1月19日から25日まで中目黒キンケロ・シアターで上演されている(いた)、ミュージカル元彼鎮魂歌~モトカレクイエム~に大好きなミュージカル女優、歌手の中村萌子さんが出演されるということで、行って来ました。

本作品は、脚本・作詞・演出を万葉さん、作曲・音楽監督を西出真理さんが、それぞれに手掛けられた作品で、水野貴以さん、清水彩花さん、中村萌子さん、北川理恵さん、ミリアンさん、福島佳子さん、黒瀬千鶴子さん、蒔田優香さん他の約40名のキャストの皆さんが演じられました。

本公演は、全12回公演で、ダブルキャストはよくあることですが、このミュージカルはトリプルキャストがシャッフルするという一日たりとも同じ組み合わせではない珍しい上演となっていましたびっくり

また、ちょっと変わったタイトルですが、結婚間近の友人に彼を奪われたOLゆきなは、茫然自失の中で、元彼と復縁できる謎の儀式・モトカ錬金術の存在を知り、そこから、展開していくという非日常的なストーリーの、コメディホラーミュージカルというジャンルなのかな、色んな景色が観られそうで楽しみですねニコニコ

タイトルの字体や色使いからも、何となくホラーっぽい感じがしますよね👻



元彼を忘れられないすべての女と 誰かの元彼だったすべての男たちへ、というキャッチフレーズ?(サブタイトル)の、どちらにも縁のない私ですが、私の知らない世界を覗くワクワク感が掻き立てられますねてへぺろ


キャストスケジュール
確かに同じキャストの日はありませんねびっくり


私が伺ったのは、勿論萌ちゃんが出演されている回ですが、その中から、1月21日の日曜日の13時の回を観劇させていただきました。(本当は全てにお伺いしたいのですが悲しい)
萌ちゃんが出演されたミュージカルには、これまで、幾度となくお伺いしましたが、毎回、新たな刺激を感じさせていただいており、今回は、どのような景色を魅せてくださるのでしょう、楽しみですウインク
キャストの皆さんが発信されるSNS に目を通していると、大爆笑の1幕とHappy エンディングとリアルな現実が入り混じった2幕の多層構造とか、サスペンス15%ホラー2%コメディー83%の100%ミュージカルとか、
元彼を忘れられない全ての女たちと、誰かの元彼だった全ての男たちへ捧げるジェットコースターホラーコメディミュージカルだとか。 
たかが元彼、されど元彼
鎮まりたまえ!女たちの怨念執念情念よとか、何だか、コメディー的な内容が強いようにも感じますが、サスペンスっぽくも感じちゃいますよね滝汗
えっ?よくわからない🤷ですって笑い泣き
私もこれらの活字からだとどんなストーリーなのか、中々イメージできないんですがガーン
まあ、とにかく、見ればわかるでしょうグラサン
所で、キンケロって、変わった名前だなあと思いながら中へ入ると、ロビーの壁に愛川欽也さんとうつみ宮土理さんの写真が飾られていたので、やっと理解しましたニコ
このシアターは、キンキンこと愛川欽也さんとケロンパことうつみ宮土理さんのご夫婦が、永年の夢を実らせて作られた小劇場だから、お二人の愛称の頭をとって、キンケロなんですねニコニコ
この劇場は、お二人のステージ活動の場として、そして愛川さんが主宰する「劇団キンキン塾」の演劇活動の拠点として使われる一方、一般の劇団の皆さんにもお貸ししながら運営しているみたいですねウインク


開場の10分前くらいに到着して、写真を撮ったり、周りをうろうろしている内に、萌ちゃんのお母さんと妹さんがいらしたので、しばしお話をさせていただいていると、程なくして、萌ちゃんを応援しているファミリーの皆さんもお見えになりました。
えんきち隊長は、今日も、大阪からお一人で車を運転してはるばるやって来られましたが、その情熱には頭が下がりますウインク


本日のキャスト
萌ちゃん以外はおそらく初対面だと思いますが、もしかしたら、何処かのミュージカルで出会っているかも知れませんねニコニコ
あっ、もう一人知っている方がいらっしゃいました。
以前、テレビでよくお見かけしましたラジオDJ、タレントの赤坂泰彦さんですが、最近何をされているのかにあと思っていたら、ミュージカルに活動の場を拡げられていたのですねキョロキョロ



