私は個室風居酒屋にニーズが出たのはお客さんが包み込まれることを望み始めたからだと思います。
って突然何言ってんの?って書き出しですがちょっと待ってください、頭の中を整理して書きますから。
エー包み込まれるって感覚は、たとえば街の焼き鳥屋でカウンターだけのお店で繁盛しているお店で隣のお客さんと肩が触れ合う中飲む、こんな感じです。
もしくは、常連さんだけの居酒屋でまったりと飲む。
もしくは、サラリーマンでごった返すもつ焼き屋の喧騒の中で友人と大声で話しながら飲む、こんな感じのことです。
その場の雰囲気に身を委ねて飲むってことになりますか。
居酒屋チェーンが台頭してきたときに、酒場に若い年代を呼び込むために場の雰囲気の一般化が始まりました。
その場の雰囲気ってのは働く人やその店の歴史やそこに集うお客が作り出すものですが、それが居酒屋側からどんどん無くなっていく時を過ごしてきました。
ところがお客さんは、飲食業の多様化と利用経験により、本来の飲食業の持つ付加価値、その場の雰囲気に身を委ねて楽しみたいって事に気付き、客としてのスキルが上がってきたのではないのでしょうか。
飲食店は目に見える部分をマニュアルに押し込む中で、付加価値を見失い退化し、お客さんは飲食スキルを上げているっていう右肩下がりの提供側と右肩上がりのニーズ側が交差して暫く経っちゃったって言う状況だと思いますね。
その中で、お客さんは、少なくとも店舗設備に雰囲気がありそうな個室風居酒屋を選択して、包み込まれたいってことの疑似体験をしているのではないでしょうか。
居酒屋以外で見ていくと、まだその場の雰囲気を持ってるのは、マック、吉野家、最近ですとスタバもこのケースに当たると思います。
マックはアメリカで、吉野家は江戸で、スタバはフランスって感じですかね。

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