$言葉をつむぐ☆りゅういち





ごめんね 二十年前の君へ

ニューヨークで一緒に暮らしてくれた君へ



暗い涙の夜が ずっと続いていたんだね 



夏のニューヨークは

朝日をあびて 毎日生まれ変わっていたのに




ごめんね 

すべては僕が悪かったんだ




あの頃 二十代の僕は 

好きになった女性は

すべて自分のものにしたかったんだ

たとえ どんなことをしても



チャンスが目の前に転がっていれば

拾って つかみたかった

倫理や道徳なんて 

これっぽっちも考えたことがなかった


どれだけ人の心を気づけたとしても






ごめんね

君の心をバラバラにしてしまって



あのとき 初めて

生まれて初めて

愛を感じていたというのに