ペットを売らない。米国ペットショップレポート
※この記事はリンクはOKですが、
転載はしないでくださいー。
前回お知らせした社会化とパピーミル。
今日は日本のような生体展示販売をしない、
アメリカのペットストアをレポートしたいと思います。
(ペットショップよりペットストアと言います)
生体展示販売をしないことは、
パピーミルの撲滅にも繋がります。
※パピーミル
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10906333244.html
パピーミルがなくなることで救われる動物は、
機械的に子供を産まされる母親や
売れ残り放棄されたり殺される動物が減るだけではありません。
心身の疾患を持って生まれてくる子や、
「問題行動が多くて手がつけれない」と
飼育放棄される子が減っていくことにも効果があります。
アメリカでは生後8週間未満の動物の売買や譲渡は
いかなる理由があっても(たとえ保健所や動物愛護団体でも)
禁止されていますが、
生体展示販売そのものは禁止されていません。
しかし社会化やパピーミルの存在が一般的に浸透していて、
生体展示販売はお店のイメージダウンもいいとこ。
お客さんがよりつかないので、ほとんどありません。
アメリカの中でも大手2大ペットストアは・・・、
PETSMART
と、最近ナチュラル系の商品に力を入れている
どちらのお店も倉庫のようにひろ~~~い店内には、
餌やおもちゃetcの販売コーナーはモチロン、
ペットストアにはおなじみのグルーミング施設
そしてドッグトレーニング(有料)が受けれるスペースがあります。
この日はパピー(子犬)クラスを開催してました
そして日本と比べると特徴的なことに、
両ストアとも
日本のような生体展示販売は
(ペットをショーケースに入れて売ること)
していません
熱帯魚や鳥、ハムスターなんかは販売してます
とゆーのも最近このブログでも触れたとおり、
アメリカでは生まれてすぐの動物を
母親や兄弟から離すデメリットや
子供時代の社会化期、
パピーミルや悪徳ブリーダーに
消費者が加担しないと言う知識が浸透していて、
ペットストアで動物を販売しないことは暗黙の了解デス。
※社会化?→ぬいぐるみクマでもわかる、社会化
※パピーミル?→ぬいぐるみクマでもわかる、パピーミル
※アメリカで人気のペット入手→ペット入手。日米感覚の違い
動物の販売をしないかわりに、
アメリカのペットストアでは、
保健所と提携して、
保健所収容動物を展示するアダプション(譲渡)コーナーや、
猫のアダプションコーナー
週末にはアドプションイベント(譲渡会)の場所として
店舗を提携しています。
また譲渡会が開催されていない平日でも
ペットを探している人がすぐに
保健所収容動物が検索できるよう
収容動物検索サイト”PERFINDER”の
キオスク(パソコンのようなもの)が設置されています。
日本より25倍も広い全米の保健所収容動物を網羅してます、すごー。
ほかにもアニマルレスキュー活動の一端として、
それぞれのショップでは
購入金額がそのまま動物愛護活動に寄付される
オリジナル商品が展開&販売されていて、
集まった収益金は、
地元の保健所に寄付されたり、
安価でワクチンが受けれるイベントに利用されたり、
僻地を回れる移動式VET(動物病院)ワゴンを寄付したりしてます。
避妊&去勢、各予防接種が安価で受けれます
またペットを飼っていない人でも
無料でレスキューをサポートできる方法が
PETSMARTの店頭に設置されてるコレッ!!
ラックに入っているビニールの袋のようなものは
切手いらずの封筒になっていて、
使用済みのインクジェットや携帯を入れて
ポストに投函するだけで、
動物救済活動に募金できる仕組みになってます。
<資源を動物のためにリサイクル
このよーに、
アメリカのペットストアは、
動物を商品として扱わず、
保健所収容動物をいかに減らすかと言うアイデアが満載で、
とっても温かい雰囲気で、
日本人のウチには目からウロコです。
モチロン会社のイメージアップもあるけども、
アメリカのペットショップは
常に保健所やホームレスアニマルの味方。
保健所収容動物がいるあいだは
ペットを売らない、作らない
の言葉が見事に実践されとります、感動☆
PETAのポスター。
「動物にとって天使になろう!
いつでも保健所から譲渡を、二度と購入しない」
アメリカ以外にも
日本の常識である“生体展示販売”は
イギリスやヨーロッパ、ドイツでも非常識で、
国によっては動物虐待として法に触れるほど、
展示される動物の心身に負担をかける事はモチロン、
その陰で生きながら殺されていく動物を生みだす、
非人道的な行為なのであります。
日本には24時間営業のペットショップや、
動物の移動展示販売があると聞きます。
それらは外国から見ると
動物虐待に当たる行為で、
ドイツなどでは違法行為にも値します。
いつか日本でも正しい情報が広まり、
古くなった常識や古くなった習慣が一掃され、
ペットショップのあり方が見直されますようにー。
次回は生体展示販売をしないことと同じくらい
パピーミルの撲滅や動物愛護意識の向上に効果のある、
アメリカの動物情報事情をまとめてみたいと思います☆
(長くなった文章を読んで頂いてありがとうございます!!)