生前の相続放棄はできません。

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長嶋一茂さんが、

父である長嶋茂雄さんの相続を放棄している、

という話題が少し前にありました。

 

ところで、ここからは、法律の話で、長嶋家の話は無関係です

 

法律上、生前に相続放棄はできません。

もちろん、生前に遺産分割協議もできません。

 

相続というのは、被相続人がなくなってから初めて開始するので、

被相続人の生前にはそもそも相続放棄はできないのです。

 

ですから、被相続人の生前に、

公然と、相続人の一人が、

「私は相続放棄をする。」と述べていても、

いざ被相続人がお亡くなりになった後に、

やっぱり相続する、

といえば、相続出来ます。

 

あとは、その人の信頼が地に落ちるかもしれませんが、

法律ではそうなっています。

 

たとえば、Xさんは著名人で高齢ですが資産家だったとします。

(私はプロ野球が大好きなので、

Xは、監督も務めたことのあるプロ野球史上最高のレジェンド級の元選手との設定します。

数年前に脳梗塞を患いました)。

 

Xさんには、子がA、B、C、Dがいます。

(私はプロ野球が大好きなので、Aは元プロ野球選手だけれども、

父ほどの成績を残せないまま引退し、

その後、芸能人になって大成功を納めている人物と設定します。

また、私はスポーツニュース番組も好きなので、

Bは、過去にスポーツニュースキャスターをつとめたこともある

とても美しい女性であるとの設定にします。)

 

Aは、過去にXの資産(Xの野球グッズだったと設定します。)を

勝手に売り飛ばしました。

それが原因で、Bとは決定的に仲が悪くなりました。

ただ、Aは過去の悪行を悔いたのか、

公然と、「おれはXの相続は放棄する」

といっています。

 

しかし、この場合、現実にXがなくなった後に、

やはり相続するとAが言い出したら、

Aは相続することができます。

たとえ、「相続を放棄する」

と述べたのが、テレビ番組であっても同じです。

 

もし、XがAには相続させたくないと思っていたとします。

しかし、Aが相続放棄するといっているから、

安心して遺言を残さなかったと仮定します。

 

そののちに、Xがなくなって、Aが前言を翻して、

やはり相続をすると言い出します。

結果、血みどろの兄妹争いに発展します。

 

考えるだけでもいやですね。

もちろん、たとえの話ですけど。

 

もし、身近でこのような状況がおありならば、

遺言を残されることを切にお勧めいたします。

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