穏やかな口調ながら的確な分析、親しみやすい笑顔がトレードマークだ。フジテレビ系の夕方の看板番組「スーパーニュース」で、三井良浩さん(50)は平成13年4月から昨年までの約12年間、お天気キャスターを務めた。
異常気象が多いこともあり、「この10年程度、気象がニュースになる機会は確実に増えました」という。生活と密接する気象の話題は視聴者の関心を集める。生命が脅かされる自然災害も多発するようになった。
番組制作会社の社員のときに報道番組の天気予報に携わるかたわら、平成6年、第1回気象予報士国家試験に合格。「自分が楽しめることが優先で番組作りをしていた」が、気象予報士になって、より視聴者を意識するようになった。
天気予報を見る時間帯によって、「慌ただしい朝は傘が必要かといった結論だけを知りたいが、夕方の天気予報はなぜ暑くなったのか理由を知りたくなり、夜になると翌日の服装を考えるというように知りたい情報が異なりますよね」。
こうした経験から、視聴者に対して「情報で損をさせない番組作り」がモットーになった。現在はフジテレビの社員となり、気象センタープロデューサーとして、天気予報から災害報道まで番組を裏方で支える。
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