国連の子どもの権利委員会は日本で子どもへの虐待が頻発している状況に日本政府に対応を強化するよう勧告しました。


勧告は学校や家庭での体罰が十分に防ぎきれてないと指摘するとともに、「しつけ」と称する暴力が許容されている事を問題視しており、加害者に対する厳しい刑罰や子どもが虐待を訴えやすいシステムが必要だと指摘している。


何度も指摘してるが、日本の「しつけ」、「指導」という名の暴力は何もうまない。親や指導者は別の暴力とは別の方法で子ども達を理解させないといけない。


暴力を容認する風潮を止めなければ、また同じような事件は繰り返す。野田市のような事件も今回が初めてではなく、何度も繰り返され、未だに私達の知らないところで親の虐待に怯えて苦しんでいる子ども達がいるのだ。


その為にも、政治は速やかに親による暴力行為を禁止すべきだ。


また、スウェーデン政府の調査では家庭で大人から叩かれている子どもの35%が、誰かにいじめられたり、人をいじめていたりしているようです。


スウェーデンは1966年に親による子どもへの暴力を禁止するとともに罰則を設けました。そして、その動きは世界へも広がってます。


ただ、日本では学校での体罰は学校教育法11条で禁止されてますが、親による体罰は民法822条の懲戒権があり容認されている。


・第822条(懲戒)

親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。


この懲戒権は民法で定められてませんが、民法注釈書である新版注釈民法(25)では、「懲戒のためには、しかる・なぐる・ひねる・しばる・押入れに入れる・蔵に入れる・禁食せしめるなど適宣の手段を用いてよいであろう(以下、省略)」となっているのです。


このような点からも、私は児童虐待は行政等の問題ではなく、日本の慣習としての容認と法整備の不備が根本的な原因とみてます。


子ども達の悲劇を大人が止めないといけません!