前の記事では、私たちと一緒に働いてほしい人について勝手にツラツラ述べました。

ついでに、よくある質問(?)の「働くにはどのくらいの英語力が必要ですか」問題について現時点での考えを書いていきます。

 

希望は、英語力は「あればあるほど良い」です笑

 

実際、純ジャパの私が、モーリシャスにやって来て、病院で面接し、実技試験にようなものを受け、採用され、様々な困難になんとか折り合いをつけながら、この度、開業しようとしています。さて、面接時にはどのくらいの英語力があったのかというと・・・

 

IELTSという英語の4技能をはかるテストで、each 6.0 でした。

たまたまですが、Listning, Reading, Writing, Speakingのそれぞれでスコア6.0でしたので、偏りなくという具合です。 ListningとReadingはもう少し高いスコアを取ったことはあるんですが、overallでは6.0程度です。

Toeicや英検を受けていないので何点くらいなのか、何級くらいかわかりません。(大昔に受けましたが記憶にないです笑)でも、どのくらいのレベルに相当するのかは検索すれば出てくると思います。

決して高いスコアではなく、45歳を超えたおっさんでも数カ月で行けるレベルです。

もともと研究で英語論文を日常的に読んでいましたので、読むのは比較的得意でした。

 

さて、実際に働いてみての感想ですが、治療室の中では、「聞く」と「話す」ことがメインです。「今日はどうしましたか~?」のような定型文は覚えてしまえば簡単です。

が、病態の説明や、治効理論を説明するのは、いくつかの決まった言い回しを組み合わせて表現できるまで、少し時間がかかりました。

治療室の外、例えば病院のスタッフとのやりとり(予約管理、保険手続き、給与や休暇関係など)やディレクターとの”報連相”については、4技能の全てが総動員されます!全然知らない単語や表現の言い回しが多発で、また、インターネット環境が悪いため、検索もできず苦労することが多かったです。

 

正直、こちらに来て、しばらくは英語の練習を帰宅後にやっていましたが、忙しくなってきてからはサボって全然していません笑 だから英語力は全然伸びてない。むしろ退行・・・

 

総じて思うのは、IELTSだったらスコア5.5くらいが最低ラインかなと思います。それでも現地病院就職は難しいですが、日本人オーナーだったら行けます。IELTSスコア5.5は英検2級から準1級が目安だそうです。英語系YOUTUBEの人によれば、言いたい事の85%くらいを言えるレベルで英検準1級相当だそうです。英会話教室やオンライン英会話を受けなくても、自宅で対策本をやったり、”ひとりごと”英会話をやっていればたどり着けるレベルですね。

 

実は、患者さんとの予約や問い合わせは、ほぼWhatsappやMessengerなどです。したがって、「読み」、「書き」の技能がかなり重要です。今の私の秘書さんは英語で話せるけど、読み書きは全然ダメ。全部私がひな形を作っています。

話すのが苦手でも、読み書きできれば、やっていけます!

 

というわけで、TOEICなどで、聞く・読むだけの評価では、判定しかねます。

ぜひ4技能を測れるテストをすぐに受けてみましょう。現状評価は次の行動の選択肢を明確にさせる意味で速攻やるべきだと思います。何から勉強始めるかも、テストを受けてから考えましょう(参考書にしたがいましょう)。

 

皆さん言っていることですが、語学は「筋トレ」と同じです。やればだれでも上達します。

 

最後に、一番大切なことを言います。

語学はそこそこでいいので、「マッサージ系手技」や「はりきゅう」、さらに医学知識・診察技術などのプロフェッショナルの部分を磨きましょう!

この国で認められるには、すぐに効果が出せる技術を持っていることです。

私の知っているナチュロパス(鍼灸を始め色々な伝統療法・民間療法をやる人)は、セルビア系オーストラリア人だったと思いますが、英語ペラペラで、まー、詐欺師のように流暢にしゃべる人で、ものの数分でうちのクリニックのチェアマンを説得して治療室を借りていました。でも、5年経った今、彼女の評判はまったく聞きません。治療スタイルは中医学・経絡治療・お茶療法を柱に、1時間以上語り続けるというものでした。

 

IELTSのSpeakingとWritingのテストでは、みなさん痛感することだと思いますが、いかに「書くもしくは話す内容があるか」が重要なんです。 知らないトピックや、考えたこともない問題については話したり、意見をするのってすごい難易度高いんですよ。同様に、患者さんに説明できる内容を頭でまとめてないと英語で説明できないですし、そもそも病気を知らなきゃ英語だけ喋れても素人同然ですよね。

私の場合、施術のことなどを英語で説明するのが上達するにつれて、患者さんのリピートも増えるようになったと感じます。どちらかだけではキツイという印象です。

参考になれば幸いです。

また動き出すきっかけになればうれしい限りです。

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