新選組の謎!? 第3回「殿内義雄暗殺」 | 以蔵のblog

以蔵のblog

大河ドラマ「新選組!」放送以来から現在まで新選組…幕末にはまってます。さらに最近は宇宙に夢中…

昨日は、宇宙だったので…今日は新選組w
シリーズ化し始めました「新選組の謎!?」。今回が3回目!!
3回目は、定番ではあるけど…あまりドラマとかではピックアップされないかな…!?いや!!大河ドラマ「新選組!」では、やはり1回分使って描かれてました「殿内義雄暗殺」について書きます。この暗殺は、新選組の前身である壬生浪士組時代に起こった事件です。
新選組と言えば不逞浪士との戦いもそうだけど、「粛清」の多さ激しさでも有名。その粛清の始まりと言ってもいい、最初の犠牲者となったのが、殿内義雄である。
壬生浪士組を結成してからしばらくは、近藤勇率いる試衛館一派、芹沢鴨率いる芹沢一派、そして殿内義雄や根岸友山らの殿内一派(と呼べばいいのか…)の3大勢力に分かれていた。壬生浪士組といえば、近藤や芹沢らがクローズアップされがちだけど、実はこの殿内一派こそ壬生浪士組の中心だったのでは!?と言われている。
殿内は浪士組で1番組に属し、1番組小頭は根岸だった。しかも、幕府浪士組取締役の鵜殿鳩翁の直々の命により、京都残留、残留者を募ったのが殿内。そんな経緯から、幕府の管轄にいた当初の壬生浪士組では、殿内一派が中心だったのは間違いなさそうだ。
だが、壬生浪士組が会津藩預かりとなり、その僅か12日後に開かれた会津藩と壬生浪士組による壬生狂言の宴見物の中に殿内一派の姿はなかった…何故なら、その宴の最中に殿内は、四条大橋にて何者かに殺害されていた。
会津藩預かりとなって、たった2週間もしないうちに勢力逆転とは…殿内義雄という存在にそんな求心力はなかったようだ。確かに近藤一派は、試衛館時代からの同志が集まっており結束力は強い。芹沢一派にしても同郷、同じ流派なだけに結束力は強そうだ。だが、殿内一派はどうだろう!?何となく浪士組の延長で、寄せ集め的な勢力だったとしか思えなくもない。幕府という後ろ盾から外れ、野に放たれた瞬間から、殿内一派の崩壊は目に見えていた!?
殺害された殿内の姿は旅装だったらしく、どうも仲間を探しに行くところだったのかもしれないとされている。窮地に立たされた殿内の焦った様子が窺える。もしかしたら仲間を探しに行ったのではなく、逃走だったのかもしれない。
殿内が何者かに恨みを抱かれており、それが原因での粛清、暗殺だったことは間違いない。では、誰が殺害したのか!?
当時犯行者は不明とされていたそうだが、同5月の近藤勇の手紙に「…同志殿内義雄と申す仁、四条大橋にて打ち果たし候…」とはっきり書いてある。犯行者は近藤…だが、殺害された夜は近藤らも芹沢らも会津藩と壬生狂言を見物しており、筆頭格である近藤が宴を抜け出せるはずがない。だとしたら、近藤が黒幕であったとしても、実行犯は別の者だったのは間違いない。当時の壬生狂言出席者の記録があれば、誰が実行犯だったかはすぐわかるはずなんだけどなぁ(苦笑)。
実行犯は誰か!?殿内義雄暗殺における謎である。もしかしたら同じ殿内一派による犯行ってこともありえる!?