菊池選手が広島カープに残留してくれたというニュースに大いに喜んでいたところですが、最近、元交際相手から8000万円の慰謝料を請求され、あまりに法外であるから、菊池選手が民事調停を申し立てたとのニュースがありました。

 

そもそも、単に一方的に交際関係が終わらせられたというだけでは、慰謝料は認められません。交際関係が法的保護に値する場合でないといけません。どのような場合かというと、離婚と婚約破棄の場合です。

 

ある男性が、「ずっと一緒にいようね」「二人の子供が欲しいね」などと交際相手の女性にあま~い言葉をかけたとします。交際相手は、「真剣交際」だと思い、結婚に期待を抱いたとしましょう。しかし、その後、男性が別の女性と結婚することになり、破局が訪れました。交際相手の女性は、とても怒っています。

 

こんな場合に慰謝料が認められるのか。認められるならば、私は、女性にあま~い言葉をかけるのは、リスクがあるのでやめましょうと、世の男性たちに大真面目に語らなければなりません。

 

そうですね、簡単には婚約があったとは認められません。結納、両家のあいさつ、婚約指輪の購入、結婚式場の予約などの事実から、婚約していたかどうかが判断されます。

 

このようなあま~い言葉の数々は、裁判では「交際関係を維持あるいは盛り上げるためのもの」に過ぎないと切って捨てられます。

実際に多くの裁判例で、このようなフレーズで切り捨てられています。

判決書というのは、とても品位がある文章ですから、「そんな甘い言葉、信じても駄目よ。」とは書かれませんが、実際、裁判所は、そう考えているということです。

 

女性の方は、もし今晩、交際相手から、「愛しているよ。」「ずっと一緒にいよう。」と言われたとしても、この言葉は、「交際関係を維持あるいは盛り上げるためのものにすぎない。」と心の中で唱えてみてください。ちょっと冷静に相手が見られるかもしれませんね。

 

さて、仮に慰謝料が法的に認められるような婚約があったとしましょう。婚約破棄の慰謝料の相場は、100万円から200万円程度でしょうかね。

 

報道によれば、菊池選手の場合、女性側にも弁護士がついているということのようですが、今日の記事で私が最も言いたかったのは、次のことです。

 

すなわち、法的におよそ認められる見込みのない請求を相手にすることを「不当請求」といいます。そのような行為に弁護士が加担した場合、弁護士が懲戒されている事案もあります。

今回のケースも、もし、真実、8000万円もの請求をしたならば、その請求行為自体、違法との評価も可能でしょう。

 

考えても見てください。交通事故の死亡慰謝料は、多くても2800万円程度です。その何倍もの苦痛があったと認められる見込みなどゼロです。

 

そういうわけで、菊池選手は自業自得、身から出た錆というわけですが、ファンにやきもきさせた分、プレーで頑張ってほしいですね。