竜の声がきっかけで
「おおかみこどもの雨と雪」と「バケモノの子」そして「サマーウォーズ」を金曜ロードショーで観ることができました。
「サマーウォーズ」が一番好きでしたね。「おおかみこどもの雨と雪」については少し触れていますが「バケモノの子」は途中居眠りしてしまった(^^ゞ
細田監督の語る仮想世界はとても興味深い
グーグル、フェイスブック、マイクロソフトをはじめ、世界中のテクノロジー企業が開発を進めるVR(仮想現実)技術。インターネットの歴史の中で、情報をデジタル化したのがWeb、人と人のやりとりをデジタル化したのがSNSだとすれば、オフィスや街などの空間をデジタル化するのが仮想現実の特徴だ。
正体を明かされることの恐ろしさをより引き立たせているのが、仮想世界<U>のアバターを作る際に「ボディシェアリング」という技術が使われている、という設定です。ユーザーの生体情報をスキャンするため、生身の人間の特徴が反映されるうえ、本人が仮想世界での経験を現実と同じように感じ取ることができます。
ボディシェアリング…怖いですね…
そして
人間の脳のいろいろな部分にコンピューターがアクセスすることが可能になった時代の技術
これは1999年の「マトリックス」を想起させます。
マトリックスの世界の住人は後頭部に挿されたプラグから電気信号を流され、知らず知らず仮想現実の中で生かされ続けています。
「水槽の中の脳」は衝撃的な映像として記憶に残っています。
細田監督が
過度にネットが発達した社会をディストピアとして描く作品が無数にある中で、なぜ肯定するのでしょうという問いに
重視しているのは、子どもに対して大人がどのようにこの世界を語るか。子どもたちが明日も頑張って生きていこうと思えるような映画を作る社会的使命がある。これが、監督として自由度の高い作品を作りたいという欲求よりも上位に来ている。だから、ネットも子どもたちの未来にとって肯定的なものとして描く。
このようにおっしゃっているのが救いです。
ますます「竜とそばかすの姫」が観たくなりました。
近未来を描いた映画は総じて暗い。文字通り画面もダークなものが多い。
核攻撃で地球が滅亡したり、レプリカントに支配されたり…「ブレードランナー」は好きになれない。クリストファーノーラン監督の「インセプション」とか「インターステラ」みたいなのは好きだけども。