《ピグマリオン》その魅力は「歌あり、踊りありの一大エンターテインメント」(1) | いずみホールのブログ

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今年も残すところあと1か月となりました。

年に1本のペースでお贈りしている「いずみホール・オペラ」シリーズ、

ことしは12月14日(土)に《ピグマリオン》をお贈りいたします。

オペラシリーズは昨年度の《ポッペアの戴冠》につづき、《古楽最前線》シリーズに合流。今年度のテーマである「中後期バロック」に当てはまるリュリやラモーの作品をとりあげよう、ということで故・礒山雅音楽ディレクターと企画がスタートしました。


公演のプロデュースはこのジャンルに精通した寺神戸亮さん。
「バロック音楽は日本で浸透しているが、フランス・バロック・オペラに接する機会はまだ少ないです。一般的に、出演者も多く、大掛かりで、踊りも入り、フランス語になじみがない、、、などが上演も少ない理由かと思います。けれども、私はフランスの団体とオペラをしてきた経験があり、いつでもフランス・バロック・オペラのためなら動けるようにしておきたいと考えていたので、今回、礒山先生からのお話を喜んで引き受けました」と、このプロジェクトへの意気込みを語っています。

公演タイトルでもある《ピグマリオン》は、公演後半に上演する一幕ものの作品。前半は《ピグマリオン》に至るフランス・バロック・オペラの歴史を舞曲と共にたどります。

ちょっとおおざっぱですが、、、
フランス・バロック・オペラの歴史は17世紀、宮廷で栄えたバレエから大きく花開きます。太陽王と呼ばれたルイ14世に重用されたリュリが活躍した時代。バレエとイタリアからもたらされたオペラが融合してオペラバレ/フランス・バロック・オペラが誕生しました。

「宮廷文化であったバロック・ダンスは一度失われた踊りです。20世紀にバロック音楽が復興したときに踊りも再発見された。残されていた「舞踏譜」(踊りの足さばきを記したもの)をヒントに踊ります」「踊りは音楽があるから生まれたのか、その逆なのか。わたしはバロック、ルネサンスの舞踊をおどりますが、音と遊んでいる感覚です。音が先なのか舞踊が先なのか」と、バロックダンスで出演する松本更紗さんは語ります。

バロックの舞曲と踊りの動きそのものが、とても密接な関係であるようです。公演前半はこの舞踏譜をもとに再現した踊りをご覧いただきましょう。
寺神戸さん、演出の岩田達宗さんのお話を交えながら当時をひもときます。

公演はリュリの《アティス》の音楽で開幕します。
堂々とした序曲、に続いては〈花の女神のニンフたちのエール〉、メヌエット、ガヴォットといった軽やかな舞曲が続きます。
コレッリの《ラ・フォリア》を経て、リュリの《町人貴族》の〈イタリア人のエール〉 、《アルミード》の〈パサカーユ〉と続きます。
国王の愛したバレエが作品の中で重要な地位を占めていたことがうかがえるラインナップとなりました。

後半へ続く

 

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古楽最前線!2019 脈打つ人の心-中後期バロックVol.3 オペラ・バレの歴史&ラモー:《ピグマリオン》
2019年12月14日(土)14:00開演

■演奏曲目
PartⅠ~オペラ・バレの歴史~
 リュリ:《アティス》より
     序曲、〈花の女神のニンフたちのエール〉、

     メヌエット、ガヴォット
 コレッリ:ラ・フォリア
 リュリ:《町人貴族》より イタリア人のエール
 リュリ:《アルミード》より  パサカーユ
PartⅡ
 ラモー: 《ピグマリオン》 ※字幕付き


■Vol.3公演単独券 音譜好評発売中音譜
S席12,000演奏 A席10,000円 B席8,000円
学生6,000円
いずみホールフレンズ 
S席10,800円 A席9,000円 B席7,200円

 

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