こんにちわ。

 

今回の記事では、

以前お伝えした「多年草化した稲」について

私が実際に見た現場や、

実証検分中の小川誠さんによる説明動画、

 

さらに…

 

 

 

 

 

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小川さんが体験から推測する

稲が多年草化する条件

などをお届けします。

 

 

 

 

 

 

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まず、「多年草化した稲」がなんなのか

再度確認ですが・・・

 

 

 

 

 

秋、稲刈りした田んぼに

水を張り続けます。

これが

「冬期湛水:とうきたんすい」

 

 

 

 

 

 

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すると微生物・水性植物が活発に繁殖。

 

 

 

 

例えば

「サヤミドロ」と言う藻の大繁殖。

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これはあくまで目に見える一例ですが、

微生物を含めた土壌全体が活性化し始めます。

 

 

 

 

 

そしてさらに・・・

 

 

 

 

田んぼを耕さない「不耕起」

にすることで

昨年までの稲の根っこが続けて活かされ

稲は毎年根を拡大し続けて、

本来の力を発揮し始めます。

 

 

 

 

微生物たちが活性化している土壌も壊されず発展を続けます。

 

 

 

 

 

 

秋に刈り取られた地上部は枯れた姿でも、

根は冬の間に成長を遂げ

巨大な地下茎を形成。

 

 

 

 

 

そして

刈り取られた部分から3月に新芽が発芽。

(これは”ひこばえ”というものではありません)

 

 

 

 

 

 

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これが3月〜4月にかけての

新芽が伸びた様子。

(田植えはしていません)

 

 

 

 

 

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6月の状態。

 

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初夏から夏にかけてどんどん「分けつ」

分けつ:茎が増えること

 

 

 

 

 

 

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6〜7月巨大で頑丈なボディに成長。

耕さず、根はそのままなので

毎年木の根っこのように続けて成長。

 

 

 

 

 

 

 

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7月半ばに穂を出すが、

それでも分けつ成長は続く。

 

 

 

 

分けつして増えた部分も次々に出穂し、

8月~10月まで

同じ株からの収穫が続くというもの。

 

 

 

 

 

これは2019年7月28日に撮影。

白い部分は不稔(中身がない状態)ですが、

これは全体からすればごくほんの一部です。

 

 

 

 

 

 

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さらに1つの株から通常の3倍以上の茎が伸び、

3倍の収量が上がる、という

 

すごすぎる稲の野生化!!

 

 

 

 

 

こちらが8月半ばの状態。

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 念のためですが、これは

 

「ひこばえ」というものではありません

 

誤解のないようご理解いただきたいです。

動画説明もぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

2:22

 

https://youtu.be/inp8_w8Ku8c

 

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以下は、

小川さんが検証・考察した

同じ稲の株が毎年実る条件。

 

 

 

 

 

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この田んぼは長期間 耕作放棄地で

(おそらく20年)

自然の力が戻りつつあった。

 

 

 

 

 

小川さんが2007年にこの場所を借りて

不耕起・冬期湛水を始めてから現時点で12年。

 

 

 

 

稲刈りの時以外、水が蓄えられ、

水性動植物の活動が盛んになった。

 

 

 

 

 

サヤミドロの繁殖や、

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絶滅危惧種IB :ホトケドジョウが大繁殖

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絶滅危惧種IB:イチョウウキゴケが自然発生など、

生態系が元に戻りつつある。

 

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以上は代表例だが、

この環境全体が蘇生しつつあり、

 

 

 

 

 

 

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それが

稲 本来の力を蘇らせる基盤になっている。

 

ちなみに多年草化は

6年前の2013年から現れた。

 

 

 

 

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安定した水温

 

湧き水のため、

水温が一年を通してほぼ15度。

 

 

冬はとても暖かい水の中で

地下茎が成長。

 

 

 

 

夏はとても冷たいため、

稲は鍛えられる。

(通常の田んぼでは、

夏の水温は20〜25度まで上昇する)

 

 

 

 

 

一定した水温と潅水が

稲の地下茎成長と他の動植物を育んだ。

 

 

 

 

 

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水の深さ。

 

 

冬季でも水深は5センチ以上必要。

キープできない条件のところは

翌年新芽が出なかった。

 

 

 

 

 

人間ができるだけ手入れをしない。

 

 

 

 

草は生えにくくなるため

草取りの必要も少なくなる。

 

 

耕さず、全てにおいてできる限り自然の力に任せ、

不要な手出しをしない方がうまく行く。

 

 

 

 

虫は畔の草を食べるので

草取りは極力しない方がベター

 

 

 

 

 

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その地域に根ざし、

風土に見合った品種を選ぶ。

 

 

 

小川さんは神奈川県相模原のこの土地で

長年栽培されている品種を使用。

 

 

 

 

喜寿モチ:もち米

サトジマン:うるち米

 

 

 

 

もし、別の地域で稲の多年草化を試作するなら、

その土地で長年栽培されている品種が望ましい。

 

 

 

 

 

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最後に、

稲の多年草化が人間にもたらす展望。

 

 

 

 

 

