08:20)出発
タライ様の飼い犬が大通りまで見送ってくれた。
09:00)隣村のLamayを通り過ぎる。
タライ様の飼い犬がまだついてくる。
「もしかしてマチュピチュ村までついてくるんじゃない?」
「そしたら面白いね」
「よーし、Qoya村から来た犬。コヤと名付けよう」
コヤは本当に私たちに懐いてくれた。
民家を通り過ぎる度に、そこの飼い犬がよそ者の私たちに吠えたり、向かって来る。
そんな時、コヤは彼らの犠牲になり身を挺して私たちを守ってくれる。
コヤが道路の真ん中を歩いて車にひかれそうなとき、
「コヤ!危ないからこっち来なさい!!」
と言うと、こっちに来て車が通り過ぎるのを待つ。
本当に可愛いヤツだ!!
「もしかしてタライ様の魂がコヤに乗り移って、私たちの旅を見守ってたりして。コヤじゃなくてタライって名前にしたらどう?」
「タライ!」
振り向くどころか反応もせず、私たちの前をまっすぐ歩いている。
「コヤ!」
こっちを振り向いて、シッポを振って私たちが追い付くのを待っている。
「コヤのほうが良いみたいだね」
歩き始めて2時間近くたった。
(そろそろ休憩をしよう。その時にはコヤにもエサをあげなきゃ)
そんなことを思いながら歩いていると、すれ違ったバスが止まった。
「Ven! Ven!!(来い、来い!)」
と男が叫んでいる。
(何だ?)
その声の主は私たちのほうに近寄ってきて、コヤを捕まえて連れて行こうとしている。
嫌がるコヤ。
(コヤを勝手に連れて行くんじゃねぇよ!!)
・・・・・・ん!?
タライ様だ!!
自分の犬を抱えて乗ってきたバスに戻るタライ様。
コヤごとバスに乗り込むタライ様。バスは去ってしまった。
急な出来事に唖然とする私たち。
・・・しばらくして2人とも笑いが止まらなかった。
「見た?あのタライの慌てっぷり!!」
「見た見た!」
「コヤは嫌がってたよね?コヤのこと可愛がってなかったんじゃねぇ?シャーマンなんかじゃなくて、なんちゃって野郎だよ!」
「本当、本当。コヤはあたしたちみたいな旅人を待ってたんじゃない?あの家から出るタイミングを見計らってたのかも。」
(だから”タライ!”って呼んでも振り向かなかったのか)
10:15)Calca村を通り過ぎる。
13:00)Huaran村を通り過ぎる。
14:30)Huayoccari村を通り過ぎる。
昨夜の豪雨・犬の遠吠え・足の痛みでよく眠れなかったために、疲労がたまってくる。
それと今日のひたすら続くアスファルト道のせいで足が悲鳴をあげている。
昨日よりもこまめに小休憩を取る。
休憩すると痛みが和らいだ感じがするが、歩きはじめると一気に痛みが蘇ってくる。
ヨチヨチ歩きの2人。
20分くらい歩くと痛みに慣れ、普通に歩けるようになるが、
また休憩を取り、歩き始めるとあの痛みがやってくる。
陶芸屋
ここでは陶芸体験もできるらしい。
トウモロコシを天に捧げた像。
16:00)Yucay村を通り過ぎる。
村の名前に因んだ”愉快”なモニュメントか!?
17:15)目的地Urubamba村に到着。
昨晩の豪雨のことを考えて、この歩き旅中はテント泊じゃなくてホステルに泊まることに変更した。
そして地元レストランへ。
今日も本当に頑張った!乾杯!!
Lomo Saltado
牛肉とタマネギ,トマト,グリーンピース,ニンジンを炒めた食べ物。醤油っぽい味付けで日本人の口に合う。隠し味にオレガノ!
Pollo a la Plancha
鶏ササミ肉の生姜醤油焼き。マジで美味かった!!
2013/3/16
09:00)出発
そこら中の壁に描かれている”K”の文字。
なんだろう?と思っていた。
あとから聞いた話しだとペルー元大統領フジモリさんの娘・政治家の”ケイコ・フジモリ”さんを応援している意味らしい。
11:00)Yanahuara村を通り過ぎる。
K77地点
足の形したサボテン!!
その指部分を採るおじさん!!
14:00)目的地Ollantaytambo村に到着。
うわぁーー!雰囲気ある村!
今日のホステル=RUMI WASI
毎度のことながら部屋を見せてもらう。
手作り感のある真っ白い壁にカーテンやクロスはペルーの織物。
かわいいーー
部屋のドアを開けると・・・
こんな景色と、かわいらしいテラスが!!
1部屋25ソーレス。ここに決めた!夕食は地元レストランで”CENA”を注文した。
このCENAとはスペイン語で夕食という意味。ようするに夜定食。
何が素晴らしいって、スープ,メインディッシュ,飲み物まで付いて5ソーレス(約180円)
スープは牛肉と米、野菜たっぷりで韓国料理のクッパみたい。
『チキンの煮込み』
甘い生姜醤油で煮込んであって、日本人好みの味!体も温まって大満足!!
2013/3/17
この日は3日間歩いた休息と、Ollantaytambo村の観光!!
村全体を一望
子どもたちが水路で遊んでいる。
あっ!!昨日サボテンについてた足の指部分だ!!
果物として食べるらしい。
村には遺跡がある。
雰囲気はリトル・マチュピチュって感じ。
遺跡の前には市場やカフェが並んでいる↓↓
マチュピチュまでの前半戦終了ってことで遺跡を前に昼ビール!!
何とも贅沢な時間。(最高に幸せだぁ)
昼食は昨晩の地元レストラン。
BARRESTAURANTE SERGIO
店内の雰囲気。
”MENU”という昼定食を注文。
もちろん5ソーレス。何が出てくるのか楽しみ♪♪
ペンネが入ったスープ。
美味かったんだけど、ぬるかったのが残念。
メインディッシュは魚。
川or湖の魚だから泥臭い。備え付けのライムをたくさんかけて無理やり食べた。
個人的な感想として、南米の魚料理は美味くない!!
けど、ココのレストランは本当に美味しいし安い!!店員もとても親切。
Ollantaytamboからマチュピチュ村まで歩いて行くことを話すと、コックさんが詳しく説明してくれた。
「ココからは線路を歩いて行けばマチュピチュ村にたどり着ける。Ollantaytamboの列車駅はポリスがたくさんいるから少し離れたところから線路に入って歩いたほうが良い。などなど」
ホステルに戻り、ごろごろしていると急に電気が消えた!!
辺りをみても電気がついてない。停電らしい。
明日の昼飯用のパンを買いに再び外に出る。
何やら人集りが↓↓
村を横切る川が氾濫して倒木していた。
電線を巻き込んで電柱事倒れたせいで村全体が停電になっていた。
その晩はもちろんレストランも閉店。
部屋で持って来ていたストーブ(キャンプ用ガス)と鍋で袋麺を作る。
持っていたランタンを灯して、1つの鍋を部屋の隅っこに置く。
ベッドに腰をかけて、
「はい、選手交代!俺が食べる番だよ!!」
”スルスルッ”
「はい交代!私の番」
ホステル従業員に部屋で食べているのを気付かれないよう、音をたてずに麺をすする。
2すすりくらいしたら交代。スープも”ジュルッ”と音をたてたいところだが、お上品にラーメンスープを飲む。
昼間の贅沢な時間とは打って変わって何ともヒモジイ絵図ら(笑)
これも楽しい旅の思い出♪