本城雅人 「終わりの歌が聴こえる」(幻冬舎文庫)

 

沖縄でコカイン所持の疑いで逮捕された男が漏らした、驚愕の供述により、アノ<事故死>についての再捜査が19年振りに開始され、沖縄県警の若手Aである渡真利警部補が上京してきた

警視庁捜査1課の伴がコンビとなったが、心境は複雑だったショック

何故なら、伴は彼らの若き日には彼らの熱狂的なファンだったからだクラッカー

沖縄のホテルの浴槽で死体となって発見された、人気バンド【メアリー】のリーダーにしてカリスマギタリスト・鈴村竜之介

容疑者はバンドのベーシストでヴォーカルだった木宮保で、現在はソロとして再ブレイクを果たしているのだが

人気や名声・ソレに伴う金と女・薄れゆく友情と絆・そしてドラッグ・・・波

狂乱と混乱・絶頂と堕落の中、隠された慟哭の真相を描いた渾身のR&Rミステリ

 

 

既に何度もココでUpしている本城だが、また新しい一面を見せてくれた

コレ迄のメインジャンルは「スポーツ(特に)」と「ジャーナル」モノだったが、今回は音楽業界を舞台にしたミステリ

90’s初頭は日本でとある深夜番組の影響があったり、ソノ少し前からバンドブームが起こっており、現在も爆発的&カルト的な人気を誇る「伝説の」と言われる様な存在のバンドがいた

本城は、作家デビュー前はスポーツ紙記者をしており、担当は野球だったのだが、スポーツ紙では芸能も重要なジャンルの1つであり、当時はソチラも多少の取材もしており、ソノ時の経験・体験が今作に活かされている様に思われる

また本城は’65産まれなので、↑のバンドブームもリアル体験しているし、コノ世代は当時の最先端の音も、古めのRockも好きで聴いてきているので(と、コレは完全な個人的意見で偏見です でも、2年遅れの私も同様なのでつい、ネ)、その辺りの作者個人的な経験・感想も盛り込まれていたりするのだが、ソレが私個人的にも嬉しい

普通の音楽好きなアンちゃん・ねぇ~ちゃんが一夜にして星になり、周囲はおだて盛り上げてくれるし、ソレまでスタジオ代や楽器代はモチロン、飯食う金さえなかったのが、膨れ上がる預金に、擦り寄って来る大人たちと女・・・ニヤリ

ソコから転落してしまう悲しい定めに、空転する歯車・気を見るに敏な薄情で軽薄な代理店や事務所の連中などなど、ゲーノー界の哀しい裏側をも描いているのがナンとも

尤も、よく見聞したりはするがソレが本当の姿なのかは、当事者や関係者でなければ分からないのだろうが、きっと「そ~なんだろうなぁ~オーナメント」と思わせるだけの信憑性が今作にはあった

新機軸を改めて魅せてくれた本城には、今後も更に注目していきたいニコニコ

 

 

ロバート・セラーズ 「Sting」(CBSソニー出版)

The Policeのベーシストにしてヴォーカリストとして世界を制覇まじかるクラウン

現在ではソロとして活動中で、Hit#を連発し、今もバンド時代と同様の・いや、ソレ以上の人気を得ているアーティスト・Sting

そんな彼のゴードン・マシュー・サムナーの時代からを描いた、初のバイオクラフィー

 

初版は’89で、御覧の通り今回は文庫ではなく単行本での紹介

*というか・・・多分文庫化はされてないないと思われる

で、コレまた観ての通り、随分と状態は悪く、陽に焼けちゃってるわ、汚れは目立つわで、お世辞にも大事にされてきた・とは言えないコンディションの1冊

で、またまた御推察の通り、神保町の棚で掘り出して来たノで、メインの靖国通りから南側に入った「すずらん通り」には、結構音楽系に強い店があり、ソコで見つけたモノ

¥は1000円と少しお高めだったのだが(しかもこの状態でッガーン)、古本あるあるの格言にある様に「ココを逃したら、次のチャンスは訪れない」を思い出し購入した1冊

内容に関しては、当時もだが今も世界のスーパースターであるStingコト・ゴードン・マシュー・サムナーの人生をつぶさに記している

特にThe Police時代の筆記がメインとなっているのだが、ソレも当然で書かれたのが’89なので、ソロとしてまだ3枚しか出していない時期だったので(ウチ1枚は映画のサントラLive盤)、致し方なかっただろう

もし、コレが数年後に文庫化されていたとしたら数章が追加されていたコトと思う

 

彼を始めて観た・聴いたのが高3の’85で、深夜に放送されていた「ベストヒットUSA」でのコトで、ソレが↓の#

ソロとして出した1枚目のアルバムからの1stシングルで、順調にチャートを上昇してきていたのだった

 

 

で直ぐに気に入って、翌日の日曜にはチャリを飛ばして繁華街の貸レコード店へGo~自転車

早速借りてまた家まで戻り、直ぐにライナーや歌詞カードを眺めながらカセットに録音し、終わったら直ぐにまた繁華街へ逆戻り

当日レンタルだと¥が格段に安くなったんでネ

んん~・・・にしても若いって元気だわ筋肉

ってな感じで、本隊のバンドよりもソロの方を先に聴いたコトとなった

 

翌’86の大1の時にベスト盤が出ると知り、「コレは買わなあかんやろッ(何故か関西弁爆  笑)」となり、すっかりと気に入り、通学のJ磐線内でずっと聴いてました音譜

その冬には、↓のがOpの映画『ブルータートルの夢』のビデオソフト&2枚組のLPLive盤も購入し、コレまたずっと聴いて・観てましたねぇ~

 

 

特にビデオはバントを増量して貯めて買ったので貴重で、通算で数えきれない程観てます

今はDVDを買ったのでソチラで観ますが、未だに想い出の1つ・となってますネラブラブ

 

 

*←のが映画で隣のがPV集 →の2つはBilly JoelのPV1&2

当時を過ごした方ならお分かりの様に、当時のビデオソフトは高かったッネガティブ

○貧な学生にはきつくって・・・なので仕方なく(てへぺろ)講義をタコってバイトを増やし購入した想い出のソフトたち

 

と,まぁ~今回の関連については、紹介と言うよりも思い入れ・と言うコトで

また本城のでもUpできはしたのだが、こんな機会でもないと紹介できないらッアセアセというコトなのでコレをChoiceした次第です