USA動物愛護団体レポート3/3 | 被災地動物情報のブログ

USA動物愛護団体レポート3/3

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今日は実際にアニマルレスキューから
動物を譲渡する際のプロセスです


以前シェルターからの譲渡を書きましたが、
レスキューの譲渡はもっともっとファンタステック。

やー、ウチが動物なら、
絶対レスキューから譲渡されたいです。




前回もざっくりお話しましたが動物愛護団体の保護動物で、

希望の動物をネットや譲渡会で見つけたら、
アプリケーション(申込書)をレスキューに提出します。

レスキューグループ(動物愛護団体)のアプリケーションは
シェルターよりもはるかに細かくて

“このような問題行動があった時はどのようにしつけますか?”
”年間どのくらいのお金がペットにかかると思いますか?”
“譲渡希望者の運動量と性格”




などベーシックな質問から、



“かかりつけの動物病院に診察履歴&支払い状況の問い合わせ”
“家族のアレルギーの有無”
“将来に子供が増える可能性があるかどうか”
“譲渡希望者の家族全員の犯罪歴”


などプライバシーの保護がうるさいアメリカでは、
就職活動でも聞かないような
突っ込んだ質問をしてきます。

※実際のアプリケーションを見てみる?→


日本では定番の外飼育やつないだままの飼育は
海外では動物虐待になる場所もあります。
アプリケーションに外飼育とか書くと即OUTなので注意です。


そのアプリケーションと希望する動物(例では犬)を
譲渡面接のスタッフやフォスターが照らし合わせます。
運動量が釣り合うかどうか、
子供や先住犬がいる家はこの子には大丈夫か。

転勤の多い職種の人には
引っ越しの時に犬を責任もって連れて行くのかなど、
様々な要因を会議にかけて譲渡希望者が
本当に生涯飼育が出来るかどうか検討されます。


※もし1匹の犬に対して複数の希望者がいた場合、
落とされた希望者にもきちんと、
こう言う理由があったのでと事情を説明します。
そしてあなたにはこの子(および犬種)がむいてますよと
違う子や正しい飼育法のアドバイスをくれたりもします。


そしてアプリケーションが受理されると、
譲渡者は実際の動物と
フォスターの家や譲渡会場で面接し、
その子を気に行った場合は
ホームチェック(家庭訪問)へとプロセスが進みます。



ここで改めて譲渡希望者の家の状態
(柵つきの庭があるか、清潔か、
金銭的にペットの飼育が可能か、
先住ペットの攻撃性など)
細かなところまでチェックされます。


「そこまでするの!?」

と思うような厳しい審査ですか、
このような面倒なプロセスとそれに要する時間を通じて
譲渡希望者に飼い主としての自覚や決心を
芽生えさせる目的
があります。



動物もまた神さまの子☆


そしてよーやくホームチェックをクリアし、
譲渡が成立しても、
最後の最後の請願書には


「いかなる理由であれレスキューが
動物の返還を求めた場合、
譲渡者がそれに従わなければならない」

「譲渡後も定期的に
動物の様子をレスキューに
アップデイトしなければならない」

「何らかの理由で動物を手放す時は
レスキューに連絡を知れ
レスキューに返却すること」




と、譲渡後もレスキューの目が常に光っていることを
きっちりとアピールします、厳しっ!!


デニちゃんのI'M watching U(見てるぞ!)


もちろん、いくらアプリケーションやホームチェックが完璧でも
生き物であるペット相手では不足の事態も発生します。

それは実際に譲渡者とペットが暮らしてみないと判らないし、
相性の不一致はお互いにだけ判る感覚で、
譲渡後~半年間は仮譲渡期間とし、
「どうしてもうちには合わない」
と言う場合はリホーム(動物を返却すること)が可能です。

※リホーム=Re Home

相性が悪いのに一生に生活をするのは動物にも良くないと、
レスキューは特別、譲渡者を責めることはしません。

もし希望があればレスキューが
リホームを申し出た譲渡者に代わって、
見合う動物を探すこともあります。


シェルターやレスキューでは、
ペットを初めて迎える人に対して、
様々なアドバイスや
世話が簡単な性格やしつけの終っている子を
希望者に代わって探してくれたりもします



また相性以外でもしつけや医療の相談は
いつでも受け付けてくれるし、
例えばレスキューから譲渡した子が病気やけがをして
莫大な医療費がかかるとなった時は、
レスキューが募金を募って
動物を生かすためのサポートをしてくれたりもします


・ ・ ・ ・

あと、ペットをお探しの方の中には
ブリード(犬種)重視の方も
多いと思います。



確かに純血種には
ワンの気質や性質、運動量が判り易く、
自分のライフスタイルにあった犬種を探すのに
利点がたくさんあります。



ピット、ロットなど犬種によっては
お住まいの地域で厳しい条件付けがされてるので、
事前に地元のアニマルコントロールに確認してください。




レスキューの中には特定の犬種だけを
レスキューしているブリードレスキューと言う団体もあって、
ブリーダーさんや元ブリーダーさんが運営していることが多いので、
犬種の相談など何かと力強い味方になってくれます。


なので、
ブリーダーさんを探すのと同時進行で
ブリードレスキュー(犬種特定のレスキュー)も
検索してみてくださいー☆

(検索はgoogleとかに
【欲しい犬種、お住まいの地域、Breed rescue】
と入力して検索できます)


このように、
どのレスキューも動物たちを
人の子供を養子にするのと同じように、
慎重に大切に扱っているので、
譲渡の審査はめっちゃ厳しいけど、
フォロー&アフターケアも万全、オススメです



が、しかーし

これだけシェルターやレスキューが頑張ってても
アメリカでは日本の20倍。
年間600~800万頭の動物が
保健所に収容されています。



闘犬、巨大パピーミル、動物虐待、
飼い主のモラルの低下etc


次はアメリカの動物事情のダークサイドを
取り上げてみたいと思いますー。






●シェルターにいる動物をネットで探す
Pet Harbor
●ハイキラーシェルターにいる犬をネットで探す
Dogs in Danger
●シェルターやレスキューからあらゆる動物をネットで探す
Pet Finder
The save the pet show
PETS911

※上記サイトは検索は出来ますが、
実際のアダプション時は面接があります。