クリスティーナ・リッチのセクシーさだけが目立つ作品だった。


一応ホラーなんだけど、

もうそろそろこのオチやめてくれんかな。

このオチってのは、主人公が記憶喪失になってしまい、

それが戻った時、実は自分は自分が敵だと思い込んでいる

集団の一員だったというオチのこと。使いすぎじゃない?


『シックスセンス』とか、アン・ハサウェイの『パッセンジャーズ』とか。


まあ、ホラーやサスペンスにはどんでん返しが必要なわけで、

もうそのどんでん返しのパターンがなくなってきてるんだろうけど、

こればっかり使っちゃうと、読めてしまうんだよね。


あと、この映画に少々突っ込みたい点があるんだけど。

まず、クリスティーナ・リッチは、言ってみれば、この世のものじゃないって設定だよね。

だから最後にシリアルキラーにショットガンで腹を撃ち抜かれても死ななかった。

もうすでに死んでるから不死身なワケだ。

なのに冒頭のシーンで車にひかれて記憶喪失になってしまう。

なんで不死身なのに車にひかれたくらいで記憶喪失になるんだ?


さらに、歴史の中で常に残虐なものを見てきたあの連中なんだけど、

よくよく考えると、あの連中って、そんなに悪い?

ただ見てるだけじゃないすか。

別に悪いことしてないよね。

この映画で僕が一番びっくりしたシーンは、

後半の、謎を解き明かした神父がトラックにひかれるシーンだけど、

あれだって、残虐ウォッチャーが直接手を下したわけじゃない。

ようするに結局ただ見てるだけ。

だったら正直そんな脅威じゃないやん。

あんな連中近くに居たら確かに気持ち悪いけど。


てなことで、この映画を要約すると、

「実はおそろしくもないおバカな霊たちのお話~でもクリスティーナ・リッチはセクシー!!」


怖いのが苦手な人にはお勧めです。