【シルジャナ・シュレスタ/ラマ・パラジュリ】

 

 

マヤ・グルンとスレンドラ・パンディは、新しい歴史を切り拓いた。

 

マヤは、第3の性の女性。

今まで、ラム・バハドゥル・タパという名前で、男として生きてきた。

 

今も、正式には、以前のままだ。

 

 

 

彼女の「夫」スレンドラは、第3の性の男性。

 

 

2人は法律婚に至るまで、同性カップルとして努力してきた。

 

 

 

 

ネパール最高裁は、仮の書面で婚姻届の受理を政府に指示。

 

 

人権活動家は、この最高裁命令を、勝利として祝った。

裁判所命令に、国内外で、喜びと称賛の声が上がった。

 

ネパールは同性カップルに救いの手を差し伸べているかに思われたからだ。

 

 

 

が、このカップルの夢は、今も叶えられていない。

 

最高裁命令に反して、カトマンズ郡裁判所が、婚姻届の受理を拒否したからだ。

 

 

2017年、2人はある寺院で結婚した。

そして、自分たちの結婚が法的に認知されることを、今も強く願っている。

 

 

 

 

2人は目下、婚姻登録のために奮闘中である。