2007-08-18 23:13:19

トイレのメダル その2

テーマ:金と人質を交換だ

前回の続きです。




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ずらっと並ぶボタンは、有料トイレ用のメダル販売機のものである。


コイン1枚100円、3枚300円、4枚400円、5枚500、10枚千円と、代価とされる金銭とそこから供給されるメダルの数が表示されている。そこには何の計算間違いの一つもない。


こういうとき、大抵は3枚だと290円、5枚で480円など嬉しいサービスという名の計算違いが表記されているはずなのだが、ここはしっかり1枚100円。多く買おうが、そこら辺は一切お客に妥協なし。


サービス?なんぞそれ?状態だ。



清掃代にあてる名目の料金設定だが、こちらとしてはドアを5秒間開けるだけのための100円。

このボタンの数設定はいったい何なのだろう。


連れ合いが三人のときは、3枚のボタン、四人の時は4枚のボタン。それ以上の通称”団体様”と呼ばれる人数、道を歩いていても、「ああ、サークルか何かかな?なんでみんな上下にデニム着てるんだろう?」とちょっと振り返って見られるほどの人数の場合には、コイン10枚ボタン押し。





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ちなみに、コイン10枚ボタンのさらに横、こちらから向かって右側にまださらにボタンが二つほどある。

まさか、脅威の「20枚ボタン」「30ボタン」!?

遊園地に行った際に、入場料に価格変動が起きる人数の団体様向け!?


30枚ボタンに鍵っては、時間に置き換えれば単純計算でも、30×5で150秒。

三千円かけて、ドアが開くのはたったの二分半!!


なんて、どう考えてもそこまで行くと、まずここのトイレに一度に三十人が入れるほどのキャパシティがあるのかという、実に根本的な問題にぶつかることとなる。



10枚ボタンの右側には、さらにボタンが二個ほどあることにはあるのだが、何も当てられていないようで只の飾りと化している。まあ、男の乳首みたいなものだ。




ここでちょっと私の中の消しゴムならぬ、悪魔くんがこう囁いた・・・


「これって例えコイン1枚で5秒しか開かないとしても、ある程度固まって入れば、数える程度の人数なら入れるんじゃないの?むしろ余裕じゃん!!」


そこで同じく、私の中の天使くん(いたんだ?)がこう反論する


「違う、違う、一人一人が100円払うことで清掃代、水代もろもろを賄っているのであって、トイレ側は儲けようなんて思っていないんだって。むしろ公衆トイレはタダなのが当たり前、という意識を変えるいい機会だよ。ちゃんと掃除したり管理してる人がいるからトイレが使えるんだよ!!」



まあ、ここは愛人と本妻がかち合って、間でパンツ一丁でおろおろする男性という設定で中立の立場を守っておこう。団体で入ろうにも、私は1人でトイレの前にいるので関係ない話だ。


もしくはここで誰かが、トイレ入り口にてメダルを投入するのを待って、その人が開錠すると共にドアをくぐる際に影のように付いて入るという手もあるが、そこまですることはない。是非とも、ここのトイレに100円で貢献させてもらおうではないか。







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メダルゲットだぜえ。


ひまわりの刻まれたコインというかメダル。

どこか軽くひなびた感のするデパートの屋上にある、通称”プレイランド”を回れば転がっていそうなものだ。別にここだけのために、便器の模様でも刻まれた特注品というものではないらしい。


決してゲームセンターにあるものではないと言っておくれ。

そう思うと、この自動販売機自体すら、ゲームセンターにあるものと同じように見えてきてしまう。




それではそのメダルを持って投入口へと目をやる。




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相変わらず、ワールドワイドな方を受け入れるべく様々な言語で書かれた「メダル投入口」

返却口があるということは、どうやらここにメダルを入れたとしても、トイレのドアノブ自体を回して鍵を開けるアクションを行わなければ、メダルは降りないようだ。


既にメダルを購入済みの当方としては、そこんとはもう何のためらいもない。


投入口の上には、





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「    トイレの入り方

隣接の自動販売機でメダルを

購入し 1 人 1 枚 投入してから

   5秒以内にドアを開けて

      お入り下さい。      」



幼少の頃にトイレの使い方を何となく極自然に習ったような気はするが、まさか「トイレの入り方」から習う日が来るとは。

「開けゴマ」などの呪文と共に開くような入り口の奥には、盗賊が隠したお宝が眠っているものだが、それがトイレの場合、「お宝」と呼ばれるものは利用者各々の腹の中にある。


そして何気なく釘を刺しているのが、「 購入し 1 人 1 枚 投入」のところだろう。先ほど、私の中の悪魔が囁いたような技を思い浮かぶ人も少なくないはず。

風呂屋の番台ではあるまいし、トイレに入ろうとする人を管理する人はいない。


やれば出来る業ではあるが、そこは礼儀と義理を重んじる日本人として、トイレを公開してくれている町の人たちのためにも止めておくべきだろう。禁じ手として封印しておくべきだ。自分で自分の自尊心にヘリウムガスを注入してしまうようなものだ、自分の価値が吹っ飛んでしまうぞ。

