Interior Design KIMA

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戸建住宅■新築

H邸1


H邸2



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マンション■新築リフォーム

広尾1


広尾2


広尾4


広尾3





戸建住宅:新築 二世帯住宅

上用賀2F-1



上用賀2F-4



上用賀2F-2



上用賀2F-3



上用賀2F-5


上用賀1F-1



上用賀1F-2



上用賀1F-3



上用賀1F-4



上用賀1F-5




戸建:新築

府中1


府中2



府中3



府中4




マンション:新築

御殿場




ビル:リフォーム

神谷町1



神谷町2



マンション:リフォーム

東池袋






東京近郊の住宅。
クライアントのご希望は、和室の襖を宗達の「風神雷神図」にしたい、ということでした。

今までにない難しいご注文でした。
紆余曲折を経て、国宝風神雷神図屏風の所有者である京都東山建仁寺に画像使用の許可を頂き、最初のお話から15ヶ月後に襖は完成しました。



風神雷神






風神





雷神


本襖 二間四枚
本漆塗縁うるみ艶消し見付一寸
正絹西陣織宝相華紋金襴緞子
黒漆曲水引手


クライアントが喜んでくださったことが、何よりの喜びです。





クライアントに感謝を込めて


デザイン、コーディネート 木全惠美

制作 丸経本店清水 清水勝清



E-mail: kima@japanesestyle.jp
  © Nihon Mono-Koto Studio Limited




東京麻布台の東京アメリカンクラブ。

こちらのフレデリック・ハリスギャラリーで1130日から1220日までの3週間、「Emi Kimata & Associates」として書装展を開くことができました。

書装、とは書と書の内容に合う和紙を組み合わせ、立体的に表装した作品のことで、私の造語。 紙に厚みを持たせることで存在感を増し、和洋を問わずどのような空間にも馴染んでいくことができる書作品、というものです。

今回は二人の女流書家、高橋白鷗先生、栗林香雨先生、そして表具師の清水勝清さんとのコラボレーションでした。






'15書装展作家紹介






'15書装展01





'15書装展02


作品No.01
四曲一隻屏風「十二支」中国殷代の甲骨文字で  栗林香雨
和紙:紺紙(
岩野市兵衛)、薬袋紙

作品No.02
書装「日月」 栗林香雨
和紙:生漉楮紙、金箔古紙、錫箔紙




'15書装展03


作品No.03
書装「禅」 高橋白鷗
和紙:墨染雲母引紙、薬袋紙


作品No.04
書装一対「風神雷神」 高橋白鷗
裂地:正絹西陣緞子




'15書装展04


作品No.05
書装一対 重ね掛け「色即是空 空即是色」 高橋白鷗
和紙:錫箔平押紙



作品No.06
書装「日面仏月面仏」 高橋白鷗
和紙:しおり草黄朽葉浅染
雲母揉紙(からかみ屋)、真珠紙


作品No.07
書装一対「佛法非遥心中卽近 眞如非外棄身何求」空海  高橋白鷗
「佛法遥かに非ず 心中にして即ち近し 眞如外に非ず 身を棄てて何か求めん」
仏の教えを求め、眞理を探すことが大事なのである。
裂地:正絹黒染





'15「書装展」05


作品No.08
書装「のどかさに寝てしまひけり草の上」松根東洋城  高橋白鷗
和紙:浅黄土入三椏紙


作品No.09
二曲一双屏風「いろは 以樓盤」 高橋白鷗
「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす」
「以樓盤二寶邊登千利怒留遠王家夜堂礼處都子那良無有為能於具也末氣婦己盈亭安散起遊免美之恵飛毛世春」
和紙:柿渋紙




'15「書装展」07






'15「書装展」08


作品No.10
書装 重ね掛け「梅白し温かき日も寒き日も」原石鼎  栗林香雨
表記「う免し樓新あ多ゝか幾日毛さ牟支ひ毛」
和紙:しおり草梅鼠浅染雲肌紙




'15「書装展」08



No.11 書装 「四季」四部作  栗林香雨

「陽炎や酒にぬれたる舞扇」高井几董
表記「かげろふやさ希耳ぬ連多る舞扇」
和紙:柿色染雁皮紙、真珠紙

「夏草や帯を締めつゝ女ゆく」星野立子
表記「夏草や帯をし免つゝおん奈ゆく」
和紙:土佐藍染雁皮紙、真珠紙

「立秋の鏡の中に風が吹く」橋本寅男
表記「立秋の可ゝみ乃那可二風がふく」
和紙:栗染雁皮紙、真珠紙

「初富士の夕映もなく暮れにけり」大谷碧雲居
表記「者つ婦し能夕盤えも那くゝ連二希り」
和紙:紫根染雁皮紙、真珠紙




'15「書装展」06





'15「書装展」10


No.12
書装「しらぎくの夕影ふくみそめしかな」久保田万太郎  栗林香雨
表記「し羅起くの夕可希ふく美處免し可那」
和紙:胡桃染楮紙




'15「書装展」11


No.13
書装 重ね掛け (作品の差し替えができます) 「しばらくは/いとせめて」  栗林香雨

「しばらくは花の上なる月夜かな」松尾芭蕉
表記「し盤らく八花のう邊奈類川支夜可那」

「いとせめてもゆるがままにもえしめよ斯くぞ覚ゆる暮れて行く春」与謝野晶子
 表記「意とせ免てもゆる可万ゝ尓母えしめよかく曾於本遊る九連てゆくはる」

和紙:墨染雲母引楮紙





'15「書装展」12


No.14
書装 「いろはにほへと」  栗林香雨
表記「い樓盤耳本へ度」
和紙:墨胡桃染楮紙


No.15
 書装 「さよならの四文字が好き風光る」あべ毬  栗林香雨
表記「サヨナラノヨンモジガスキカゼヒカル」
和紙:色染楮紙


No.16
 書装 「浅き夢みし」  栗林香雨
表記「あ左幾遊免み志」

和紙:墨胡桃染楮紙



以上全16作品、24点の展覧会となりました。




EMI KIMATA & ASSOCIATES
 


木全惠美 インテリアデザイナー、コーディネーター
日本のもの、こと研究所 代表
東京デザイン専門学校専科インテリアコーディネーター科修了
1992年 石川県ジャパンデザインコンペティション入選(漆屏風)
2006年 TOKO-NO-MA Style 


