シリアでの「ISIL」いわゆる「イスラム国」による日本人拘束事件で拘束されていた日本人2人について、湯川遥菜さんに続き、後藤健二さんまでもが殺害されたと見られています。


 事件は最悪の結末を迎えてしまいました。同じ日本人として本当に残念でなりません。

 

 お亡くなりになったお二人のご冥福をお祈りするとともに、謹んで哀悼の意を表します。


 テロ集団ISILによる今回の残虐な行為は、何の罪も無い人間を狙った野蛮で卑劣極まり無いテロ行為・犯罪行為だと思います。


 インターネットでは、後藤健二さんの過去のツイートが話題になり、共感の輪が広がっているようです。


「そう、取材現場に涙はいらない。ただ、ありのままを克明に記録し、人の愚かさや醜さ、理不尽さ、悲哀、命の危機を伝えることが使命だ。でも、つらいものはつらい。胸が締め付けられる。声に出して、自分に言い聞かせないとやってられない」


「目を閉じて、じっと我慢。怒ったら、怒鳴ったら、終わり。それは祈りに近い。憎むは人の業にあらず、裁きは神の領域。そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった」


 (誰かが伝えなければ伝わらない)ありのままの事実を伝える事が後藤さんのジャーナリストとしての仕事に対する誇りであったのだなと改めて感じる次第です。


 また、取材を通じて、人間の愚かさ、世の理不尽さを感じ、憎しみを持ちそうになった時でも、憎しみを持つべきではない、冷静でなければならないという意識を常に持っていらっしゃったのだと思います。

 そして、ISILのようなテロ集団はイスラム教の中でも例外であり、一般の教えとは違うのだと私達に教えてくれているのだとも感じます。


 後藤さん殺害の際に、ISILは日本人をどこにいてもテロの標的にすると卑劣な脅しをかけてきました。

 

 今回のような悲劇を繰り返さないためにも、日本政府は今後、更なる犯罪被害を生まないよう、特に在外邦人の安全に全力を挙げてほしいと思います。