いつもとなりに秘境駅 | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」
秘境駅を旅してきました。

まず、秘境駅って何かと言うと、駅の外に道がなかったり、駅のホームが崖だったり、ちょっと信じられない環境にある駅のことです。
なぜかそれでも営業を続ける駅が日本にはたくさんあって、その秘境駅と呼ばれる駅がたくさんある路線に、電車に乗りに行ってきたわけです。

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秘境駅は最初から秘境駅だったわけではなく、何かの理由で秘境駅になってしまったのです。

必要のないところに駅は作らないものですから!

私が訪問した秘境駅は、ダムができてちかくの村が沈んで、誰も来なくなってしまった駅や、砂利の生産で有名な川岸が近くにあって、かつては貨物列車に砂利を積み込むので栄えた駅や、車がない時分は移動手段がそれしかなかったから、みんなが一生懸命歩いて通ってきた駅や、それぞれの歴史がとてもすてきな駅でした。

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一日に何人渡るのかわからない吊り橋。

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一日に何人が眺めるか分からない景色。

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誰の目にも触れないかもしれない草たち。

こういうの、私だいすきだー!

鉄道がすき、電車がすき、というけれど、
歴史も、物語も、人も、自然も、動物も草木も、全部の要素が好きです。

帰り、都会の空が、いつもと違って見えて、

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今でも私の隣に秘境駅があるような、
そんな豊かな旅でした。

「旅と鉄道」11月号は、9月21日発売。
おたのしみに!