菊花賞のデータ其の9
菊花賞【京都芝3000mコースデータ】
武豊&蛯名正義騎手のベテラン勢が得意
本日は、菊花賞の舞台である京都芝3000mのコースデータをご紹介いたします。
ベタに内枠有利なコース
始めに菊花賞の枠順別成績です。
京都の長距離戦=内枠有利はすでに知られていますが、改めて菊花賞の枠順別成績を見てもハッキリと内枠有利の傾向が出ています。1、2枠に入った馬は【6.3.2.29】(勝率15.0%、連対率22.5%、複勝率27.5%、単回収率112%、複回収率91%)のハイアベレージ。特に単勝19.9倍以下の馬に限ると【6.2.2.5】(勝率35.3%、連対率47.1%、複勝率58.8%、単回収率263%、複回収率165%)と抜群の成績を残しています。過去2年は同条件に該当したキタサンブラック(5番人気1着)、サトノダイヤモンド(1番人気1着)がキッチリと勝利。今年も同条件に該当する馬がいたら積極的に買ったほうがいいでしょう。
外枠は全く買えないという数字ではありませんが、総じて苦戦気味。特に8枠は【0.1.1.27】(勝率0.0%、連対率3.3%、複勝率6.7%、単回収率0%、複回収率17%)と苦戦。3着以内に好走したのは12年5番人気2着スカイディグニティ、15年1番人気3着リアファルとともに上位人気に推されていました。
京都の芝長距離戦(3000m以上)を得意としている騎手は?
次に京都の芝長距離戦(3000m以上)を得意としている騎手を見ていきましょう。
1位はルメール騎手ですが、出走回数が6回と少ないので得意とは断言できないところ。馬券圏内に好走した3頭はすべて2番人気以内で、好走して当たり前だったのかもしれません。
注目はなんともいっても西の武豊騎手、東の蛯名正義騎手。武豊騎手は複勝率46.7%を誇りながら単・複回収率ともに100%超え。昨年の菊花賞では6番人気エアスピネルに騎乗して3着に好走しました。今年も同騎手が騎乗するダンビュライトは要注意といえそうです。
蛯名正義騎手も複勝率40%を超えながら単・複回収率ともに100%超え。13~14年にはフェノーメノに騎乗して天皇賞(春)連覇を達成しました。菊花賞でも14年サウンズオブアースで4番人気2着などがあり、京都の長丁場を得意としているのは間違いありません。
京都の芝長距離戦(3000m以上)を得意としている種牡馬は?
最後に京都の芝長距離戦(3000m以上)の種牡馬別成績を見ていきましょう。
パッと見ると得意な種牡馬を見つけるのが難しいのですが、注目はディープインパクト、キングカメハメハなどの王道血統が苦戦していること。特にディープインパクト産駒は昨年サトノダイヤモンドが勝利を挙げるまで未勝利。全体的に人気を裏切るケースが多く、ディープインパクト産駒はやや疑ってみたほうがいいかもしれません。
キングカメハメハはいまだに未勝利。しかも3着以内に好走した3回のうち2回はラブラドライト。同馬を除くと【0.0.1.18】(勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率5.3%、単回収率0%、複回収率22%)とかなり悲惨な成績に終わっています。