったこともあり、また息子はまわりを使うことに楽しみを見出すタイプのプレーヤー(サッカーをしていて一番気持ちいい瞬間は「ワンタッチのパスが高速で繋がった時」らしいです)だと思っていたので、点取り屋タイプじゃないだろうと勝手に思い込んでいました。ここ数週間のゴールラッシュを見ながら、息子の中で何かスイッチが入ったように感じています。

 

 

月1回のコラム投稿を担当させていただいているサカママには、他にも多くのライターさんがいます。その中に、臨床心理士/公認心理師のサカママさんが、専門家の視点から子供が「ゾーン」または「フロー」に入った状態でプレーさせてあげる環境作りが大切だと投稿されていました。

 

 

詳しくはサカママライターのまりこさんのコラムをご覧になっていただければよりよく理解できると思いますが、以下にいくつか引用させていただきます。

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ある論文によると、プレイ中のフロー状態には、6つの要素があるようです。

(参考文献:杉山卓也(2019)「スポーツにおけるフロー状態とその直前の心理状態 の関連に関する研究 : 共分散構造分析を用いて」)

 

プレイ中のフロー状態の6要素

 

①動きの自動化

何も考えずに体が面白いように動く

 

②有能感
プラス思考で、たとえ何かが起きても対処できる自信があり、負ける気がしない

 

③コントロール感
自分の思考や行動をしっかりコントロールできている感覚がある

 

④明確なフィードバック
焦ることなく冷静に自分のパフォーマンスを分析することができている

 

⑤注意の集中
他のことに意識がそれず、やるべきこと以外は何も頭に浮かばない

 

⑥スピード感
スピードが今まで以上に出ている。または時間の進み方がスローモーションのように感じる

 

ではこのような「ゾーン」または「フロー」と呼ばれる状態になるためにはどのような要素が必要となるのか。それには3つの要素が必要なようです。

 

フローを生み出すための準備の3要素

 

①良好な心理的コンディショニング

明確なプランを立て、何度も練習して自信をつけておく。良いイメージと適度な緊張感で集中力を高めておく

 

②リラックス

肩の力は抜け、自分らしく落ち着いて臨もうと感じている

 

③良好な身体コンディションの認知

体のコンディションがとても良い、体が軽いと感じている

 

私はダラス周辺の日本人コミュニティを対象にサッカークリニックを週1で開催していて、そこに息子も連れて行っているのですが、5得点をあげた試合の前日に行ったサッカークリニックでは、ひたすらシュート練習を行いました。「シュートとはゴールの空いてる空間にパスをすること」というジーコの教えを繰り返し伝え、息子を含めクリニックに集まった子どもたちは1時間みっちりシュート練習をしました。そして、試合当日は息子が一番いい状態で試合に入れる手順を踏みました(チームで一番に会場に入り、チームメートたちを一人一人出迎えながら仲間と楽しくボールを蹴ること。これが息子にとっては一番のウォーミングアップになることを発見し、実践しています)。そして発熱があったことで学校を一日休み、練習も一週間休んでひたすら寝かせていたことで体と心がしっかりと休まったのかもしれません。風邪明けとは思えないほど試合前、試合中といい表情をしていました。思い返すとこの「フロー」を生み出す3要素がしっかりと合わさっていたように思います。

 

 

心理状態がプレーに大きな影響を及ぼすのはどの年代でも言えることですが、まだまだ幼いジュニアサッカーにおいてはこれが顕著だと感じます。以前のブログで「調子の波」についても書き、本人がゾーンに入る経験を積み重ねていつかは自分自身でそのスイッチが入れられるようになるのが理想的、という私の考えを述べました。

 

 

9歳の今は、本人が「自分、今日はのってるな」「今日の自分いけそうだな」と体感できるような状態を数多く積み重ねるのが大切なのかな、と思います。

 

そのためにも、栄養、休息、心理状態、体のコンディション等の面で、子どもたちがのびのびとプレーできる環境づくりをサポートしてあげることがジュニア年代の指導者や親たちの役割なのでしょう。年齢や心身の発達とともに少しずつ自分の工夫や努力でその状態に持っていけるようになることを期待したいです。

 

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