ケトン体が危険という1991年の不確かな真実 | シャンプーソムリエ関川忍のBlog

シャンプーソムリエ関川忍のBlog

シャンプーソムリエ創始者という立場で、ヘアケアを中心に美容に関する様々な情報を記事で書いています。
ヘアケアを突き詰めると栄養学にも発展し、現在はオーソモレキュラー療法を基本とした栄養学方面からのスキンケアやヘアケア、ダイエット情報も面白いと思います。

シャンプーソムリエ こと関川忍です。
僕のブログを覗いていただきありがとうございます。

あなたにとって何か得る物があれば・・・と思って
心を込めて毎日1記事を書かせていただいております。

最近はTVなどで糖質制限に対しての特集番組が頻繁に放映されるようになりました。
しかし、流石にTVですので、やや誤った表現なども紛れて流されているようです。

その一つが今年中には認知されると僕が勝手に思っている「ケトン体」という第一のエネルギー源についての情報。

???
第一のエネルギー源って、エネルギーはブドウ糖でしょ!

そう思った方は、既に栄養学知識が古い情報のままの方です。

実は僕たちはず〜っとケトン体というものをエネルギーとして生きてきました。
そして、ブドウ糖がエネルギーの主として使われ始めたのはほんの最近のこと。

ですので、TVなどでも間違っちゃうんですよね〜。
まだまだ、情報が少ないので真実に触れる確率が低いですから。

では、このケトン体の研究をされている第一人者の「宗田哲男」先生の言葉をお借りしながら話を進めていこうかと思います。

宗田哲男先生は先日講演会にも行ってきました。

------------------------------------------------------------------------------------------
宗田先生のプロフィール
1947年千葉県生まれ。1965年北海道大学理学部地質学鉱物学科入学。卒業後は国際航業に入社、地質調査などに従事。1973年帝京大学医学部入学。卒業後は小豆沢病院、立川相互病院勤務を経て、千葉県市原市に宗田マタニティクリニック開院

先生の書著で有名なのが

『ケトン体が人類を救う〜糖質制限でなぜ健康になるのか〜』
光文社新書

【内容紹介】
著者は赤ちゃんや胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)の濃度を多数測定、基準値の20~30倍になることを世界で初めて明らかにした。これはヒトが本来、ブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていたことを暗示する。ケトン食は今や糖尿病や肥満だけでなく、認知症や癌等にも有効として研究が進んでいる。本書では学会からの激しい非難に対する反証も展開。栄養学の新しい常識を打ち立てる。
------------------------------------------------------------------------------------------

先ず、胎児・赤ちゃん・子供・成人・中年・高齢者の中で一番弱いのは・・・?

はい、当然胎児ですよね〜。

この胎児、今までブドウ糖で生きていると言われてきました。
ところが、胎児はケトン体で生きているのです。

そうそう、ケトン体って何?っていう方へ・・・
ケトン体アセト酢酸β-ヒドロキシ酪酸)という物質で、肝臓で脂肪酸を分解する過程で生成され、脳にエネルギー源として供給もされています。

え〜!!と思われる方も少なくないかと思いますが、それもそのはずこの発表があったのが2013年とつい最近だからです。

脳のエネルギー源はブドウ糖説がまだまだ一般的な情報ですので仕方ないですね〜。

さらに、この発表は古い考えを持った医師たちによって潰されそうになっていました。
人って、新しいものを受け入れることに抵抗を示しますからね〜。

それも、ビジネスが絡むと都合が悪くなる方は死ぬ気で抵抗します。

この背景には1991年に発表された論文がケトン体危険説に繋がり、巷では「ケトン体が高いままに産まれた子は、2〜5歳時の知能指数が下がる」という、ケトン体危険説が常識となっていました。

この流れを多くの医師や栄養士が信じていました。

また、危険説にはもう一つ原因がありました。
それが、インスリンの作用が正常ならケトン体は無害なのですが、異常であると有害にもなりかねないということです。

まあ、第二のエネルギー源であるブドウ糖がガンの唯一の餌であったり、糖化(AGEs)の原因であるように、ケトン体もインスリンの異常がある場合に限り有害になることがあります。

つまり、ベストな方法は糖質制限をしてインスリンの作用を正常な状態でケトン体をエネルギー源にするということですね。

さらに言うならば、
インスリンの作用をより正常にするためには、TCA回路というエネルギー交換反応をスムーズにさせる必要が有ります。

このTCA回路には「鉄」が必要になりますが、世界一鉄不足で貧血の多い日本人です。

レバーなどで鉄をとるか、サプリで鉄を摂ることをお勧めします。
(アンビエンスプロでご紹介しています)

そして、このケトン体の研究で一番進んでいるのが妊婦さん。

妊婦さんの健康と胎児の健康を考えればケトン体をエネルギーにすることで出産の妊婦さんのリスクや胎児の発育に対するリスクが大分減るからです。

そんな素晴らしい僕たちのエネルギー源に対しての古い知識が早く書き換えられるといいな〜って思います。







〈お知らせとお願い〉

□▷2016年のSSAカリキュラム>>>SSA HP

□▷シャンソム>>>シャンプーソムリエアカデミー

□▷僕の会社>>>株式会社アイザ

□▷本ブログ内容に関するご質問、お問い合わせ>>>Facebook messag