・いつか崩れる

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 時を動かしているのは、だれだろう。『幼年期』や『少年期』を読み『老年期』は、勉強仲間とくりかえしページをめくった。それらの本は、興味のある読み物だった。いまはこれらの本は、みな人の生涯をつなぐ本として、ながめるようになった。むかしより身近に、接近したり、遠のいたりする。つくづく思わされる。人間の生涯は長い。「人にまどわされないように」という警告はバイブルにあった。そうはいっても、人ではない恐怖にまどわされている。暗闇の中で、身体はいつか、崩壊する。そのような想像をしてしまう。

 これは精神の崩れの予兆かもしれない。崩れないものは、この世にはないのだから。