有料トイレ@akiba | 厠(かわや)イヤミ百景

有料トイレ@akiba




akiba_leolio


今回のはいつもと趣向が違います。

どちらかというとトイレレポートとなります。



今年の秋に秋葉原に有料トイレが出来たという。

別にメイドカフェの一つや二つ新しくOPENしようが、一秒後には「何かありましたか?」と忘却の彼方行き処理が自然となされるところだが、ネット上のニュースに「都内初の区営有料トイレOPEN」なんて文字を一目見掛けたら忘れられようか?

どうしてくれようこの想い。行って果たすしかあるまいこの想い。



というわけで遅くなったが行って来た。そして今回の「厠イヤミ百景」だけは、普段は公開しない場所の名前など出してます。まあこれでそこの有料トイレに足を運んでみようかなという人がいれば、その分あちらさんのトイレ収益も増えることだし問題はないだろう。






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「オアシス @ akiba」


そのまま訳せば、秋葉原のオアシス。

全面ガラス張りの明らかに力の入ったデザインの建物が秋葉原駅の中央改札口の横に建っていた。

一見すると公衆トイレには全く見えない。どちらかと言うと、中でデザイナーズマンションの展示会でも開催しているかのような雰囲気だ。ちょっとしたおしゃれ度の高さに伴い、敷居もずいずいっと高さを感じなくもない。


普通の公衆トイレなら外観で、「ああ、人が住んでるとこじゃないな」と一発でトイレと分かる。

しかしここが醸し出す「おしゃれ感」は、通常のトイレが持つ「なめくじが這った跡」のようなじめっと感は一切ない。微塵もない。


だからこそ、ここがトイレであることを改めてアピールすべく記載があったりする。





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「有料トイレ

PAY TOILET

有料厠所

●● ●●●

¥100     」


*ハングル文字は表記出来ませんでした。


日本語・英語・中国語・ハングル語、そして世界共通の「¥」表記で、ここが有料トイレというのを先ほどオアシスの表記があった外柱に記載しているのだ。

もはや世界の各地の方々を訪れる東京の観光スポットと化した秋葉原。多くの人種の方々を受け止めるべく、様々な言語を使った表記があるのも自然なことだろう。むしろ少ないくらいだ。マンションの展覧会か、もしくはカフェと勘違いして入ってくる外人さんが現れないとも言い切れない。

飲むところではない、むしろ排出するところなのだ。



言葉だけでは心もとない。もっとトイレらしさを出すための例の男女分け等を示す、トイレ独自のマークも当然ながら表記されてはいるのだが、






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皆さん鳥肌が立ったかのように曲線が、電子街らしくドット絵で表記されている。

8ビットのゲームを思い出させる例のギザギザだ。まるでゲームキャラの一コマのようだな。そして一番下に記載してある「オストメイト」とは、直腸ガン・膀胱ガンなどにより自然排出が難しい(人口の排泄口をお持ちの)方々も利用可能なことを示している。多機能これ極まりないトイレがこの先に待っているはずだ。付け加えさしてもらうと、もちろん建物の入り口までバリアフリーとなっている。





ガラス張りの点だけでも十分だが、そんじょそこらのトイレと一線を引いている入り口は自動ドアだった。

綺麗なエントランスをくぐるとすぐ真正面に受付、そして男性係員が二名ほど待ち受けていた。思わず「アポイントを取っていた森本と申しますが・・・」と言いそうになるほど、しっかりした受付がどすこい。


トイレに入っていきなり声をかけられたのは初めてだ。



「トイレをご利用ですか?」



トイレに入ってトイレ以外の目的とは?敵は自分の中にあると答えねばならぬような禅問答が今始まったのか!と思いの読者さんたちにはちょっと説明させてもらいたい。平屋造りとは言え、一応そこそこの大きさの建物は観光案内所の面も兼ね備えており、情報検索用のパソコン、地図・パンフレット等の設置、また喫煙所も併設されており、そこそこの選択枠があるのだ。


