禁止薬物を混入することは刑事犯罪に該当するか。

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新年となりました。

今年もよろしくお願いいたします。

 

新年といえども、

暗いニュースが飛び交っていますね。

そんな中、カヌー競技の選手がライバル選手の飲料に、

禁止薬物を混入させたというニュースがありました。

 

この件で、混入させた選手は、

8年間の資格停止処分がなされ、

混入された選手は、一時、

禁止薬物の使用で資格停止になっていたものの、

今回の件が明るみになり、資格停止が解除されたとのことです。

 

この件について、

ネットニュースのコメントを見ると、

刑事事件にならないのか、

という声がたくさん上がっています。

 

私も検討してみましたが、

刑事事件とすることは難しかもしれません。

 

ただし、今回の禁止薬物が

人の身体に侵襲的な効果を持つものであったならば、

傷害罪が成立しそうです。

 

とはいえ、報道を通覧しても、

被害に遭った選手の身体に

悪影響があったという報道はありません。

 

その他は、業務妨害罪などが考えられるのでしょうか。

つまり、薬物検査をする機関の正当な薬物検査業務を妨害した点をとらえれば、

業務妨害罪にあたるかもしれません。

 

結局、スポーツ選手としては、

致命的なことをしてしまいましたが、

刑事事件という観点で見たときには、

現行法上、

刑務所に服役しなければならないほど重大な犯罪を犯した、

ということにはならないと考えられます。

 

なお、ドーピング違反について、

特別法によって刑事罰を与える国もあるようです。

日本でも東京五輪に向けて

ドーピング防止法が議論されているという報道もありますが、

刑事罰まで盛り込まれるのかは、報道からはよくわかりません。

 

今回、カヌー競技がよくない方向で目立ってしまいましたが、

東京五輪では、大活躍をしていただき、

よい方向で目立ってほしいと思います。

 

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