あれから3か月経ち―
私の定期通院のついでに、はやての検査結果を聞いた。
自分の心エコーを受けているとき、ふいに
「はやて君の尿に、マルベリー細胞が出ていました。
ファブリー病ですね。」
という言葉が浮かんできた。
はやてに病気の可能性を告げた日に、
私の覚悟は決まったはずだった。
それでもいざとなると、やはり涙がこみ上げてきた。
どんなに覚悟を決めたはずでも、
完全に平気ではいられないようだ。
いよいよ診察。
先生は、
「今回の尿検査では、マルベリーは出ていなかったです。
たんぱくなどもおりていないし、きれいです。」
と穏やかに言ってくれた。
私が意外と落ち着いていたせいか、
「どうですか?尿検査の結果を聞いて。」
と先生が聞いてきたほど。
(もっと、感極まって泣いたり大喜びすると
思っていたかも。)
「ほっとしました。
でも血液検査をするまでは、安心できません。」
と気持ちを戒めていることを言った。
先生によると、
・ファブリー病の人は尿の中に
マルベリー細胞やマルベリー小体が出る人が
かなりいること。
・この大学病院の検査をする人たちは、
かなりの精度でマルベリーを発見すること。
・病院に来ている7~9歳の子どもにも出ていること。
とのことだった。
尿中に出なければ、ファブリー病でない確率は上がるのか?
聞いておけば良かった・・・。