中国不動産バブルは、はじけない? | 上海灘ブルース/中国ビジネス格闘日記

中国不動産バブルは、はじけない?


上海コンサルティングCBAのブログ


中国国家統計局によると、2010年の不動産販売額は、5兆2,500億元≒65兆6,250億円・・・前年度比約20%の伸び、販売総面積は、10億4,300万平米・・・同10%の伸び・・・


中国政府が、不動産開発の規制や購入制限、住宅ローン規制をどんどん、厳しくしても、この成長率であります。


平均すると1㎡あたり販売単価は、5033元≒63,000円、坪あたりにすると、20万円強・・・


年間着工棟数は、1戸あたり140㎡とすると、年間745万戸・・・日本の約10倍となります。


不動産の引き締めを行い、銀行の預金準備率を上げ、市中の資金を吸い上げ・・・・インフレ対策をしながら、中国経済を更に発展させなければいけないという政策を進めている中国政府のかじ取りは、これからが、正念場です。


不動産会社は、規制の多いマンション・戸建て別荘住宅から、商業施設、商業ビルの開発を増やし、投資家も商業系の物件を物色しています。


また、中国ではいわゆる賃貸住宅は少なく、個人の物件を賃貸に出しているところが多いですが、政府の経済房(低所得者向け賃貸住宅)や不動産会社も開発・分譲のフロービジネスから保有するというストックビジネスをし始めるところも出てきています。

上海でもこの10年で、5倍から7倍に値上がりした物件は、たくさんあります。しかし、住宅の品質が上がってきたのは、ようやく最近になってからです。


日本では、だいたい、結婚をしたり、30代~40代で夢のマイホーム・・・という感じだと思いますが、中国では、大学生から、22歳の新入社員でもだれでも、不動産を買おうと思っています。


これから、中国が更に発展し、所得が向上することは、間違いありません。その過程で、もっともっと、中間層が増えてきます。


中国の不動産バブルは、これからです。まだまだ、バブルのうちには、入らないと思います。