2012.10.1 春夏秋冬台風一過の晴天(笠松) | 丸市オヤジの春夏秋冬

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伊豆大島の「丸市釣魚具店」を営むオヤジが綴る伊豆大島と磯釣りの日記


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2012.10.1 春夏秋冬台風一過の晴天





<のんびりと過ごす予定が、、、。>



台風が接近する夜、ぼんやりと


「魚たちはどうやって台風をやりすごすんだろう?」「シラスみたいな小魚はどうなっちゃうのかな?」


などと、いつも台風が来るたびに思い出したように心配になって考えるけど、台風が過ぎるとコロッと忘れてしまうことを考えていたところ、福島の友人から台風接近を心配したメールが届く。


「こっちより、そっちの方が心配だよ。」


と返信をするも、彼の優しくありがたい心遣いに浸りながら、心和む時間を過ごしていた。


明日は、台風のウネリが残って釣りはできないだろうと考えていたから、完全に休日モードに身も心も突入し、まったりとしていた私。完全に無防備でした。


しかし、世の中そんなに甘くは無い。いや、甘くないのはうちの連れ合いだけか?!

こちらの完全休日状態を見抜いていわく


「明日、釣りにいかないの?」

「だって、台風が、、、。」

「やれるんじゃないの?大丈夫でしょ。」


この連れ合いからのプレッシャーに完敗し、日付が変わる頃になっていたにもかかわらず、コマセの解凍をはじめとした釣りの準備に取り掛かった私です。情けないですか?!



<台風一過の晴天なれど、、、。>


予想通りに、島の西側は強風が吹きウネリも大きく残っていた。この分だと、島の東側もウネリが残っているのではないかと心配したが、それ程でもなく釣りができそうな気配だった。

藪を通らずに入れる“笠松”まで行ってみると先行者がいたが、足場の高いところからなら充分やれそうなので荷物を担いで磯に向かった。


途中、引き揚げてきた先行者と鉢合わせする形になったが、うちの常連さんだった。

話を聞くと、


「コッパばかりだし、ウネリも大きくなってきたので早々に引き上げることにした。」


とのこと。またまた、出鼻を挫かれてしまったが、とりあえず磯まで降りて様子を見ることにした。


確かに、ウネリがあるものの、釣ができない情況ではなさそうだった。じっくりと、慎重に時間をかけて様子を見て下した判断だ。


何せ、常連さんが諦めた釣り場だ。そこで釣具屋のオヤジが欲をかいて釣りをして、万が一でも事故を起こしたのでは“シャレにもならない”から、慎重に時間をかけて判断した次第です。



<一段高い場所で釣り開始>



それでも、慎重を期して普段よりも一段高い場所を、釣り座に選んだ。

玉網が届かないので、

「大物が釣れたら、どうしようか?」

などと、しなくてもいい心配までした。


釣り開始してから、釣れてくるのは常連さんの言葉通りに“コッパ”ばかり。

期待した、マズメの一発も25cmあるかないかのコッパで終了してしまった。

①期待ハズレの25cm止まりのコッパ

①期待ハズレの25cm止まりのコッパ




<まだまだスレていた私です>


「やっぱり、大物を釣りたい。」

「これで、暗くなったらまたイサキじゃ話にならない。」


先週の誓いを忘れて、早くも“ささくれ立った”気持ちになってきていた。

暗くなり、電気ウキに灯りをともしてからも、イサキさえ釣れない情況にイライラは頂点に達し、スレまくっていた私ですが、そんな私を引き戻してくれたのは美しい自然の光景でした。

釣り座のほぼ正面の水平線から、フルムーンの月が妖しげに揺らめく美しい光を放ちながらゆっくりと昇り、振り返ると陰になってはっきりと見えないが太陽が沈みつつあるであろう夕焼け空が伊豆半島方面を紅に染めていた。


