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また久しぶりの投稿になりました。実は、実家の父が亡くなり、9月19日から日本に来ています。本来であれば今頃は11月のイタリア留学フェアのために帰国しているころですが、残念ながらそちらは開催中止となってしまいました。

日本での滞在は、もともとどれくらいの用事があるか分からなかったので11月のフェアを見越して、それが終了する翌日に帰国のチケットを押さえていました。でも今、こうして滞在もあと2週間を切った頃になりやっと色々な手続きや片付けに終わりが見えてきたので、このくらいの日程でちょうどよかったのかと思っています。

海外在住の多くの方にとって、日本に残した家族の存在というのは気になるところだと思います。私の場合はもともとこの日が来ることは分かっていましたから、ある意味それを前提にイタリアと日本の人生を歩んできたとも言えます。これからも私の拠点は変わらずフィレンツェ になりますが、これからは日本留学、観光などの事業で日本との行き来も増えることでしょう・・・とはいえ、このウィルス騒ぎでは本格始動は少し先になると思いますが。

よく、子供の誕生によっていろいろな経験を一冊の本にしたりする有名人がいますが、おそらくその心境と同じくらい、私にとっては父の逝去は大きいものです。この1ヶ月ちょっとの間は、ただ悲しいというのでもなく、寂しいというのでもない、今までに経験したことのない大きな感情の波にさらされている感じです。複雑な感情の中には、私の祖先に通じる自分のルーツなどを考えることや、血の繋がりのある近親の人たちとの関係性、そして20年前に残したこの町と私の関わりなど、たくさんのことが、古いのに新しい経験として私の毎日を生きています。

死の知らせを受けてから今までは、とにかく雑務に追われて立ち止まることをしなかった日々でした。立ち止まってしまうと寂しい気持ちになるような気がして、忙しさに自分を埋めていたということもあります。そして今、残る仕事も少なくなり、やっとこうして気持ちを整理してブログに残しています。

自分の親が死ぬという経験に慣れている人などいません。そしてその経験は唯一無二です。私の場合は「ああ、これで折返しに来た」と強く感じました。多分、本当に大人になったということなんだと思います。

私は一人っ子で、たくさんの人から「よくご両親は海外に住むことを許してくれましたね」と言われました。でも、私の育った環境では、両親は私がすることに口を挟むことはなく、何に関しても反対をされたことはありませんでした。家族のあり方としてはかなり淡白な関係だったと思いますが、晩年の父とは、日本に住んでいたころよりも本心で話すことができたと思います。

実はまだ、よく考えないと、父がいないこの世界が信じられない自分がいます。でも、それでいいんでしょう。月並みですが、父は私や皆の中に生き続けていると、本当に心から実感できますから。


11月9日にイタリアに戻ります。

それからはまた、イタリア情報を更新しますので、引き続き宜しくお願いします。