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自足のためのインフォメーション及びインテリジェンス

小林と申します。
平成8年4月生。
平成27年に東京経済大学現代法学部に入学、
平成31年に卒業予定。

ネット上のニュースの記事を保管する目的にて、ブログを作成。

 端的に言えば、「モニターに映るゲーム中の映像を滑らかに表示する技術のこと」である。Freesync対応のAMDのグラフィックボード及びドライバ、そしてFreesync対応のモニターが必要である。

 

 モニターは、パソコンより受け取ったゲームの映像を、モニターの処理速度を基準に処理している。パソコンおよびモニターの処理速度、つまりモニター側のリフレッシュレート及びパソコン(ゲーム)側のフレームレートが同じであれば特に問題はない。だが、パソコン側のフレームレートの数字がモニターのリフレッシュレートよりも高いまたは低い場合、滑らかな映像を映し出すことができない。それが映像に乱れを生じさせる原因ともなる。モニターにて滑らかなゲーム中の映像(”かくつき”や”ちぎれ”がない映像)を映すためには、モニターのコマの書き換え回数及びパソコン側のコマの作成回数を一致させなければならない。処理できる量よりも大きくなれば、狭い道を無理矢理通さねばならず、また少なくなれば要求される量を満たすことができない。よって、「丁度」という状態が最も効率が良いのだ。今回取り上げるFreesyncを説明するための前提知識、「PCゲームにおけるモニター及びパソコンの関係」はおおよそこのようなイメージをしていただければ良いだろう。

 

 一定の性能を要求するPCゲームをしたことのある方はこの設定項目は見たことがあるだろう。パソコン側のフレームレートがモニターのリフレッシュレートを越えた場合に、パソコン側のフレームレートをモニターのリフレッシュレートに強制的に合わせる技術がある。それを垂直同期(V-sync)という。パソコン側の性能がモニターの処理性能を上回る(余裕がある)とき、垂直同期を有効にすることによって、「丁度」、「ピッタリ」の状態を作り出すことができる。だが、常にこのような状態にはなるとは限らない。何故なら、ゲームには個々の場面によって演出に差があるためだ。故に、ある場面では垂直同期の効力を生かすことができる―つまりパソコンに大きな負荷がかかっていない―が、例えば、そのゲームのボスを倒した時の演出がパソコンに大きな負荷を与えるようなものであった場合は、垂直同期の効力がなくなることがある。この場合、パソコン側の性能がモニターの要求する性能を満たしていないことになる。垂直同期は、パソコンのフレームレートがモニターのリフレッシュレートよりも高い場合には効果があるが、パソコン側のフレームレートがモニターのリフレッシュレートよりも低い場合には効果がないのだ。これを解決するために考案されたのがAMD社のFreesync(フリーシンク)という技術なのだ。

 

 Freesyncは、パソコン側のフレームレートがモニターのリフレッシュレートよりも低い場合に起きる映像の乱れを、抑えることができる。垂直同期は先述のとおり、パソコン側の処理速度をモニターの処理速度に合わせることによって、映像の乱れを抑えるものである。しかし、Freesyncでは、モニター側のリフレッシュレートをパソコン側のフレームレートに同調させ、映像の乱れを抑えている。これにより、パソコン側のコマの作成回数がモニターの要求する書き換え回数よりも少ない場合であっても、映像の乱れを抑えることができるのだ。常に一定のコマの量を要求するモニターに合わせるのではなく、負荷によって作成するコマの数が規定の量未満となったパソコン側の処理速度に合わせる。つまりこれは、垂直同期とは真逆の仕組みなのだ。

 

 

今日はここまで。20170922脱稿。後に(気が向いたら)G-syncの記載や文章の手直しを行う予定。

 

参考

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/mreview/rental/751507.html