しかし入った途端に「シャル ウィー トイレ?」と断定質問。何かこちらの魂胆を見透かされたような気分だ。

さすがに「大ですか?小ですか?」と人として踏み込んでならない質問まではなかった。


そうだ、トイレだ、トイレに用事だということ丁寧に申しつけると、受付の方一名が席を離れ、男子トイレの入り口まで私を先導してくれるではないか。根っからの貧乏性の私は、ただでさえおしゃれ感が高い建物内に多少なりビビっていたのに、さらに大の大人がトイレに行くのに同じく大の大人一名にエスコートされた日には、下げた頭がある一定の角度以上は上がらなくなってしまう。

ヘコヘコしながら入った建物に、さらに待ち受けていた方々にへこへこ、そしてトイレまでもヘコヘコ。日本人らしさ全快ではないか?尿意はとりあえずなかったけども、有料トイレに興味を持ってすみません、へこへこ。

たかがトイレ、されどトイレ、人に先導されてトイレに行く、この気恥ずかしさといったら、線路上に帽子を落として駅員にあの改良版マジックハンドみたいなので取ってもらうのに匹敵する。

言っておくが、入り口から受付まで一メートルも距離はない。そしてそこから男性トイレの入り口までさらに二メートル足らずだ。決して武道館クラスの「二階席のみんなー」と声を張り上げるほどの広さはない。過剰とも言えるサービスはちょっとしたホテルにでも来たかのような幻想を抱かせた。建物に入ってから十歩も歩いていないのにこの始末。


トイレは男性・女性・障害者・子供とエリア分けされており、当然ながら男性用トイレの入り口前に連れて行かれて、ここで料金を支払って下さいと言い残し氏は受付へと戻る。毅然として閉まっているドアの横には、普通の公衆トイレにはない機械が備え付けられていた。







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さあ、ここが料金所だ。ここで所定のお金を支払わなければ、このトイレのドアという名の関所をくぐることは不可能なのだ。

支払いはJR東日本のICカードこと「SUICA」をかざすか、100円玉を投入口に入れる仕組みになっている。周りにゲームセンターにあるような両替機はなかったが、きっと受付に言えば両替してくれるだろう。


*SUICAについてはこちら


トイレの維持費、そして建設費なんてとてもじゃないけど、この100円の積み重ねではカバー出来るものじゃないだろう(建設その他もろもろで約一億円かかっているそうです)。しかし先ほどのエスコートサービス代ぐらいはこの100円に含まれていそうだ。

ちなみに障害者・小学生以下は無料だ。



100円玉を出すのもうっとうしかったので、ポケットに入っていたSUICAをサッとを駅内のコンビニ・改札口と同じ要領でかざすと、100円頂いたぜ!との表記と共に自動ドアの男子トイレエリアの自動ドアが開く。


これは尿意なり、便意なりがもう緊急レベルでのっぴきならない状況下にある人にとっては、非常にわずらわしいことだろう。100円玉なりSUICAを探している内に、体内の出たがり達が、「おめでとうございます、玉のような男の子ですよ」と出て来てしまうこともありえる。まあ、そんな人は有料トイレは避けるべきだ。

まだSUICAも対応している点は、すばやく支払い処理が出来るということでは買いかもしれない。100円玉が手元にないというときだって人間あるものだ。

いずれ有料トイレが拡がるようなことがあれば、有料トイレの入り口も急いでいる人のためにETC化の導入も検討する日がくるだろう。有料トイレの後払いだ。

ずっと外でトイレを探していて、やっと出せると見付けたトイレの入り口で「待て」と、小銭を探すなりの作業をさせられる人の精神的苦痛と言ったら、そこら辺のピンチの数々など凌駕してしまう。お腹が空いたくらいの苦痛はまだ我慢出来るが、排出が出来ない苦痛と言ったら、「ああ、これが俗に言う脂汗ね」と見たこともない汗が目に入ることだろう。


