「容疑者Xの献身」 (日本、2008年) | 無節操ニンゲンのきまま生活

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容疑者Xの献身
(C)2008フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社

【容疑者Xの献身 公式HP】



東野圭吾さんの原作が大好きで、絶対に行きたかった映画。

ついに行って来ました!

連続ドラマでもやってましたが、基本的には別物だと思っていただいてOKです。

ドラマとのつながりは登場人物のみです。

監督は「県庁の星」の西谷弘監督

出演は福山雅治、柴咲コウ、堤真一、松雪泰子、北村一輝



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


川原で全裸の惨殺死体が発見され、刑事の薫(柴咲さん)は草薙(北村さん)と事件の捜査に乗り出す。

捜査を進めていくうちに、被害者の元妻である靖子(松雪さん)が容疑者の1人として浮上するが

決め手を欠いていた。

2人はガリレオこと物理学者の湯川(福山さん)に助けを求めるが、

そのうち湯川の大学時代の友人である高校の数学教師石神(堤さん)が容疑者の隣人であることが判明。

石神が事件の裏にいるのではないかと湯川は推理するが・・・というお話。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



結末を知っていてもなお、石神のイメージと堤さんが違ってもなお、号泣でした。

この映画はミステリーと愛の物語が同時進行で明らかになっていく作品です。



献身とは

「他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと」


学問以外に興味がなく、人生に絶望した男が

日常生活のほんの一部にささやかな幸せを見出し

その幸せを、命をかけて守る。

幸せをくれた愛する者を、人生を犠牲にしてでも守り抜く。


その方法は人とは違うかもしれないけど、不器用だけど彼なりのやり方で。

彼なりの思いで。


それは一歩間違えば独りよがりの。

時には相手を怯えさせるほどの。


そんな思いの先に待っているものは、自身の果てしない犠牲しかない。


相手の自分に対する気持ちを恐れず、自分の信じる道を進むのみ。

その姿は、まさしく「献身」。



石神がどんな思いで計画し、行動し、

行く末には愛する者のどんな未来を願ったのか。

切なくて悲しくて、涙がこぼれた。

堤さんの全身全霊をこめた演技は圧巻です。

彼のどんな小さな表情の変化も見逃せません。



そして彼の孤独な闘いを、唯一解き明かし、理解してくれた旧友の存在・湯川。

石神が湯川の存在をどう感じているのか、

石神の言動1つ1つに表れていて、これまた胸が熱くなる。


ラストの石神と靖子のシーンは、涙が止まりませんでした。

再び襲った絶望の淵で叫び、でもどこかで2人は救われたのだと思う。

自分はこれほどまで人を愛し、人に愛されていたと。

自分は決して孤独ではなかったのだと。


その愛を届けたのが彼の心の友だったことも、彼を救ってくれたのではないだろうか。


2人ともこの思いを胸に、これからを力強く生きていけるのではないかと思う。



石神という一人の男を通して織り成される、上質な人間ドラマでした。

原作のよさを全く損なわない出来になっているので、

原作を既読の方にも未読の方にも、味わい深い作品だと思います。

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