●今週のあらすじ
ドリームトーナメント準決勝第二試合、ウォーリアーズ対ホークスは、2対2の同点で四回の裏へ。
同点となった今、真田の投球練習にも気合いが入る。

先頭打者は、力もあり技もある3番村雨。
チェンジアップを叩いたが、深めに守っていたライト才蔵が捕りワンアウト。

4番はさらに力のある音武田。
ストレートを強振、打球はバックスクリーンへ。フェンス際に守っていたセンター沖田が捕りツーアウト。

5番は元幕内力士の大垣。
この当たりも大きかったが、レフト花園がジャンピングキャッチでスリーアウトチェンジ。

五回の表、ホークスは投手を交代。
ショート荒木がグラブを右手に代えてマウンドに上がる。

●真田一球対荒木新太郎の投手戦
3人の強力打線も良かったけど、今週の主役は目立たないながらも一球だったかな。
三人の外野手にほとんど動かずに捕球させたのはお見事。
狙ったところに打たせられるとは、なんと頼れるピッチャー何だろう。
投手真田一球を見直したよ。

そして、遂に来た、荒木新太郎が投手として登場。
待ってたよ、この男はマウンドがよく似合う。
一球が好投しただけに、荒木にも大いに期待するよ。

『大甲子園』でもし巨人学園が明訓高校を下していたら、巨人学園対光高校が実現していたかも。
時を経て一球と荒木が投げあう、なんというドリームだろうか。
『ドリームトーナメント編』は長年の水島ファンにはたまらない作品だね。

●バッテリーもリレーして
どうやらドリームホークスは、投手リレーしていくようだ。
乱丸には悪いが、キャッチャーもどんどん代えてくれれば一層盛り上がるのにな。

村雨をはじめほとんどの野手はメッツ出身だからと乱丸とはごく自然。
荒木が投げるならキャッチャー竹馬も見てみたい。
突如鬼塚幽次郎が投げて、池畑が受けるなら最大級のサプライズだな。

意外な組み合わせもいいかも。
中山畜産の豊臣が怪我を克服して復活してくれたら、無印『ドカベン』からのファンは涙ものだよね。

●次回以降の希望的予想
満を持して登場した荒木のピッチングをたっぷり描いてほしい。
両投げを駆使してくるだろうから、グラブをどう変えるかが注目。

わびすけや三原心平は左右どちらにもはめられるグラブを使っていたけど、荒木は左投げ用のを着用してマウンドに上がった。
ということは、原作『ダントツ』のように、投げる手を変えるごとにホームの誰かとグラブを投げ合って交換するのかな。
実際にそれをパフォーマンスとしてやってしてくれたら、球場は盛り上がるような気がする。

さらに、上手投げのほかに横手投げも使えるのが荒木の特徴。
もしかしたら、下手投げもマスターして復帰してくれたのかもね。
荒木は高校時代、「江夏と江川のような投手になりたい」と語っていた。(『ダントツ』4巻)
下手投げもできるなら、「里中と水原のような投手になりたい」と言ってくれないかな。
サブマリン投法とボウリング投法を両方できるのは荒木しかいないかも。