「後で払うから!絶対払うから!なんなら数千円払うから!とにかくこのドアを開けて!させて!!もしくはそこのお前!口開けて上向きに寝転がれ!!」


と様々なものを上から、なんなら下からもぶちまけるかもしれない。




幸いにも私は緊急の尿意も便意もなかったので、余裕で自動ドアをくぐる。

くぐって目に入ったのは、間接照明が至る所に施され柔らかい光が辺りを包む、明らかに匠の技が入ったおしゃれトイレだった。多少ソフトフォーカスが入って目に写ったかもしれない。大なり小なり便を開放するところらしく開放感のある天井、おしゃれ寄りの打ちっぱなしの壁(決してチョークで指示などは書かれていない)、大きめの洗面台の鏡に、小水用便器の前、あちらこちらに間接照明が施されていた。

一流ホテルのような内装のトイレは、公衆トイレによく抱かれる「暗い、汚い、臭い、じめっとしてる、呪われそうだ、婚期が遅れそうだ、靴の裏から何か染み込んできそうだ、居酒屋で間違って傘を持っていかれそうだ、幸福も一緒に流れていきそうだ、花子さんがいそうだ」といったイメージが払拭されたものだった。


既に誰か先客さんがいたようで個室が一個ふさがれていたので、もう一個側の個室に入る。




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個室の表記ももちろんドット表記のデジタルトイレだ。


個室内も間接照明が施され、内壁はウッディで落ち着いた高級感のある仕様になっていた。思わず頬ずりしたくなる「地球」と書いて「ガイア」色だ。さすがに来る客を選ぶだけあって、ゴミの便器投棄やおこぼし被害・流し忘れ被害がない上に、おしゃれ度を下げてしまうのか貼り紙は一切なし。



便器はもちろんウォシュレット機能がついており、使用後の水もボタン一発となっている。

ちなみに、




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どんなに匂い的に困ったちゃんを出しても大丈夫なように、「ターボ脱臭」機能まで付いている。

このボタンを押すとき、人はちょっぴり自分に優しく出来るかもしれない。







続きまして、磨きあげられ輝いている小水用便器の方だが、





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便器の頭の部分の右上端に何か書かれている。









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「人がいなくても、水が流れる

ことがあります。


臭いや配水管のつまりを予防するための

「設備保護洗浄」です。            」



これが家のトイレならさぞや怖いことだろう。

急に夜中なんぞに勝手に流れるトイレの水。これで見知らぬ人の声で「お腹いたいねん・・・」という声が聞こえてきたら笑ってよし。

「設備保護洗浄」か・・・、別に特別な水が流れるわけではなし、普通に使用後に自動で流れる水が、読んで字の如く人がいないときでも流れるみたいだ。

微かに付着したままのアンモニアなどが便器を痛めるのは分かる。駅によくあるトイレならば頻繁に誰かがひっきりなしに使用するけど、それに比例して水も大量に流されて逆にそれなりに洗浄も行われる。しかしここはそんなに誰かが来訪するという環境でもないためか、そうやって自動的に水を流すようにしなければならないのだろう。

いいお歳のちょっと頭皮が脂っぽい方には、頭部に「設備保護洗浄」機能があれば如何にうれしいものか。水流で多少なり流されてしまう毛もあるだろうが。




話を元に戻すが、私の目的はやはりトイレ内の貼り紙となるので、いくら綺麗且つ落ち着いた雰囲気だろうとも5分もいれば、貼り紙がない限りそれなりにすることがなくなる。100円払ったんだから何か元を取らなければといった貧乏症フル活用しても、膀胱を振り絞るか、身だしなみを整えるくらいしかない。小踊りでもしようかと思ったが、先ほどの受付の方が入ってこられたので即座に中止する。