キャストの役柄を少し紹介させていただきます。(インターネットから抜粋)
ゆきな・・元彼が結婚してウジウジしている
     女性
マルチ・・誰彼構わずマルチ商法の勧誘する
     ひたむきな女性
グラドル・・中流グラビアアイドル、インフル
      エンサー
みしゃぴ・・10代のシングルマザー
ひかり・・推し活に励む面食い女子
のぞみ・・歯に衣着せぬゲイセクシャルの男性
オーガニック・・スピリチュアル好きの女性
女医・・完璧な遺伝子を求める高学歴女医
亡霊(2人)・・女の子の亡霊
これは、キャスト募集の時の役柄みたいです。



会場の目の前には、菅原道真をお祀りしている北野神社があって、敷地内の梅の木の蕾も冷たい雨に打たれていましたが、間もなく、甘くて芳醇な香りを漂わせてくれるのでしょうねニコニコ
早く、春が来ないかなあおねがい


先にもお話しましたが、ロビーに入るとあちこちにキンキンとケロンパの写真やお二人にまつわる品々が飾られていましたニコニコ
何だかわかりませんが、私の中に蠢く邪気が浄められているようで、だんだん身体が軽くなって来たような気がしましたグラサン
ロビーから、ホールへ入るには、この赤い鳥居をくぐって行かなければなりませんでしたが、お清めの意味とかあるのかなあうーん
ただ、高さがないので、私は2度も頭をぶつけましたが、もしかして、低頭して潜らなければいけなかったのかなあ滝汗
それにしては、頭を2度もぶつけるとは、きっと運が付くのかもしれませんねって、何でやねんてへぺろ
鳥居に何かしらお札のような紙が貼られていましたが、この先は、神の領域なのかも知れませんね凝視


上演時間は、休憩を挟んで、1幕75分、2幕55分と併せて、130分となっていましたウインク


小劇場ということで、キャパは、113人とこじんまりしていましたが、すぐ目の前で演じられる熱量が直に伝わって来ますので、ステージと客席との一体感を強く感じると同時に、とても神聖な雰囲気のある空間でしたねニコニコ
今度こそ、私の中に蠢く悪霊たちの邪気祓いは間違いないでしょうって、わたくし、何かえらい勘違いしていますか滝汗
開演時間を迎え、場内が真っ暗になると、ざわめかしい会話が飛び交う中、スポットの光が射した先には、舞台の中央に置かれた椅子に座った萌ちゃんが、電話で何か話していますキョロキョロ
更に照明が広がると、周りには本日の物語のキャストの皆さんがおのおののシチュエーションで演技を始められていましたウインク
このシーンのカフェは、この後も色んなシーンで登場しますが、名前を『モンネクス』と言って、フランス語で元彼のことみたいです。
(万葉さんのツイッターから)
その女性たちの中に一人だけ男性が混じっていたので何でだろうと思いましたが、ゲイセクシャルの男性ですから、元彼が忘れられなかったんですねニヤニヤ
元彼がキーワードにしては、ゆきな役以外からは、その空気感というか存在感があまり伝わってこなかったので、もっと元彼に未練タラタラの空気が充満したストーリーかと思い込んで来たので以外に感じられましたニヤニヤ
劇中歌の最初に歌われた曲名はわかりませんが、キレッキレのダンスをしながら、歌われた「元カレ」を繰り返す歌詞が耳にへばりついて今でも離れません笑い泣き
ざっくりした、ストーリーとしては、主人公のOLゆきなには、結婚間近の彼氏がいましたが、友人に奪われて、突然フラレてしまいます。
茫然自失で休職し、絶望の淵で、ひょんなことで知り合ったマルチ(萌ちゃん)に誘われて、元彼と復縁できる謎の儀式〈モトカ錬金術〉の存在を知り、参加することになります。
そこに集まった癖強ワケアリ女たちが、一人一人元彼との逸話を語り、ロウソクを消していくのですが、儀式も終盤に迫った頃、グラドルのストーカーが乱入してきて、中断されてしまい、祟りなのか、それ以降、見えるはずのないものが見えるようになってしまい、その祟りに苦しむ彼女たちが霊能者たち(赤坂さんはぺてん師でしたが)の力で浄霊して何とか元に戻ることができました、と、ざっとこんな流れだったと思いますが、結局、元彼と復縁できた女性は、誰もいなかったようですが、とうだったんだろう?笑い泣き
この物語のストーリーは、先にも軸だけはお話させていただきましたが、それぞれの枝の部分を一つ一つ辿りながら、紹介するのも、野暮なような気がしますしって、正直な所、それぞれの場面を記憶に留めていないだけの話なんですけどね、メモ帳も録りませんでしたし真顔
ただ、そんな余計なことなどを気に留めるには及ばない、パワー溢れるキャストの皆さんの演技力に引き込まれて、一瞬足りとも、いい意味で気を抜くことなんて許されませんでしたウインク
かなり、奇想天外な感じがしないこともありませんでしたが、物語に散りばめられた出来事は、今の社会に蠢いている負の部分を風刺しているようでもありました。
だからこそ、ややもすれば、誰でもその中の一つや二つは体験したことがあるかも知れない臨場感を抱きながら、キャストの皆さんの言動に寄り添っていたのかも知れませんね。
現代社会で生きる難しさ、一瞬足りとも、油断できない、危険な環境に置かれている私たちが、如何に自分自身を見失わないように守らなければならないか。
人を騙すことで、富を得ようとする歪んだ生き方を選択した人たちが、如何に多いことか。
元彼というワードだから、かなり軽いノリで構成されていると想像しながら、やって来ましたが、視点を色々変えながら、味わっていると、かなりシュールで奥深く、もしかしたら、万葉さんは、コメディーやホラーで彩りながら、底に流れているものは、生きる上での普遍的なテーマを問い掛けているような気がしました。
ちょっと、考えすぎかなあ?ニヤニヤ
確かにほとんどのシーンで、コミカルな演技が可笑しくて、自然と吹き出してしまいましたが、その反面、妙に冷静に考えさせられる側面も見え隠れする奥の深さも感じていたような気がします。
ミュージカル色は、そんなに濃くはないようにも感じましたが、色んな味わいのあるバランスのいい構成で一瞬足りとも目を離せない、刺激的なシーンが繋がっていましたねニコニコ

