昨日、「第三極」勢力の一翼を担っていた、みんなの党が分裂した。

今後の政界再編の在り方に対する路線の対立が主な理由だと言われております。





昨年の衆院選の前から、多くの政党が誕生しました。その時から既に迫りくる政界再編の序章は始まっていたのでしょうが、今後、政界はどのような形で再編されていくのか、霧の中です。




現在の政界は「1強多弱」と言われる状態であります。結果として、それが自民党の強権的な政治につながり、各野党も対応がちぐはぐで、先日の特定秘密保護法案の審議のような形になったのではないでしょうか。



前回の衆院選挙の結果も、決して自民党に支持が戻ったわけではなく、「民主党には任せられない、しかし、他の党も弱すぎる・・・」という思いが、結果として自民党の圧倒的勝利に結びついたわけであります。



先の衆院選挙で、「第三極」という言葉が躍りました。しかしながら、その「第三極」が乱立した結果、「自民でも民主でもない」という選択肢が分散してしまったわけです。





今後、政界はどのようになっていくのでしょうか?




国民の声の受け皿を用意しなければならないのは事実であります。



そのような意味では、今回のみんなの党の分裂は国民に今後の政治体制の在り方について選択を迫るものではないかと私はみてます。



みんなの党の渡辺代表の考えは、今後の政界は「部分連合」と考え、飛び出した江田前幹事長の考えは自民党に代わる政権交代可能な野党を築きあげるべきと考えられているわけです。




多くの政党が、政策ごとに連立を組む「部分連合」を国民が選択をするのか、

それとも、やはり二大政党による「政権交代」可能な政治体制を望むのか。





そこを、我々はしっかりと考えないといけないのではないでしょうか。





政党の離合集散が繰り返されていて、それが結果として国民の政治不信を招いているのかもしれません。しかし、民主党政権ができる迄も離合集散があり、昨年の維新の会の登場も同じでした。政治が動こうとする時は、一時の混乱を招くのかもしれませんが、日本の民主主義の成熟の為にはこのような事態は一つの過程ととらえなければならないと私は考えております。





ただ、政党の離合集散の過程で次々と行われている問題が「比例議員の離党」問題です。私たちが民主党を飛び出した時も比例選出の議員もいました。維新の会が結成された時も、今回のみんなの党分裂でも同じ事が起こってます。





ただ、個人的に思うのは、いかなる理由があろうとも、比例選出の議員の議席はその議員のものというよりも、その政党に属しているのではないかと思います。特に衆院の議席は選挙の投票方式のあり方をみても、議員個人に属する議席とはいえません。(参院の場合は個人名記入も許されるのでは衆とは少し違う)さらに言えば、比例選出議員は議員の個人的な主張で動くべきではないと思いますし、あくまでも、その政党の決定方針に従うべきだと考えます。




この問題を解決しなければ、いつまでたっても、日本の民主主義や政党政治は成長しないと考えます。



比例の議席は、有権者が託した政党のものではないのでしょうか。