“巨人の星”で描かれていたのは、これとは逆で沈み行く月、昇り行く太陽”でした。

大自然の美しい光景を目の当たりにした飛雄馬が、それこそ“ガーン、ガーン”と感動し、立ち直るきっかけとなったのでした。

たぶん、そんな話だったと思います。古い話で恐縮です。


と、まァ、あの“星飛雄馬”が感動した光景に、その逆の景色とはいえ凡人の私が感動しないはずがありません。

それこそ、スレた心がすっかり洗い流された気がして、それ以後の釣りを新鮮な気持ちで楽しむことができました。


<イサキが連発!!>


水温が高いためか、イサキが連発です。しかし、先週のイサキのようには中りがはっきりとは出ませんでした。

ウキの様子が少し変化したように感じて、竿で誘いを掛けてみますが、反応がありません。

仕方なくリールを巻きはじめると、その時になって“初めて釣られていることに気が付いたように魚が動き出す”という感じの中りが続いたのです。

時より、“ハタンポ”が中りらしい中りをみせてくれましたが、、、。

②中りらしい中りを出すハタンポ
②中りらしい中りを出すハタンポ



<先週のイサキは大島でも稀な大きさ>


先週のイサキとの違いは、もうひとつ型”でした。

やっぱり、先週のイサキは大島でも稀な大型の群れだったようです。

それこそ、何十年と大島の魚を捌いてきたおふくろさんが興奮気味に、


「昨日のイサキはみんなでかかったなァ。あんなでかいのは初めてだジェ!」


と話していたことからも、間違いないようです。

もちろん、一尾だけならもっと大きなイサキも見ているはずですが、判で押したように同じような大きさのイサキが数揃っていたのを見たことがはじめてだったのではないかと思います。



<10尾以降は大物仕掛けに>


イサキを10尾確保した後は、大物用仕掛けに変更して万全を期しました。

店に飾ってあるメーター級のマダイが釣り上げられた場所が、ここ“笠松”だということを思い出したからです。


だからといって、私に釣り上げることができるとは限りませんが、備えあれば何とやらです。

ハリス7号針を夜釣り王8号に変更

それでも、イサキが針を飲み込んだりしてきます。


来店したお客さんとも話したことですが、

たぶん海の中ではイサキ同士が興奮状態に陥って競争して、我先に付けエサに喰いついているんだと思います。

そんな状態だからこそ、ハリスの太さや針の大きさが“アウト・オブ・眼中”になり、危険を顧みない行動に走ってしまうのだと思います。

そして私が妄想することは、イサキが喰いついているのを見て安心した大物=この場合はメーター級のマダイが、イサキを蹴散らして付けエサに喰いついてくれないかなってことですね。

海の中で起きているであろうことを、妄想しながらいつも釣りをしている私です。


そんな私に“共感”してくれたお客さんは、以前奄美大島で“本マグロ”の養殖に従事していたそうです。


私が、ヨーロッパでのマグロの養殖をテレビで観たときの話しをした時、そのお客さんが教えてくれたことですが、南マグロと本マグロは違う”ということです。

具体的にいうと、ヨーロッパでは成長したマグロをダイバーが素手で捕まえるのですが、それは南マグロだからこそできることであって、本マグロはそんな柔じゃないそうです。本マグロはもっと強いそうです。

魚はやっぱり奥が深い。もっともっと聞きたい話でした。



<先週の完全なるデジャブー>


話がそれましたので、元に戻します。

大物の仕掛けにして以降、釣れた魚は魚種もその数も先週とほとんど同じものでした。


具体的には、イサキ以外ではイスズミ・クチブト・オナガが各一尾ずつ釣れ、先週の釣りを再現しているのではと錯覚するぐらいでした。

③40cm弱のイスズミ
③40cm弱のイスズミ



④35cm強のクチブト
④35cm強のクチブト



⑤35cm弱のオナガ
⑤35cm弱のオナガ



唯一、心残りはウキの変化に合わせを入れて、その手応えを感じた瞬間にウキが“ビンボール”のようにまっしぐらに私に向かってきたことでした。

7号のハリスが簡単に切られていました。“デカイササヨが喰ったんだ”と、自らを慰めるために思い込むようにしています。


次回の釣りでは、すべての中りを逃すことなく最悪でも魚の正体ぐらいは報告できるようにしたいものだと考えています。

と、毎回同じ反省を繰り返すオヤジでした。


なお、今回釣れたイサキは大きなもので35cmで二尾。それ以外は、30cm前後のものがほとんどでした。

⑥釣果
⑥釣果

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