って、私の中の天使が言っていた。



そして何度も何度も聞いてきたが、勝負はたったの5秒のみ。

では入ってみることにするか。


その前に、






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確かに男性トイレのようだ。

メダルを入れてから女性トイレだと気付いた日には、ここのトイレを管理している皆さんへの応援の気持ちをメダル一枚で代弁しただけとなる。



勝負の鍵となるドアノブも見ておこう。





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「恐れ入ります、

ドアノブは

 下げて

引いて下さい   」



別に恐れ入って頂く必要はない。

5秒という限られた短い時間故に、ドアノブの扱い一つすらメダルの無駄撃ちに繋がる。


広い世の中、中にはドアノブは常に上げて開き続けて30年という方もいるかもしれない。そんな稀な方にも、今日だけは、下げて空けて頂きたいと丁寧にお願いしてくれている。

「ほら、気分転換に靴を左右逆に履いて歩いてみたい日もあるでしょ?」と。


そしてドアを押すか引くかで戸惑って、無駄に時間をくうのもここでは100円の命取り。

ここでは引くのだ。自分の腹を自分で殴る様をイメージしながら、強く引くべし。



「下げて、引く」

「下げて、引く」

「下げて、引く」



呪文のように軽く頭の中で同じキーワードがトラックリレー。

「上げて、押した」場合には、一生ドアノブなんか触るもんかと、あなたの嫌いなものの項目に、「下げて、引くタイプのドア」が追加されてしまう。

念願の末、購入した一軒家・マンションが実は欠陥住宅と知ってしまった人は、「開かない・閉まらないドア」が嫌いな項目に追加されているはずだ。




もう既に事前に記憶しておかねばならない情報はないな?と周りを見渡した後、おもむろにメダルを投入口に入れる。そしてドアノブに手を掛け、先ほどの呪文のままのアクションを行えば、メダル投入口とドアの鍵の部分の双方から、「カチャ!!」という音がすると共に禁断のドアが開く。


トイレに入るだけのことに、なぜ故にこのような無駄な緊張感を伴なわなければならないのだろうか?

ちょっと油差しが必要なご老体の方など、このトイレのドアを開けるというミッションをクリア出来るか一瞬考えてしまう。しかしここで考えていては、たったの5秒間など、ある工場の排水口から流れる緑の液体が生み出す泡の如く一瞬にして消えてしまう。

そそくさと中に入る。



中は私以外に使用者の姿は見当たらず、思っていたよりも比較的広かった。

また、清掃が行き届いており実に綺麗なトイレだった。

これは使用者が少ない故なのか、それともメダル効果によってよりよい清掃が為されているためなのか、私の一概では判断は出来なかった。


とりあえず、そのとき使用権利を保持しているのは私だけなのだ。

私のトイレなのだ。




・・・と思ったところで、ただトイレの貼り紙を撮りたかったのみで尿意も便意も全くない。

軽く小便器辺りや個室をチェックしてみても、中にあるのは、




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「   お客様各位

 トイレ内における

 遺失物に関しましては、

 当施設では一切責任を

 負いかねます。

 貴重品等の置き忘れには

 十分ご注意の上、

 ご利用くださいますよう

 お願いいたします。


        ●●●●●●

                  」


ファミリーレストランの駐車場では文字の一部が「事故」の表記になっていたりする、何もかも各々の責任での定型文。トイレ故に、自分で自分の尻は拭けということに掛けているわけではないだろう。


ここでトイレに忘れ物をした場合には、「新たなコイン毎度あり!」が待っているために、ここのトイレで忘れ物をすると痛手は一度で済まなくなる。普段から、貴重品は口に咥えているぐらいの覚悟が必要だ。





他に貼り紙を探すも、外でのあれほどの警告が嘘のようにこれといったものはなし。

基本的に利用者が少ないのか、それほど伝えたいメッセージがないようだ。


中はこんなものかと、入ってきた例のドアに向かえば、最後にこの有料トイレの利用者に一言とばかりの挨拶があった。










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「 ご協力ありがとうございました。 」


このロックされたドアの表付近には、嵐のように有料トイレであることをアピールした貼り紙でいっぱいだったが、内側に回ってみれば、最後にこの一言だ。


確かにここのトイレ内にいる時点で、清掃と節水に関して何かしらの協力をしたことにはなるが、どうもこうストレートに言われると何かバツが悪い。

またこれは、綺麗に使ったであろう・・・、綺麗に使って当然・・・の皆様の、キープクリーニングに向けられたイヤミとも取ることが出来るが、ここは素直にメダルを購入して町にそれなりに貢献した御礼だと思う。




ところで、ふと思ったのだがここはショッピングセンター。

テナントとして入っておられる方々のトイレ事情はどうなっているのだろう。暗証番号制ならば、店員さんたちは番号を把握しておけばいいとして、このメダル制の場合はどうなんだ?

まさか店員さんたちも、一回一回トイレに足を運ぶたびにメダルを購入しておられるのだろうか?

または何度も使えるメダルを持っているのか?

もしくは、もうトイレのドア自体の鍵を所持しているのだろうか?



店員さんの1人でも捕まえて聞いておけばよかったと、今更ながら悔やまれる。


それともう一つ気になったことがあった。障害者用の多目的トイレも隣接してあったのだが、そこも当然ながら公平にメダル式の有料トイレになっていた。別にそこのところは問題ないと思う。だがしかし、そこのトイレまで「5秒ルール」が適用されていたのはどうかなと。


こう言うと不快に思われる方もいるかもしれないが、足が不自由な方、車椅子の方には5秒はちょっとあまりに開錠時間が短いような気がした。







それでは次回、このショッピングセンター付近の有料トイレを軽くレポートしてみようと思う。







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