稽古が終わりました。
稽古場での集合写真を撮ろうということになって、緑川さん(作演出)が撮ってくれたので、緑川さんが入ってません。
入っていたらもっとよかったけど!
稽古が終わってしまいましたが、明日からもまだまだやれることがこんなにあると思えて、その上、こんなに前向きでいられる今回の作品作りはなんだか今まで体験したことのないものでした。
私にとっては久しぶりの2時間もの。さらに、1年前の『誰ガタメノ剣』では30人以上の役者とダンサーが埋めていた2時間の時間を、13人で埋めるという作業。
30人以上の人間が、戦国時代という背景によって自然に命をぎらぎらさせることができた『誰ガタメノ剣』とは、ぜんぜん違う感触で進んだ稽古でした。
けっこう、苦しい時もあったのだけど、助けてくれる人がいて、
孤独って、自分が心を閉ざすことでもあるんだなと気づくことも多かった。
孤独を感じている時は、大体自分のほうから関わりを絶ってしまっているのだということ。
そう思えるということは、ほんとうにすてきな人たちが自分の周りにいてくれるのだということ。
ちょっと周りを見渡せば、目が合う顔がたくさんありました。
目が合う。
そして、話しかける。
思ったことを伝えようと努力する。
理解しようと質問する。
やってみる。
見守る。
そうやって、なんだか小さなあかちゃんをみんなで育てるように、
みんなの真ん中に『葡萄酒いろのミストラル』という作品を置いて、
その行方を考える時間がどんどん生まれました。
稽古って、こういう時間なのか・・・!
人とかかわるということ。出会い、一緒に時間を共有し、別れていく中で、いったい何ができるのか。
そのことそのものをお伝えできる作品だ、ということも、ほんとうに幸運だと思います。
今日までにいただいたいろいろな言葉や、心遣いにこたえられるように、
明日からもぎゅぎゅっとがんばります!
千秋楽まで、『葡萄酒いろのミストラル』を育て続ける。
お客さんと空気を共有することで、さらに作品は変化していくことでしょう。
とても楽しみです!