冬の風物詩・花園こと第104回全国高校ラグビーの決勝が行われ、桐蔭学園が見事連覇を果たしました。
今大会ははじめて3回戦も全試合見ました。以下、試合経過や感想など。
▲決勝
桐蔭学園40-17東海大大阪仰星
序盤から優位に試合を進めた桐蔭。松本と西本のトライで12-0で前半を折り返し。仰星は後半すぐに吉田のトライで一時は5点差に詰め寄るも、その後は桐蔭が4連続トライ。仰星も終盤2トライを返すも時すでに遅しで、桐蔭が快勝で連覇を達成しています。
▲準決勝
桐蔭学園25-14國學院栃木
東海大大阪仰星29-26常翔学園
第1試合は国栃が強力なディフェンスに加え効果的に得点を重ねて、リードして前半を終えますが、後半は終始桐蔭ペースで相手に得点を許しませんでした。
第2試合は仰星が相手のわずかなスキやミスを突いて優勢に試合を進めました。常翔も井本を軸としたFWの強さで接点で圧倒し、終盤は仰星のペナルティを誘い点差を縮めたものの、一歩届かず。
▲準々決勝
常翔学園24-19大分東明
東海大大阪仰星17-12東福岡
桐蔭学園26-14大阪桐蔭
國學院栃木12-0石見智翠館
4試合とも接戦で、手に汗を握る好勝負続きでした。中でも桐蔭対決はAシード同士らしく見ごたえ十分。ただ後半はしっかり得点を取り切った桐蔭学園が選抜とサニックスの借りを返しています。
常翔と東明はお互いのFWが激しくぶつかり合う激戦でした。逆に国栃と智翠館は守り合い、しのぎ合いという感じで観ていて疲れる試合でしたね。智翠館は祝原が万全なら結果が変わったかもしれません。”花園定期戦”仰星と東はやはり接戦となりましたね。
▲3回戦
大分東明41-12國學院久我山
桐蔭学園46-0山梨学院
國學院栃木21-5京都工学院
東海大大阪仰星31-5報徳学園
大阪桐蔭69-0倉敷
東福岡41-28茗溪学園
常翔学園17-10天理
石見智翠館95-5関商工
3回戦も全試合見たんですが、Aシードの試合は力の差がありすぎて見なくてもよかったかな、という感じです。
常翔と天理は激戦でしたね。また茗溪も東福岡相手に健闘したと思います。東明・久我山と仰星・報徳は意外に差が開きましたね。
桐蔭の試合は2回戦の流経大柏戦も見ましたが、大会を通じて危なげないというか、リードを許しても慌てず冷静で大人のラグビーという感じでした。
あと、申選手のハードワーカーぶりは見事。まあチーム全体がそういう感じでしたけどね。SOの丹羽選手の判断力の高さも素晴らしかったです。
桐蔭学園はこれで最近6年間で4度の日本一。充実していると感じます。大学生や日本代表でも活躍している選手は多いですね。
この30年間、高校ラグビーは西高東低で関東勢は桐蔭が孤軍奮闘、関西勢や東福岡の後塵を拝してきました。ただ、これを機に桐蔭以外の学校も奮起して盛り返してほしいと切に願います。
国栃も強くなってきましたし、茗溪や久我山も復活傾向。地元の流経もこの流れに負けず、食らいついてほしいと思いますね。
とはいえ大阪勢は安定していますし、智翠館や東明も強くなってきていますので、どうなるでしょうか。
ともあれ、3回戦くらいからは実力が接近した戦いが見たいですね。今大会も面白いゲームを楽しませてもらいました。選手たちに感謝です。