このまま居座ってもしょうがないので、何か後ろ髪引かれる気分で自動ドアをくぐって男子トイレを出る。さすがに出口は何の処置もなくスムーズにドアが開いた。



振り返れば、





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男子トイレの表記も当然デジタル処理だった。

入るときは料金の支払いに気が取られていて全く気付かなかったが、周りを見れば蜘蛛が巣を張りそうなところに監視カメラも設置されているではないか。きっとここで写真を撮っている私の姿もばっちり収められていることだろう。






最後に、やはりトイレの貼り紙ブログなのに、これっといった印刷物を撮らないで帰るのはどこか口惜しいと思って探したところ、受付のブースの後ろの壁に看板を発見。



「記念に撮らしてもらってもいいですか?」と田舎から来たおのぼりさんの如し、受付の方に訪ねてみたところ、一度「ん?」という対応を受けたが、高濃度酸素を吸い過ぎたような笑顔を出来るだけ作って同じことをもう一度言ってみると、快く写真が撮りやすいようにどいてくれた。

トイレが心地よいと君(誰?)が言ったので、今日はトイレ記念日だ。

そしてトイレでカメラが受諾された日だでもある。






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「有料トイレ


オアシス

  @

a k i b a」


「防犯カメラ設置」



ああ、ちゃんと防犯カメラの名が記載されていた。

さすがに他のトイレの表記とか撮ってみたいんですがとは言えなかった。


そしてトイレを出ると背中から「ありがとうございました」との声が聞こえた。トイレを利用して例を言われるなんて、図書館で本を借りて例を言われるようなむずがゆさを感じる。たかが100円、されど100円。




予想に容易いが今のところ、そんなに来訪してくる人がいないものと思われる。紅ショウガと救急車と公衆トイレはタダだとDNAに刻み込まれた日本人、ましてやチップといった風習もない生活をしていると、外でトイレにお金を払うといったことに躊躇する人がいることの方が普通。なかなか有料トイレの敷居は高そうだ。


外に出ていてトイレとは、避けられようのない場所だけど、掃除・設備維持などいろいろ経費がかかっているのはどこのトイレを見ていても分かる。もちろんトイレと切っても離せない水道代もだ。改めてお金を払うことでそのことの再認識、また大事に使うといった気持ちの向上、公衆トイレのありがたみなんてものを感じたりする。

利用する度に、世の中の公衆トイレ全部に100円ぐらいの小銭がいるようではたまったものではないけど、その分をカバーするサービス、快適感を味わうならたまに使用するのもありかなと思った。




だいたい人が集まるところにあることが通例の公衆トイレ、ここも駅前といった好立地条件下にあるんだが、区営でもなければなかなか私営で有料トイレなんて出来ないだろうな。ショバ代・光熱費をカバーするだけでも一回100円では到底無理。入り口にディッシュペーパーの自動販売機が置かれた公衆トイレは実在するけど、トイレットペーパー一ミシン分100円くらい取らないと割に合わないはず。
多少利用料を上げて差別化に伴うサービスの追加で、係員が男性の先っぽに手を添えてくれる「おつまみサービス」、わずらわしいトイレットペーパーでの作業も個室内に常駐の者が「巻き取り&ふき取りサービス」、最終的に変わりに手を洗ってくれる(係員自身のね)「手洗いサービス」などを導入しなくてはならなくなるかもしれない。

排出した便から「健康診断サービス」というのも手だな。




嫌な緊張感ただよう空間になること間違いなし。

う~ん、素人が手を出す家業じゃないな、有料トイレ。




今回の有料トイレが好評ならば、自治体ではさらなる有料トイレの建設も視野にあるそうだが、今度はトイレに入っていきなり受付はちょっと避けてもらいたい。やはりトイレに人がいるのはそれなりに緊張を伴う。


毎日朝七時から夜十時まで開いているそうなので、お時間のあるときに一度利用してみては如何だろうか?皆さんのご利用次第で、利用者の思い出のトイレになるか、ここのトイレ自体が「かつてあった思い出のトイレ」になる。







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