《ピグマリオン》その魅力は「歌あり、踊りありの一大エンターテインメント」(2) | いずみホールのブログ

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前回に続いて、《ピグマリオン》公演のご紹介です。

前回は公演前半、「オペラ・バレの歴史」についてご紹介しました。

公演後半はラモーの一幕ものオペラバレ《ピグマリオン》を上演します。

 

(物語)

理想の女性の彫像に恋してしまうピグマリオン。愛の神が彫像に命を与え、神々は彫像に踊りを教え、愛の神の勝利をたたえる恋人同士を全員が祝福する---。
短いながらも祝祭的な作品です。

いずみホールオペラのプロデュースも手掛けてきた演出の岩田達宗さんは、「この企画を発案された礒山先生には能と組み合わせた《カーリュー・リヴァー》などいろいろな企画にチャレンジさせていただきました。いまは演出家がコーディネートする側面が大きくなりつつある時代。コーディーネーター的な役割の演出は避けてきたけれど、今回は礒山先生から「コーディネートしてごらん」との声をかけてもらったと思っています。自分の新しい面をこれをきっかけに拓いていきたい」と語ります。

ヨーロッパでも近年はヒップホップと組み合わせた上演もあるように、ラモーの音楽は現代舞踊とも親和性が高いものです。今回の上演でもコンテンポラリーダンスとの組み合わせを試みます。日本を代表するダンサー、酒井はなさん、Noismでの活躍でも注目を集めた中川賢さんが登場。前半でバロックダンスを踊る松本更紗さんも加わります。
「《ピグマリオン》では人が恋をする、愛する、という行為にいろいろな色があると思う。そういう部分でダンスを作り上げたいと考えています。松本更紗さんにバロック・ダンスについて教えてもらって振付にも反映していきたい。身体とはなにか、ダンスとは何かを感じて頂ければと思います」と語るのは振付の小㞍健太さん。

オペラですので、もちろん歌手も登場します。
ピグマリオン役はテノールに割り当てられているのですが、じつは、特殊なテクニックをもっていないと歌えない役柄。オートコントルというフランス独特の軽いテノールを念頭(頭声を用い、テノールとカウンターテナーの中間の声質が求められる)に書かれているそうです。
寺神戸さんは、出演歌手について「ドビューヴルさんは初共演ですが、素晴らしいキャリアを始めていらっしゃる若手で非常に楽しみにしています。日本人キャスト(アムール:鈴木美紀子さん、セフィーズ:波多野睦美さん、彫像:佐藤裕希恵さん)もバロック時代の音楽に精通し、様式感も押さえているメンバーが揃ったことは幸いです」と太鼓判。
出演者はこちらの記事でもご紹介しました。

 

合唱団は関西でバロック音楽に取り組む歌手を中心に特別編成された「コルス・ピグマリオーネス」。管弦楽はバロック音楽のスペシャリストが集まった「レ・ボレアード」が演奏を支えます。

オリジナルではあらすじの「神々は彫像に踊りを教え」る部分で様々なダンスが踊られるように書かれていますが
「オペラバレというものは踊りの分量が大変おおい。《ピグマリオン》でも「舞曲」の比重はとても大きいが、今回は現代のわれわれのエンタテイメントとしてさらに踊りの部分を増やしてみたい」と全編にわたり、コンテンポラリーダンスが「同時進行」する構想を岩田さんが語りました。

ダンスの稽古は既に進行中。12月からドビューヴルさんも来日し、稽古が本格的にスタートします。オペラとダンス、バロック音楽とコンテンポラリーダンスがまじりあう、さらにバロック・ダンスもまじりあう、様々なクロスオーバーでフランス・バロック・オペラの新たな境地を魅せる公演にご期待ください。

 

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古楽最前線!2019 脈打つ人の心-中後期バロックVol.3 オペラ・バレの歴史&ラモー:《ピグマリオン》
2019年12月14日(土)14:00開演

■演奏曲目
PartⅠ~オペラ・バレの歴史~
 リュリ:《アティス》より
     序曲、〈花の女神のニンフたちのエール〉、

     メヌエット、ガヴォット
 コレッリ:ラ・フォリア
 リュリ:《町人貴族》より イタリア人のエール
 リュリ:《アルミード》より  パサカーユ

 

PartⅡ
 ラモー: 《ピグマリオン》 ※字幕付き


■Vol.3公演単独券 音譜好評発売中音譜
S席12,000演奏 A席10,000円 B席8,000円

学生6,000円
いずみホールフレンズ 

S席10,800円 A席9,000円 B席7,200円

 

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