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多年草化した稲は

8月〜10月末まで同じ株から次々と出穂する。

そのため途中何度か

「抜穂」:ぬいほ:ぬいぼ を行う。

 

 

 

 

 

つまり、一斉に刈り取るのではなく、

できた穂から順ぐりに取るスタイル。

 

 

 

 

そもそも古代の稲の収穫は

「稲刈り」ではなく「抜穂」ぬいほ であった。

 

 

 

 

 

そのため神事ではいまだに

「抜穂祭」:ぬいほさい

とする呼び名が残っている。

 

 

 

 

 

 

抜穂祭の後に続くのが、

新米を神に捧げる

新嘗祭:にいなめさいである。

 

 

 

 

 

小川さんの田んぼでは2回抜穂を行い、

最終的に10月末に全てを刈り取って収穫する。

 

刈り取り時のみ湧き水を止め、

終わったら再び水で満たす。

 

 

 

 

 

 

もちろん機械収穫はできないが、

およそ 一反:991.74平方メートルあれば、

テニスコート4枚分弱

400キロの収穫が見込め、

 

 

 

 

これは4人家族が

1年分をゆうにまかなえる量に相当する。

 

 

 

 

 

つまり、多年草化した稲は

大規模農業ではなく、

 

小規模・家族単位での自給自足スタイルに

極めて向いている

 

ということ。

 

 

 

 

 

 

抜穂は手間もかかるが

子供でも年寄りでも可能な収穫スタイル。

 

 

 

 

 

 

その上

苗づくり不要・田植え不要・農薬不要・

高額なマシーン不要・

肥料はワラを投入するだけ。

(この田んぼにはヌカも入れていない)

 

代かき不要・草取り最小限のみ・・・

 

 

 

 

 

 

従来の稲作農業で必要とされる諸経費が

大幅に節約できる。

 

 

 

 

 

そして生態系を壊さず

人間と自然が共存する持続可能なスタイル。

 

 

 

 

 

画期的であり、

稲作本来の原点に戻るイメージがある。

 

 

 

 

 

その上、

人は最小限のアプローチだけで

自然界から食料を頂くことが可能になる。

 

 

 

 

 

「農家」ではなく、

家庭菜園で野菜を自給するように、

 

「おうち田んぼ」

 

お米を自給することが可能になるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

多年草化した田んぼスタイルは

田んぼの世話だけに追われず、

最小限の時間と労力にセーブでき、

 

その他の時間は個々が望んだことをすればいい。

 

 

 

 

 

食料を買うために必要だった現金や

稼がなければならない年収目安も減り、

 

よりクリエイティブな人生設計を選べる

可能性を秘めているのではないか?

・・・と、思いは発展する。

 

 

 

 

 

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以上、

私が小川さん田んぼで取材してきた内容と考察です。

 

 

 

 

 

今季もすでに収穫が始まっており、

9月15日には現地を見られる企画もあります。

 

 

 

 

*以下は小川さんからのお知らせです*

 

 

 

 

 

不耕起・冬期湛水の田んぼでは、

去年田植えした稲が稲刈り後も根っこが生き続け、

今年の春に大量に再生しました。

 

稲は多年草化したのです。

 

 

 

 

 

そのため、

ある田んぼでは田植えが不要となったほどです。

多年草化した稲はぐんぐん生長し、

既に見事な稲になっています。

 

 

 

 

 

一株の茎の数は多いもので60本ぐらいあって、

穂が出始めています。


今後も茎は増え続け、

穂は10月半ばまで連続的に出続けます。

 

 

 



大変ユニークな抜穂体験をして、

前代未聞の多年草化した稲の実りを実感してみませんか?
なお、作業に先立ち、

多年草化のメカニズムに関する説明も致します。

 

 

 

 

●日時:2019年 9月15日 日曜日

   午前10〜12時(時間が延長する可能性あり)

 

企画時間は10〜12時ですが、

ご希望の方はその後お昼をご一緒しましょう。

 

お昼は田んぼそばの東屋(あずまや)です。

お弁当を持参してください。

 

 

 



● 参加費 大人 2000円 

子供(小学5年生以上、中学まで) 500円
小さなお子さん連れでもかまいません。

 

 

 


● 申し込み
以下のいずれかのメールに、

住所、電話番号、お名前、

参加人数を明記のうえ、ご連絡ください。


daichinouta4@gmail.com
nagomi@dai-kazoku.jp





● 会場(田んぼ)までの行き方
申し込みされた方に個別にお知らせします。

 

 

 

 


●持ち物
 履物は、田んぼ用の長靴か地下足袋か、

木綿の靴下
 たっぷりの飲み物、

帽子、長袖、長ズボン、手ぬぐい、帽子

 

 

 



● 交通手段
駐車場は限りがあるので、

遠方の方を優先します。

首都圏の方は電車とバスでお越しください。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

以上です。

場所は神奈川県。

本来あるべき自然の力強い姿を見たい方、

ぜひご参加くださいね。

 

 

 

 

私には本来創造主が創った稲が

このスタイルなのだと思えました。

 

 

 

 

そしてそれは人間を

より自由な生き方へと促しているように感じます。

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

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