萌ちゃんの役柄にマルチとついているのは、なマルチ商法を生業にしている所からだったみたいですが、萌ちゃんを10年近く見てきて、どう考えても真反対のようなマルチ商法という役柄でしたね(当たり前ですよね)ニコニコ
勧誘の仕方を見ていてやはり、萌ちゃんに人を騙すことは、1000%あり得ないでしょうてへぺろ

色んな場面で、笑いを誘われましたが、その中でも、未霊多良神社(未練タラタラが由来らしいです)で、執り行われた元彼との関係を復活させるための儀式の時に、いくつか守らなければ決まりがあり、それを破ると効果は失われ、祟りがあるということでしたが、その一つに、絶対に笑ってはいけないという決まりがあって、参加者の一人(ひかりさんだったかな?)が頭を剃って参加していたところ、月の光がツルツルの頭に反射して輝いている姿を見た萌ちゃんのセリフと仕草がなんとも可笑しくて、キャストが笑う前に笑ってしまいましたウシシ
私にも祟りがあるかもしれませんね滝汗

あまりにも、展開が早い上にそれぞれの人間模様が絡み合っているため、一回だけでは、詳細までの全貌は理解できていないかもしれませんが、中でも、浄霊後にオーガニックの女性が元彼と縁が戻り、ゆきなさんたちに紹介するというシーンがありましたが、紹介された元彼は、お墓の中に眠っていたのですが、万葉さん、どういうことなの?うーん
後は、最後にゆきなにまだあの二人の亡霊の少女が纏わりついていたのには、どんな意味があるのかなあ?まだ、祟りが浄霊できていなかったの?教えて万葉さんニヤニヤ
感性と理解力に乏しい私ですので、そんなことも理解できなくてすみません滝汗

今回の萌ちゃんの役処は、私の中ではこれまで観てきた彼女のミュージカルの役処の中でも、一番生き生き伸び伸び、等身大の萌ちゃんの演技をされていたと、私には映りましたひらめき
そして、個性的なキャストの皆さんの迫真の演技も本当に素晴らしかったですウインク
そんな中で、赤坂さんのペテン師霊能者の軽い空気感がまたいい味を出していましたねてへぺろ
トータル的にも、色んな要素が融合されたミュージカルだったと思いますが、とても身近にある題材だからこそのリアルなヒューマンドラマのような感覚が強かったように感じました。
こんなにも、面白くて楽しいミュージカルをもっと沢山のお客さんに観ていただきたいと切に願っています。
できましたら、万葉さん、更なるパワーアップした、元彼鎮魂歌の再演を願っています。
仕事が佳境を迎えていて、時間の確保が難しく、中々リアルタイムでの投稿ができませんが、いつも読んで下さる読者の皆様ありがとうございますウインク