これは白石晃士監督のフェイク・ホラー・ドキュメンタリー作品。
普段こんなのは絶対に借りないが、
今ハマっているポッドキャスト番組「僕は怖くない」で取り上げられていて、
とても興味深く感じたので思わず借りてしまった。
本当はデル・トロ監督の『パンズラビリンス』を借りるつもりだったのに、
すっかり忘れてた(最近こんなんばっかり)。
全体的にとてもよくできていてなかなか楽しめた。
ただし、エンディング以外は「僕は怖くない」での紹介そのままで、
大した驚きもなくエンディングにさしかかった。
観てる間中、「僕は怖くない」の吉田会長と今仁副会長の語りの巧妙さに
感心しっぱなしだった(それくらい聞いてたのと全く同じイメージだった)。
エンディングについては、吉田会長が「驚愕のエンディング」と言ってたので、
大体こんな感じかなと予想していたのだが、全くそのままだった。
僕は閻魔様かルシファーかサタンが出てくるのかなと予想してたんだけど、
そこまではなかった(苦笑)。
そういやホラーってもうネタ出尽くしたのかな。
目新しい怖さってのがなくなってきている。
稲川淳二ももうテレビで怪談しなくなったし。
心霊写真も心霊ビデオも、ネタ的に出尽くし感があるしなあ。
ある日いきなり勤め先からリストラを言い渡されてしまい、
就活始めなければいけないとかの方がよっぽど怖いもんなあ。
『13日の金曜日』のジェイソンよりも、
リアルに壊れていく身近な人のほうがはるかに怖いもんなあ。
ちなみにこの前に見た『レスラー』のエンディングも、
ラムがラム・ジャムで飛ぶ寸前、
「飛んだところでストップして終わるんじゃない?」と
ひらめいたし、『オカルト』のエンディングも予想通り。
いい意味で予想を裏切るストーリーが観たいなあ。