キーンランドC2018のデータ其の7 M
2018キーンランドカップで勝利を狙うムーンクエイクについて、1200mという距離を克服できる可能性を検証していきたいと思います。
キーンランドカップで注目を集めるムーンクエイク
さて、今週はキーンランドカップが行われます。昨年の勝ち馬であるエポワスは出走してきませんが…レッツゴードンキやナックビーナスなどの高松宮記念上位組が出走してくるという事で、例年以上のレベルになりそうなレースです。
そんな一流のスプリンターが集まる中で、
虎視眈々とキーンランドカップ制覇を狙うマイラーが出走します。
その馬の名前は、「 ムーンクエイク 」 です。
ムーンクエイクは前走の京王杯スプリングカップで、重賞初挑戦で重賞初勝利という記録を打ち立てた馬です。
現在までに12戦を消化していますが、掲示板を外したことが一度もない安定感のある馬なので、キーンランドカップでも人気になる事が予想されます。
ただ、ムーンクエイクには一つ不安材料があります。それは1200mが今回初めてだという点。
ここではムーンクエイクが1200mをこなせるかどうかを検証します。
ムーンクエイクは1200mをこなせるのか?
キーンランドカップはマイラーも活躍できる舞台
それではムーンクエイクがキーンランドカップで走れるかを検証していきたいと思います。
まず過去の前走出走レース別成績を見てみます。
1400m以上のレースを見てみると…
NHKマイルカップ 複勝率33%
マイラーズカップ 複勝率50%
安田記念 複勝率33%
NHKマイルカップ 複勝率33%
ヴィクトリアマイル 複勝率50%
と、安定した成績を残しています。
これだけ見てもざっくりと、“キーンランドカップはマイラーでも通用するレース”と言えますが、これだけだと心許ないので、もう一つデータを出して検証していきます。
脚質別成績を見てみます。
このレースは先行馬が圧倒的に優勢です。
ムーンクエイクの過去の脚質を見てみると…前走の京王杯スプリングカップこそ、4角10番手と後方からレースを進めていますが、近走は2~4番手でレースを進めています。
今回は初めての距離短縮となるので、2,3番手で競馬をするのは難しいと思いますが、元々持っているムーンクエイクの末脚はキーンランドカップ向きです。
マイラーが活躍している舞台という事は、ムーンクエイクにとってプラス要素ですね。
馬格のある馬はキーンランドカップに合う
ムーンクエイクは500kgを超える馬体ながら、スピード勝負が得意な馬です。
マイル戦で強い勝ち方をしたレースを見てみると
速い時計での決着である事が分かります。
過去に0.3秒以上離して勝ったレースを見てみると…
甲東特別 1分32秒9
葉山特別 1分33秒5
東京500万条件 1分33秒6
と、いずれも速い時計で勝っています。
“速い時計の勝負で勝てる”という事はキーンランドカップにおいてはプラス要素です。
ここで馬体重別成績を見てみます。
馬体重479kg以下になると一気に成績を落としているように…“パワー(馬格)が必要なレースです”。
ムーンクエイクはスピード勝負をする馬ですが、500kgを超える馬格のある馬ですし、キーンランドカップに対応できる条件を満たしています。
また、レース間隔別成績を見てみると…
1ヶ月以上間隔を空けた馬が好走している事が分かります。
キーンランドカップは開催が進んだ札幌競馬場でのレースなので、馬場が荒れてきてタフさが求められるのと同時に、夏場の厳しい時期を使った馬が消耗している事を表しています。
ムーンクエイクは5月の京王杯スプリングカップを使って以来の競馬という事で、しっかりと間隔を空けてリフレッシュした状態です。
キーンランドカップに求められる条件をムーンクエイクは持っていると言えますし、
キーンランドカップの舞台である1200mは十分に対応できると言えます。
まとめ
キーンランドカップで初の1200m戦出走となるムーンクエイク「1200mの距離短縮を苦にするタイプではない」と言えます。
また、キーンランドカップ自体もマイラーが活躍しているレースで、スピードだけが求められるレースにはなりづらい事を考えると…キーンランドカップで高いパフォーマンスを見せる可能性は高いと言えます。