sonaのブログ


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1961年制作 イエジー・カヴァレロヴィッチ監督

ポーランド映画 モノクロ


キャスト

ヨアンナ:ルチーナ・ヴィニエツカ

スリン神父:ミエチスワフ・ウォイト



映画のパンフには、悪魔に取りつかれた

尼僧の悪魔祓いに・・・とあり、ホラー映画?


かと、思ってしまいましたが、そういう部分も

ありましたけど、内容は人間の業とか欲とか、


愛を描いたものでした。

17世紀の始め頃、ポーランドの片田舎


辺境の荒涼とした、大地にポツンと建つ

尼僧院と、近くに宿屋があるくらいの小さな


村で、起きた話で、悪魔祓いに使わされた

スリン神父は前の晩、宿屋に泊り、尼僧院の


尼僧達が悪魔に取り憑かれて、大変な事に

なってると聞かされ、自分が祈る事によって


悪魔を追い出す、決意を新たにします。

私は無宗教だし、カソリックもプロテスタントも


分からないので、キリスト教にあまり縛られずに

観ることにしました。


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翌朝、尼僧院に赴くと、教母と呼ばれる

ヨアンナと20人位の尼僧達の出迎えを受け、


この光景は異様です。全員真っ白な僧服に

身を包み、露出しているのは、顔だけ、


ヨアンナは美しく、私の体には、八つの悪魔が

憑いている、と言い、スリン神父は、二人で、


心を込めて祈れば、必ず悪魔を追い出す事が

出来ると話すと、突如ヨアンナの顔と声が


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不気味で、挑戦的な表情になり、壁を伝って

逃げ、白い壁に血と思われる手形を残して


自分の部屋へ、逃げて行きます。ここも、

笑ってはいけないシーンですが、手形が


あまり、はっきり、くっきりしてるので

日本のお相撲さんの手形に見えてしまった・・・


そもそも、スリン神父が尼僧院に使わされた

理由というのが、スリン神父が赴任する前


ガルニエツ神父が居て、彼は魔法使いで、

夜になると、窓や扉を突きぬけ、ヨアンナの


寝室に入りびたり、ヨアンナに悪魔を、憑依させた

として、尼僧院の庭で、火あぶりの刑に


処せられた、後に着任して来たのですが、スリンは、

別の尼僧院で、育てられ、世俗の事には、


全く、疎く、勿論男女関係についても、自分に

性欲があるのかどうか考えたこともない


純粋培養された、祈りこそが、総てを解決

してくれると思い込んでる神父なので、


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チベット仏教の五体投地みたいな祈りをしたり

除霊したりしても、


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ヨアンナに憑依した悪魔が一向に出て行く

様子がないので、屋根裏部屋で、ヨアンナと


二人、自分に鞭打ち、激しい痛みを共有

するうちに、いつの間にか悦楽を伴うように


なり、自信を無くしたスリン神父は、ユダヤ教の

司祭の所へ教えを乞いに、行きますが、


司祭は、キリスト教の根本がおかしいのだ、

と、説き、ますます、混乱したスリン神父は


ヨアンナから、神に祈るより、悪魔が与えて

くれる、悦びの方が、生きがいがあると言われ


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思わず、ヨアンナにキスしてしまうと、ヨアンナの

体の中に居た悪魔が、スリン神父に


乗り移り、スリンは宿屋の一室に逃げ込み

鏡に映る自分とその中の悪魔と対峙して


ヨアンナに悪魔が、再び取り憑かないよう

自分の中の悪魔と恐ろしい約束をし、実行します。


結局、悪魔祓いをして、尼僧を救う事が、

目的だったのに、ヨアンナを愛してしまった


ために、無関係な人間二人を殺してしまった

スリン神父・・・


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その事を知って涙を流す、尼僧ヨアンナ

印象的でした、


僧院という、閉ざされた空間に、あたりは

何もない、寂寥感を感じるだけの場所で、


厳しい戒律と祈りだけでは、精神のバランスを

失うのは、当然のことのように思いました、


尼僧達が真っ白な僧服で、踊る様や

男性僧侶達の黒とのコントラストの美しさ


ヨアンナを演じた女優さんは、先日観た

『夜行列車』の女優さんですが、金髪が


隠れて、メイクも変えて、別人の様でしたが

美しさは、変わらなかった!


見応えのある映画でした。