高橋白鷗 書家
まほろば書道会主宰 読売書法会幹事/謙慎書道会理事
大東文化大学文学部中国文学科卒
日展他入選多数
日展 読売書法会展 謙慎書道会展 まほろば書道会作品展


栗林香雨 書家
香雨書会主宰
書家礒部有香(有敬)に師事
1992年 第一回国際書画展特選
1993年 第二回国際書画展国際書画準文化賞
2002年 『土あそび・ふで遊び 二人展』


清水勝清 表具師(1943年生まれ)
表具一級技能士
創業明治28(1895)美術表具丸経本店清水三代目
源義経腰越状 修復 ※腰越状:源義経が兄頼朝に宛てて腰越(鎌倉市)で認めた手紙。
巨勢金岡仏画 修復 ※巨勢金岡は平安時代の宮廷画家。
永平寺、総持寺、横浜美術館収蔵品 修復
神奈川県知事賞受賞







E-mail: kima@japanesestyle.jp
  © Nihon Mono-Koto Studio Limited





山口県長門市。
ゆるやかな山並みを背に、前には小川、その向こうに鎮守の森、という立地。

そこにお母様が遺された築45年の木造住宅を受け継ぎ、これからの暮らしを楽しみ、ひとの集まるゆたかな場所にしたい、とクライアントは考えました。





改修前正面







改修前前庭






「侑」には「勧める」「助ける」という意味があります。 いいものやいいことを勧めたり勧められたり、互いに助け合ったりしながら、お母様のあたたかい手のひらの上に遊ぶような、穏やかで和やかな時間を過ごすことのできる場所にしたい、とクライアントは、未だ見ぬその空間に思いを込めて、「掌侑庵」と名付けました。





掌侑庵:ロゴ

書:栗林香雨





その思いが、この夏、かたちになりました。





外観






玄関






アプローチ

段差に注意、と赤御影をいくつか






玄関内部
玄関内部 右奥待合(立礼席)





待合出窓





丸田秀三「白磁碗」

白磁碗:丸田秀三






待合1

待合・立礼席 立礼棚は只今製作中 天井:柿渋紙墨揉み 障子:生漉楮紙 表具:清水勝清






待合2

書棚引戸:柿渋紙 表具:清水勝清





待合からLD





中澤愼一「Syntax」

レリーフ:中澤愼一「Syntax」





玄関ホール

玄関ホール




鯉江良二

白磁首長壺:鯉江良二






玄関ホール
玄関ホールとリビングの間には硝子を嵌め込んだ縦格子の三本引戸






玄関ホールからLD

引戸を引き込めば玄関、待合からリビングダイニング、キッチンまで一つの空間に





ダイニング正面
ダイニング 空間の主役は屏風






中澤愼一「伊勢型紙頌」
四曲一双屏風:中澤愼一「伊勢型紙頌」 表具:清水勝清






丸田秀三「黒香炉」

黒香炉:丸田秀三






ダイニング

ダイニングテーブルは1m角を三本、自由なレイアウトを楽しめます
黒漆のテーブルトップは秋頃に届く予定






ダイニング障子






ダイニングから月見台






月見台





月見台照明

お月見の宴の様子が目に浮かびます






ダイニングよりリビング






リビングと緑






BFKチェア

BKF Chairはクライアントのお気に入り






カスターニャ

冬はペレットストーブの炎を楽しんで





ダイニングより玄関






お母様の掛軸

お母様が教師になって初めてのお給料で買われた、思い出の水墨画






ダイニングよりキッチン

正面の引戸の向こうはランドリー






キッチンからダイニング

キッチンからダイニング






キッチン

アイランドキッチンのシンク前に立てば庭の緑が目に映ります 奥は洗面所と真っ白なバスルーム






キッチン

キッチンの出窓がゆとりを感じさせて






キッチン出窓

扁壺:竹下鹿丸






寝室前廊下






寝室

寝室は障子と襖で落ち着いた雰囲気に






寝室






寝室襖

襖紙・引手:からかみ屋
襖「季寄せ」五分丁字総模様山吹茶雲母摺り栞染め鳥の子生壁色深染め
押入襖「しおり草」雲母摺り染め千筋生壁色浅染め
赤銅片袖立角引手
表具:清水勝清






手洗前室

手洗への入口は直接内部が見えないようクランクさせました






三本引戸
冬の間はこんな感じに






手洗

アッパーライトを受けウォールシェルフが美しい影を見せてくれます






階段室

二階への階段 現した梁が効果的な陰影を作ります






四季折々、ここでは身近な風景すら見飽きることはなく、風の音も、蝉の声も、自然の調べはいつもこの家を包んでくれるでしょう。

この「掌侑庵」に心ゆたかなシーンが、幾久しく紡がれて行きますように。







このような仕事を任せてくださったクライアントに感謝を込めて


インテリアデザイン、コーディネート 木全惠美

協力 arbre 伊藤直也
http://www.create-nagato.com

施工&画像 株式会社 シンラテック


E-mail: kima@japanesestyle.jp   © Nihon Mono-Koto Studio Limited