夏本番目前にして...
毎年恒例のBRÚ NA BÓINNE LOOKBOOKが到着
2019AWのテーマは、『アメカジボイン』
2019AW STORIES
"アメカジボイン"
今日もまた
巷で「怪盗」と呼ばれるよろず屋の男は
歴史に名を残すヒーローたちのために
タイムマシンで時空を超える
タイムトンネル内での彼の相棒はラジオだ
不思議なことに時の狭間では
過去や未来の電波をキャッチできるのだが
どの時代と繋がるのかは
ラジオのスイッチをオンにするまでわからない
彼はその偶然の出会いを
いつも道中の楽しみにしていた
ある日、ラジオのスイッチをオンにすると
テクニコランドのCMに続いて
日本のデザイナーと思しき2人の
インタビューが聞こえてきた
ーー早速なんですけど、2019年秋冬シーズンの
テーマを発表していただけますか?
辻 今シーズンはアメカジをやります!
ーーえっ!? テーマにカテゴリー的なものを掲げることって
いままであんまりなかったと思うんですけど、急にどうしたんですか?
辻 なんか急にアメカジがやりたくなって(笑)。
で、よくよく考えてみたら、ボクらが小さい頃から慣れ親しんでる服って、
ほとんどがアメカジなんですよ。大きな意味でね。
德田 多分デニムが最初だと思うんですけど、
物心ついたときにはアメリカのアイテムが普通に周りにあったでしょ。
ーーめちゃくちゃありました。ビンテージブームの影響も大きいですけど。
德田 ビンテージブーム!アメカジが一層豊かになって、
日本のストリートが面白いっていうのが世界にも知れ渡ったのもその時代よね。
そう思うと、私たちの根底に流れてるファッションの源流はアメカジなのかなって。
辻 だからといって、わざわざアメカジの王道的な服を
そのまま作ろうとは思ってなくてね。
ーーじゃあ、何がベースになるんですか?
辻 イマジネーション!
ーーどういうことですか?
辻 アメカジの中には、ワークウェアがあったり、
ミリタリーがあったり、カレッジがあったりって、
いろんな括りがあるでしょ。
ーーありますね。
辻 でも、ボクたちがアメカジを意識し始めた頃って、
いまみたいに情報が簡単に手に入る時代じゃなかったから、
アメリカの服じゃないものも、記憶の中ではアメカジとして捉えてたりするんです。
ーーそれはあるかもしれませんね。
辻 それに記憶なんて年月を重ねるほど、いろんな物事が入り交じって、
どんどん楽しく美しくすり替わっていくからね。
そこはそのままにしておいた方がモノづくりをする上では絶対に面白い。
だから今シーズンは、目を閉じてパッと思い浮かんだ、
ボクにとってのアメカジをやってみようと思ってます。
德田 それを聞いたとき、私は「守破離」っていう言葉が思い浮かんで。
基礎になるひとつの型があって、まずはそれを「守る」ところから始まる。
次はその基礎を応用して、型を「破る」。
で、最後はオリジナリティを創造して、最初の型から「離れる」っていう。
ーー茶道とか武道とか、芸事の思想的なことですよね?
德田 そう。守破離で例えると、ブルーナボインはずっと「離」を
追求したモノづくりをしてきたと思うんです。
ーーそれは間違いないですね。
德田 でも、いま「守」に戻ってモノづくりをしてみたら、
どんなものが生まれるのかな…って考えてたら、ちょっとワクワクしてきて。
ブルーナボインを20年やってきたからこそ、アメリカンカジュアルっていう
ファッションに、新しい風を吹かせられるんじゃないかって。
辻 そうそう。アメカジをやるっていうと、
どうしてもリプロダクトのイメージがあるかもしれないけど、
今回のは過去にとらわれずに前に進んでいくのがテーマのアメカジ。
後ろを振り返るようなモノづくりはしてない。
德田 平成から新しい時代を迎えるこのタイミングに、
新しいアメカジにチャレンジするっていうのも面白いでしょ。
ーー確かに。じゃあ最後に、何か1曲リクエストを。
辻 ここはもう、あの曲しかないでしょ!
德田 あの曲ね(笑)……
2人の声をかき消すように
その曲のイントロが聞こえてくると、
彼はラジオのボリュームを全開にして
迷うことなく次に向かうべき時代を打ち込んだ
「2」 「0」 「1」 「9」
fin.
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すでにTシャツやカットソーなど、夏用のアイテムから
2019AWのデリバリーが始まっておりますので、是非、見にいらして下さい