今回は、函館駅から路面電車でベイエリア方面へ僅か10分程の所にある十字街駅周辺からスタートします。十字街駅で下車すると、いきなりあの幕末ヒーローの銅像が…!?
坂本龍馬の銅像…北海道で何故龍馬！？。実際、龍馬が北海道へ行ったという記録はありませんが、幕末当時、京都で過激な行動を繰り返していた尊攘派浪士達を北海道に送り、開拓を計画していたという｢蝦夷地開拓計画｣はわりと有名な話。けっこう本格的に話は進んでいたそうなんだけど、あやしくも池田屋事件の影響で、その計画は没になったらしいが、龍馬は死の直前まで北海道開拓への情熱は失うことはなかったそうだ。ちなみに向かい側には、龍馬記念館もあります。
龍馬像はあくまで予想外の遭遇であり、本来の目的地は、土方歳三戦死地のひとつとして挙げられる異国橋跡。龍馬像がある場所から、歩いてすぐの所にありました。
道沿いに、ここに異国橋があったことを示す案内板が建ってるので、見つけやすいです。もとは栄国橋という名前だったそうです。
目の前にあるのは交番で、交番のある交差点付近に異国橋があったそうです。史跡ではよくあることですが、面影っぽいものは何一つ無く…ここに橋があったことをイメージするのは、かなり至難の業です(^_^;)
交番近くから十字街駅方面を望む。土方が戦死した場所は、前回紹介した一本木関門説が、最有力だと思われますが、この異国橋で銃撃され落命したと記すものもあります。像も碑も建ってるわけではなく、ほんとごく普通の街並みですが…ここも立派な土方歳三史跡のひとつであります。でも、異国橋の案内板があるだけ、かなりマシか…w
次は、十字街駅から東へ15分ぐらい歩いた所にある本願寺西別院へ…
本願寺西別院の門前から激写…ちなみに幕末維新当時は願乗寺という名前だったそうです。ここは、複数説ある土方の遺体埋葬地のひとつとされています。正しくは改葬地と言った方がいいかもしれません。当時の願乗寺がどんな感じだったかはわかりませんが、現在は学校!?って思ってしまったほど、真新しい寺院です。ちなみに土方に関する碑も説明版も何も存在しません。
歩き通しで、お腹も空いてきたので、昼食を求めて海沿い赤レンガ周辺へ…
あじさい紅店で、絶品塩ラーメンを食べました。あじさいは、北海道の有名ラーメン店。塩ラーメンが美味しい店って、なかなか無いですが、ここはかなり美味しかったです。北海道行ったら、塩ラーメン食べるのを絶対おススメしますw。
お腹も満たされたところで、次の史跡散策へ…
ここはどこでしょう？一見、普通の都会ですが…この周辺も土方戦死地のひとつとされています。十字街駅と函館駅の中間ぐらいにある市役所駅前で下車、大手町というところです。ここは当時、鶴岡町という名前で、ここで戦死したと記すものがあります。鶴岡町というだけなので、場所の特定は不可能…もちろん碑や説明板も無い、しかも複数説ある戦死地のひとつに過ぎない…(^_^;)。史跡の中で、もっともイメージしにくい場所ではないでしょうか？…かなり手強いですw
っということで…だいぶ長くなってきましたので、今回はここまでとさせていただきます。
しかし…土方史跡を複数周ったにもかかわらず、銅像も石碑もまったく無し…なのに、この地に一歩も足を踏み入れたことがない龍馬の銅像が華々しく建っている現実…ちょっと淋しさと格差を感じてしまった(^_^;)。