ぬいぐるみクマでもわかる、パピーミルの話
※この記事はリンクはOKですが、
転載はしないでくださいー。
前回の「社会化」に続き、
今日はパピーミルについてすこーし。
【前回】動物の社会化
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10905261248.html
※今回の記事には悲しい写真が掲載されています。
ご自身の判断で観覧くださいー。
パピーミルと言うのは二つの英単語が語源で、
「パピー(子犬)」+「ミル(工場)」
「パピーミル(子犬工場)」
と言う意味になります。
「子犬工場」なんてちょっと子犬が多くて
楽しそうなイメージを持つかもしれませんが、
「子犬工場」と呼ばれるのは
”子犬が機械的に生産されている場所”
と言う意味です。
※「Kitten Mill(子猫工場)」「Rabbit Mill(ウサギ工場)」
「Bird Mill(鳥工場)」と動物によって
いろいろな呼び方をすることもありますが、
動物の種類に関係なく「パピーミル」と総称で言うことが多いです。
動物を商品=物として扱うパピーミルは、
子供を産む母親をせまくて汚いゲージの中に
子供が産めなくなるまで閉じ込めたまま、
赤ちゃんを産ませ続けます。
お母さん犬は生まれてから死ぬまで
お散歩も、美味しい食事や、
人になでてもらうことも知らないまま
死んでいきます。
パピーミルは工場です。
だから動物の健康に関係なく
子犬を作り(産ませ)続けるので、
お母さん犬の多くは
ひどい病気にかかっていて、
どんな犬かもわからない姿になってしまっています。
そして年齢や病気で
子供を産めなくなったお母さん犬は
保健所に持ち込まれるケースはまだ良いほうで、
多くはお金や手間がかからない方法・・・。
餌をもらえないまま殺されたり、
生きたまま焼却されていきます。
生まれてきた子犬も、
パピーミルを運営する心ないブリーダーさんには
売り物=物なので、
社会化も健康、遊び時間も関係なし!
時には食事さえ
必要最低限しか与えません。
パピーミルで生まれた動物は
生まれてすぐにお母さんや兄弟と離れて
売り飛ばされてしまうため、
社会化もされていないし、
近親交配と言って
お母さんとお父さんが
兄弟や親子の場合が多くて、
血のつながった両親から生まれた赤ちゃんは
生まれながら病気を持っていることが多かったり、
見た目はかわいい子犬でも
精神的な病気や、
大きくなってから発症する病気を
持っていることもよくあります。
そして売れ残った子犬で
子作りができない子(雄や体の弱い子)
お母さん犬と同じように
苦しみながら殺されていきます。
ペットショップで見かけるカワイイ動物の陰には
今もなお子供を産ませ続けられている母親や
売れ残って殺されていく兄弟がいるのです。
このパピーミルと言う悪魔の工場は
子犬や子猫を陳列して売っているペットショップがある限り、
減ることはないと言われています。
なので生き物の大切さを考える外国では
ペットショップで動物を売らないようにして、
このパピーミルを消滅させようとしているんです。
日本は法律自体が犬や猫を物として扱っている国なので、
パピーミルを管理したり、規制する法律がないそうです。
なので街中にペットショップがたくさんあり、
悪いブリーダーさんたちが
お金儲けを出来る国になってしまっているんです。
日本にも動物が好きで優しい人がたくさんいます。
そういう人の動物好きな気持ちを利用して
パピーミルでは動物を作り続けます。
このパピーミルの存在が日本でも広まれば、
誰も動物をいじめるパピーミルからは、
そのパピーミルと提携しているペットショップからは
動物を買わなくなります。
そうなればパピーミルやペットショップも
動物を苦しめる商売を続けられなくなります。
一人ひとりの人が
知らないことを知るだけで
苦しんでいる動物が救える様になると思います。
ペットショップから購入した人を批判する人もいますが、
外国から見ると日本は
パピーミルを含め動物事情の情報が
あまりにも少なすぎます。
大切なのは消費者が、
人が知って選択する事です。
まずはパピーミルや社会化などの情報を広めること。
外国に住むと、
日本人はまじめで愛情深い国民性だとよく感じます。
きっと知識さえ広まれば、
誰もペットショップでは動物を買わなくなるし、
売らんかな精神で動物販売をする人たちも
勝手に廃業に追い込まれると思います。
次回は生体展示販売をしない
アメリカのペットストアをUPしたいと思いますー。