暑さの毎日
何気に、ジャンクの入った引き出しを開けると、ダンボール箱がありました。
おっと、懐かしい!!・・・GDMだ・・・
しばらくぶりに動かしてみようか・・・と
2003年の春ごろに入手した
デリカのグリッド・ディップ・メータ(GDM)です。
50~60年以上前の真空管の受信機や送信機の自作調整には、必需品でした。
正面から
内部
バリコンは、周波数直線型です。
個人では、入手きわめて困難でした。
入手した時、セレン整流器は断線していました。
入手不能なので、代わりにシリコン整流器SE-05を使い、
セレンとパラにしました。真空管は6C4が生きています。
メータ交換の際、配線材も更新しました。
断線していますが、セレン整流器がここにあります。
貴重な部品です。
GDMも命とも言うべき「目盛版」
製造段階での手書きなので、取り外しなどはご法度です。
上から2番目のメモリに、50から54メガまで、
赤い線が引かれています。これは、前の持ち主が加筆したと思われます。
入手した時、メータは現代の物が使われ、しかもガラスが割れていました。
当時のデリカに問い合わせると、
「在庫があります」との回答、即、取り寄せ、交換しました。
@5000円でした。
側面の電源スイッチなど
AC100Vが必要です
コイル群
左から
Aバンド:53~150MC
Bバンド:21~57MC
Cバンド:8.4~23MC
Dバンド:3.1~8.7MC
Eバンド:1.3~3.5MC
MC(メガサイクル)は本製品当時の周波数単位。
本機の目盛板には、A,B,C,Dの5バンドが手書きされていますが、
なぜかEバンドのコイルが入っています。
以前の持ち主が、追加購入したと思われますが、
目盛が無いので、どやって共振周波数を知ったかと。
周波数計を持っているお金持ちか?
内部の配線状況を手書きしたもの
上面のコイルソケット
ET-243型水晶発振子用のソケットです
入手した当時、デリカに質問のメールを送り、回答をいただいていました。
最後の一行・・・昭和37年製ということは、今年で満60歳となります。
動作確認を予定していましたが、暑さで頭の回転が落ちているので、
次の機会としました。
元箱も価値があります。
当時の資料を眺めていると、
Eバンドが追加された新製品の説明資料が出てました。
活用する機会が全くありませんが、大切に保存しましょう。