リフシッツ×いずみシンフォニエッタ大阪によるバッハの鍵盤協奏曲全曲 | いずみホールのブログ

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バッハが残した8つのピアノのための協奏曲-7曲の協奏曲とブランデンブルク協奏曲第5番の演奏会を来週開催します。出演はコンスタンチン・リフシッツ(ピアノ/指揮)、いずみシンフォニエッタ大阪です。リフシッツは18歳のデビュー・アルバムでバッハ「ゴルトベルク変奏曲」を世に出して以来、数多くの録音や演奏会でバッハを取り上げています。2015年には東京で「J.S.バッハの宇宙」と題した3日間のコンサートを開催し話題をよびました。礒山雅音楽ディレクターもリフシッツを「バッハの音楽を全体としてとらえる目をもち、鍵盤を通してその本質を表現しようとする志を備えている」と評していました。

リフシッツのメール・インタビューをお届けします。彼の持つバッハへの畏敬、そして音楽観を知って頂き、演奏会に是非足をお運びください。

 

Qあなたにとってバッハとはどういう存在ですか?

リフシッツ(以降L)バッハという作曲家は私にとってとても幸福な存在です。さらに言えば、バッハに取り組むと私という存在が一旦消滅し、新たな命が吹きこまれるようです。

©Felix Gruenschloss

Q前回のいずみホールでの出演では、モーツァルトのピアノ協奏曲を披露しました。バッハとモーツァルトを演奏する際には音楽的に違う点、気を付けなければならない点はあるでしょうか?

L:バッハとモーツァルトの音楽は根本的に全く違うと思っています。バッハの音楽をモーツァルトの話し方では語れませんし、逆もまたそうですね。

 

Q:今回演奏するピアノ協奏曲は、それぞれ他の作品の編曲とされていますが、鍵盤作品を通して表現する際、原曲を意識して演奏しますか。それとも純粋なピアノの作品としてとらえていますか?

L:バッハが他の楽器を念頭において、鍵盤付きの協奏曲を作曲したとは思っていませんし、私たちが使い慣れているモダンピアノももちろん想定はしていなかったでしょうね。「平均律クラヴィーア曲集」、組曲やパルティータをグランド・ピアノで演奏することも想定などしていなかったでしょう。私たちは作曲された時からは「ピアノ用に編曲」されたものを扱っているということは忘れてはなりません。作曲時の背景に関心を払うことはとても重要ですが、一方では現代のピアノでどう表現するかを考えていかねばなりません(注)。

 

Q:いずみホールの響きの印象を教えて下さい。また、この演奏会でその響きをどう生かしていこうとお考えですか?

L:いずみホールは、大規模なホールではありませんが、ホールそれ自体が音楽を奏でるような,まるで楽器であるかのようなホールだと思っています。このことは私にとってとても良いことですが、同時に適切ではない音を響かせないように、いつも以上に心に留めなければなりませんね。ベストを尽くしますよ。

©Sona Andreasyan

 

リフシッツはチェンバロなどの古楽器の造詣にも深く、その時代背景を知ったうえで、モダンピアノでどのようにバッハを弾くか、探求しつづけるアーティストです。鍵盤協奏曲を全曲生で聴く機会は、そうそうありません。いずみホールでのリフシッツといずみシンフォニエッタ大阪によるバッハをご堪能ください。

 

(注)今回の演奏会では、いずみホール所蔵のベーゼンドルファー290「インペリアル」を使用します。

 

2018年3月17日(土)、18日(日)各日16時開演

2日セット券¥10,000
各日単独券¥6,000 学生¥3,000
一日目⇒http://www.izumihall.jp/schedule/concert.html?cid=1507

二日目⇒http://www.izumihall.jp/schedule/concert.html?cid=1508


※3/17のオンライン受付は3/14(水)の23:59まで、3/18のオンライン受付は3/15(木)までです。それ以降はいずみホールチケットセンター(0669441188 10:00~17:30 日・祝休)までご連絡ください。

 

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