望月三起也の大ヒット漫画を瑛太主演で映画化する「ワイルド7」(羽住英一郎監督)に、椎名桔平、阿部力、宇梶剛士、中井貴一らが出演することがわかった。5月2日、ロケ現場である埼玉県内の工場で行われた製作会見で発表されたもの。撮影が佳境に入るなか、ワイルド7の面々と隊長を演じる中井が意気込みを語った。
原作は1969~79年に「週刊少年キング」に連載された同名コミック。暗い過去をもった7人の犯罪者が白バイにまたがり、“ワイルド7”として法の裁きを逃れた悪人たちに制裁を加えるアクション大作。瑛太、アイドルグループ「関ジャニ∞」の丸山隆平をはじめ、椎名、阿部、宇梶、平山祐介、松本実の7人がワイルド7に扮し、中井は指令を出す警視庁・警視正の草波勝を演じる。
瑛太は、最年少で実働部隊のリーダーを務める飛葉大陸(ひばだいろく)を演じ「見たことがないアクションの連続。ファンの皆さんを裏切らない超大作に仕上がっていると思う。監督のドSっぷりがすごいが(笑)、楽しくやらせてもらっている」。冷静沈着で頭脳派のメンバー・セカイ役の椎名は、「撮影が始まって約1カ月。チームワークを大切にしないといけないから、とにかく7人でたくさんお酒を飲んでいる。現場の勢いにもつながっているはず」とワイルドな舞台裏を明かした。
一方、中井は「もともと望月先生の漫画が大好き。ふだんは『台本を見せろ』とかうるさいことを言うが、今回はすぐ『やります』ってお返事した」と“即決”を告白。ただ、ワイルド7の面々をとりまとめるのは苦労もあるといい「僕がしゃべっている後ろで、ピーナツ食ったり、気が散ることばかりやってくれる」と苦笑いしていた。
羽住監督は、「自分が見たいと思った映像が撮れている。早く編集室に入りたいほど。魅力的なメンバーがワイルドに振り切り、いろんなものを出し切った映画になるはず。手応えはバッチリ」と自信満々。このほか、要潤と本仮屋ユイカが東都新聞社の社会部記者コンビを演じ、深田恭子が物語のカギを握るナゾの美女・本間ユキ役で出演する。5月中旬にクランクアップする予定だ。
「ワイルド7」は、2012年新春に全国で公開
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