ジャパンカップのデータ其の6
【ジャパンカップ2017データ】
ソウルスターリングの巻き返しある!?
本日は東京競馬場で行われるジャパンカップのデータをご紹介いたします。
今年のジャパンカップの出走予定馬は、キタサンブラック、サトノクラウン、レインボーライン、マカヒキ、レイデオロなど。いつも通り過去のデータをもとに分析していきましょう。
国内馬による争い、外国馬の出番なし
まずはジャパンカップの所属別成績を見ていきましょう。
◆ジャパンカップの所属別成績
ジャパンカップは国際招待競走。毎年、外国馬の参戦があるレースですが、実質的に外国馬は参戦するだけ、国内馬による争いになっています。
国内馬の中心は関西馬。3着以内馬30頭のうち27頭は関西所属でした。関東馬で3着以内に入ったのは、08年1着スクリーンヒーロー、11年着ジャガーメイル、14年3着スピルバーグのみ。09年以降は連対馬すら出ていません。
外国馬はご覧の通り、42頭が出走してすべて4着以下。期間内には同年のキングジョージ勝ち馬コンデュイット(09年3番人気4着)、凱旋門賞勝ち馬デインドリーム(11年1番人気6着)と欧州のトップホースも参戦しましたが、日本馬の壁に跳ね返されました。外国馬はどんな実績があっても大幅に割り引いて考えた方がいいでしょう。
国内組の牝馬に要注意
次にジャパンカップの性別別成績を見ていきましょう。
牡・セ馬【5.8.8.128】(勝率3.4%、連対率8.7%、複勝率14.1%、単回収率49%、複回収率54%)
牝馬【5.2.2.16】(勝率20.0%、連対率28.0%、複勝率36.0%、単回収率99%、複回収率72%)
で圧倒的に牝馬が優秀。09年ウオッカ、11年ブエナビスタ、12年ジェンティルドンナ、13年ジェンティルドンナ、15年ショウナンパンドラと勝ち馬だけでも5頭が誕生しています(10年はブエナビスタが1位入線後、2着に降着。降着がなければ、牝馬が6勝になっていた)。
特に前走で国内のレースに出走していた牝馬は【5.2.2.9】(勝率27.8%、連対率38.9%、複勝率50.0%、単回収率138%、複回収率100%)。ベタ買いでもいい数字と言えるでしょう。
天皇賞(秋)組は前走1着or前走2番人気以内が堅実駆け
次にジャパンカップの前走レース別成績を見ていきましょう。
◆ジャパンカップの前走レース別成績
最多の3着以内馬を輩出しているのは天皇賞(秋)組。3着以内馬30頭のうち19頭は同組に該当します。同組の取捨選択は難しいですが、相性がいいのは前走1着と前走2番人気以内。人気に推される馬が多いのですが、前走1着【0.2.4.1】(勝率0.0%、連対率28.6%、複勝率85.7%、単回収率0%、複回収率190%)、前走2番人気以内【4.1.4.3】(勝率33.3%、連対率41.7%、複勝率75.0%、単回収率166%、複回収率105%)と回収率の面でも優秀な成績を収めています。
そのほかに3着以内を出しているのは京都大賞典、アルゼンチン共和国杯、秋華賞、菊花賞、凱旋門賞、エリザベス女王杯。どのレースもいまひとつですが、凱旋門賞経由の日本馬に限定すると【0.2.1.3】(勝率0.0%、連対率33.3%、複勝率50.0%、単回収率0%、複回収率161%)と好成績を収めています。
ジャパンカップ2017のデータ推奨馬は?
それではジャパンカップ2017のデータ推奨馬を見ていきましょう。ここまで見てきたデータに該当しそうなのは…
・ソウルスターリング(牝馬、前走国内のレースに出走)
・キタサンブラック(天皇賞(秋)で1着かつ1番人気)
・サトノクラウン(天皇賞(秋)で2番人気)
の3頭です。
キタサンブラック、サトノクラウンの2頭は1、2番人気に推されそうですが…ソウルスターリングは前走天皇賞(秋)の敗戦で人気を落としそう。ただ牝馬の前走国内組の相性の良さを考えると、一発があっても不思議ではないかもしれません。